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2017年7月 1日 (土)

岡崎市制施行101周年記念式・市長式辞

岡崎市制施行101周年記念式

 7月1日、市制施行101周年記念式を市民会館あおいホールにて挙行しました。岡崎市のホームページに掲載しました市長式辞を、ブログでも御紹介いたします。

 市制施行101周年記念式・市長式辞 (平成29年7月1日)


 皆様こんにちは。市長の内田康宏です。
 本日は、岡崎市制施行101周年の記念式を挙行いたしましたところ、ご来賓の皆様をはじめ、各界各層の皆様方におかれましては、公私ともご多忙のなか、多数のご臨席を賜りまして、厚くお礼申し上げます。

 本市は、大正5年7月1日に、市制を施行した後、着実に発展を遂げ、昨年は市制100周年という記念すべき節目を迎え、本日はこうして101年目に至ることができました。人口も順調に増加し、現在では38万5000人を超える中核市へと発展をとげております。これもひとえに、先人のたゆまぬ努力と、市議会をはじめ、市民の皆様方の、格別なるご理解とご協力の賜物であると、心より感謝を申し上げる次第であります。

 はじめに、この度三菱自動車岡崎 硬式野球部が、「第88回都市対抗野球大会」への出場を決められましたことにお祝いを申し上げます。社会人野球の最高峰として歴史と伝統を誇る都市対抗野球大会へは、4年ぶり10回目の出場と伺いました。東海地区の第1代表でもあり、しかも節目の10回目の出場ということでもありますので、岡崎市の代表として、持てる力を十分に発揮し、ぜひ優勝旗を勝ち取ってきていただきたいと願っております。初戦の7月15日には、私も東京ドームへ応援にかけつけたいと思います。
野球といえば、本日から、夏の甲子園出場をかけた「第99回全国高校野球選手権愛知大会」が開幕し、ここ、岡崎市民球場におきましても、高校球児の熱戦の火ぶたが切られました。日頃の練習の成果を生かし、ぜひとも地元の高校や本市出身の選手が甲子園出場のキップを手に入れ、活躍していただけることを期待しております。

 さて、この1年を振り返りますと、昨年度は「市民と創る、新世紀岡崎」という基本理念のもと、多くの皆様方のお力添えにより様々な市制100周年の記念イベントを実施し、岡崎の魅力を再発見するとともに誇りや郷土愛を高めることができました。

新世紀岡崎飛躍祭・オープニングセレモニー

(新世紀岡崎飛躍祭オープニングセレモニー、2016年4月1日)

 そして今年度は、この先100年の礎(いしずえ)を築くための新たな一歩を踏み出す大切な年であります。現在進めております基本施策の充実や魅力あるまちづくりにしっかりと取り組み、安定的な財源の確保に努めながら、引き続きバランスの良い市民サービスを提供してまいりたいと考えております。

 それでは、市制を記念するこの機会に、直近の事業、そして今後の事業の一端をご報告申し上げます。

 4月にオープンいたしました「こども発達センター・すくも」は、発達に心配のあるお子さんの相談、医療、療育を総合的にサポートする複合施設であります。オープン以来、「支援センター」には、1日80名ほどのお子さんが通所されており、専門スタッフが連携し、子どもの自立や発達を今まで以上にきめ細かくサポートしています。
 また、「相談センター」では、受け付けた相談を医療や療育につなげるだけでなく、保育所や幼稚園を始めとした関係機関とも連携した支援を行っています。今後もその子に合わせた健やかな発達をサポートし、こども発達センターが本市や幸田町の子どもたちの発達支援の拠点となるように努めてまいります。

岡崎市民病院

 岡崎市民病院におきましては、4月から新たに循環器センターを設置しました。この循環器センターは、循環器内科と心臓血管外科が協同で治療方針を決定し、検査や治療を行っています。専門スタッフが安全で質の高い医療を連携して行うことで、心臓や血管に疾患のある患者さんに対して、思いやりと温かみのある医療を提供できるものと考えております。
 今後も、地域の基幹病院として市民の皆様に信頼され期待される病院であるよう努めてまいりたいと考えております。
 また、市民の皆様の健康づくりを支援する新たな取り組みとして、全国的な広がりを見せる「スマートウエルネスシティ首長研究会」に、この秋にも加入してまいります。健康づくりとまちづくりを組み合わせることにより、「歩いて健康」、「食べて健康」を街なかで実感できる仕組みを構築してまいります。
 東公園の動物園では、4月末に新ゾウ舎が完成し、飼育環境が改善されました。また、新たに設置されましたビューイングシェルターの観察窓からはエサを食べるゾウの「ふじ子」の様子を間近で観察することができるようになり、親子連れを中心に多くの方に楽しんでいただいております。

東公園動物園、ゾウのふじ子

 また、東公園は、無料でゾウを見ることのできる全国で唯一の動物園であります。高齢になってきた「ふじ子」には、新しくなったゾウ舎で日本一の長寿を達成し、また、そんな「ふじ子」を多くの皆さんに見守っていただきたいと願っております。
 今後も東公園では、施設の改善や更なる拡充について積極的に検討してまいります。

 さて、本市が将来に渡り、活力を維持し、持続的な発展に繋げていくため、シティプロモーション活動を積極的に推進してまいります。本市が多くの人から選ばれ、「人が集まる」都市となるための魅力づくりを実践し、「岡崎ブランド」を確立するとともに、本市に対して好意的なイメージを持っていただける「岡崎ファン」の拡大を図ってまいりたいと考えております。
 その活動の中心としてまず思い浮かべるものは、やはり徳川家康公であります。
 この度)、「厭離穢土・欣求浄土」を旗印として260年もの泰平の世の礎を築いた家康公の偉業を後世に伝えるため、平和への願いを発信する懸垂幕(けんすいまく)を新たに作成いたしました。「家康公生誕の地」という本市独自の圧倒的なブランドを積極的に活用してメッセージの発信に努めてまいります。来週から、終戦記念日までの期間を目途として国道1号線側に掲げる予定でありますので、市役所の横を通る際には、運転中の方は前方に注意しながら、歩きの方は少し目線を上向きにして、ぜひご覧いただきたいと思います。

 次に、「岡崎の顔づくり」という位置づけでもある、東岡崎駅から中心市街地までの一体的な整備と、公民連携まちづくりの進捗であります。

(仮称)乙川人道橋

 乙川リバーフロント地区の整備状況でありますが、現在、殿橋から下流を眺めますと遊歩道や船着場、ベンチなどの整備が概ね完成するとともに、雨天後の水はけが大幅に改善され、散策やイベントなどで多くの皆さんにご利用いただいております。
 また、殿橋と明代橋の間では、(仮称)乙川人道橋の橋脚2基と橋台1基が堂々と完成し、整備が進んでいることを実感していただける状況となっております。ご覧になった方からは、石積み模様の和風のデザインがなかなか好評であります。この秋からは、残りの橋脚・橋台の工事に着手するとともに、明代橋から上流側で園路などの整備を進めてまいります。
 乙川リバーフロント地区のまちづくりは、地区内にある道路や公園などの公共空間を有効に利活用し、エリアの魅力や価値を向上させるとともに、歩いて楽しいまちづくりと賑わいの創出につなげられるよう、さらなるソフト事業の展開のために公と民の強力な連携を目指しています。

籠田公園

 この実現に向けては、名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる動線に沿って楽しく歩いていただき、人をまちへ呼び込むための工夫や、人々の好奇心をそそる取り組みも進めてまいります。そして、この動線ですが、岡崎城の総構え、すなわち総曲輪(そうぐるわ)に重なることからアルファベットで「QURUWA(くるわ)」と名付けておりますので、皆様にもこの愛称をかわいがっていただきたいと思います。

 そして東岡崎駅周辺地区では、乙川リバーフロント地区のまちづくりとの相乗効果と、駅を利用する方の歩行動線の確保や乙川への回遊を促すねらいで、今年度よりペデストリアンデッキの工事に着工してまいります。
 このペデストリアンデッキの中央では、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製・騎馬像を川と緑を背景に配置いたします。ここは、来訪者には絶好の写真撮影スポットとなるばかりでなく、大志を抱き旅立つ若者の立志の場となるのではないかと思っております。像の制作についての寄附も順調に集まっており、岡崎市民の皆様の愛郷心の深さを改めて感じるとともに、ご協力を頂いた皆様には心より感謝申し上げるものであります。
 デッキで直結される北東街区では、乙川河畔という絶好のロケーションを活かしたホテルをはじめ、カフェやレストラン、観光物産や日用品を扱う店舗などの複合施設の進出も決定したところであります。
 なお、これらの事業は、駅前広場、明大寺交通広場及び周辺道路の整備と合わせ、平成30年度末の完成を予定しております。また同時に、この区域では「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口が快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

 そして、本市特有の歴史文化資産を活かしたまちづくりであります。
 その対象の一つとなるのが岡崎公園でありまして、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしていく必要があります。
 今年度は、城郭全体を把握するため、発掘調査を積極的に進めてまいります。発掘調査の際には、現場の周囲から発掘状況を見られるように常時公開し、現地説明会も開催いたしますので興味のある方はぜひお出かけください。
 今後は、史跡指定範囲の岡崎公園のみならず、近世の大城郭であった城下町を含めた総構え全体についても見える形にし、岡崎の歴史まちづくりの核として整備を行ってまいります。
 こうした家康公ゆかりの歴史文化資産を守り、育て、未来へ引き継いでいくことが、観光産業をモノづくりと並ぶもう一つの柱として育て上げる上で、非常に大切であると考えております。

 また、企業と連携した新たな取り組みとして、乙川リバーフロント地区周辺においてGPSを搭載した電動アシスト自転車を使った「サイクル・シェア」の実証実験に着手してまいります。具体的には、市内の観光スポットを自転車で巡(めぐ)る観光客の走行データを解析することで、今後の観光ルートやサインの計画あるいは道路整備や駐輪場の配置計画などスマートなまちづくりに活用してまいりたいと考えております。

 こうした未来を見据えたまちづくりを進める上では、本市が安全で安心なまちであることが大前提であります。その重点事業として、近年増加する気候変動による大雨から私たちの生活を守るため、市民の皆さんや事業者、行政が一体となって効果的な浸水対策に取り組んでおります。
今年度は、河川改修や雨水ポンプ場の建設を進めるほか、住宅の浸水被害を防ぐための止水板(しすいばん)設置補助や雨水流出の抑制を図る浸透桝の支給など、自助・共助による浸水対策を支援してまいります。
 また、本市に全国で唯一配備されております全地形対応車、通称レッドサラマンダーですが、この度、トミカとして商品化され、販売が始まり一躍有名となりました。

レッドサラマンダー

 このレッドサラマンダーは、平成25年3月に配備されてから、出動の機会がなく、それは我が国にとっては幸いなことでありますが、実動による検証が不足している点も否めません。このため、総務省消防庁、愛知県及び岡崎市が共同で、新たな活用方法として、緊急消防援助隊としての出動だけでなく、豪雨による浸水等の被害が想定される段階から出動することにいたしました。先ごろ、梅雨前線の活発化による大雨洪水警報が発令された際、さっそく額田地区へ初出動したところであります。幸い被害は発生しませんでしたが、今後も効果的な運用のあり方について検証してまいります。

 次に、愛知県岡崎総合運動場(通称・県営グランド)の整備計画であります。
 現在の土舗装トラックから、全天候型トラックの第3種公認陸上競技場として整備するほか、陸上競技場のインフィールドには天然芝を整備し、サッカー、ラグビー等の競技も開催できるように整備を進めてまいります。さらに、陸上競技場の収容人員は5,000人程度を予定しており、このうち1,000席程度の観覧スタンドを建設いたします。これにより、長年市民の皆様から切望されてきました、全天候型の陸上競技場と芝のサッカー場が実現することになります。

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 今回、老朽化した50mプールにつきましては、残念ながら県の管理下において撤去されますが、その他の既存施設につきましてはリニューアルし、市民の皆様が安全で快適に利用できるスポーツ環境を整えてまいります。平成32年の供用開始を目指して整備を進めてまいりますので、どうか楽しみにお待ちいただきたいと思います。
 また、新しい50mプールにつきましては、皆様の要望を受け、ただ今、別途調査中であります。

 このように私の二期目の市政も順調に進んでおり、一期目で蒔いてきました事業の「種」が、続々と花を咲かせ、皆さんの目で見てわかり、その成果を感じていただくことができるようになってまいりました。

 しかしながら、一部の中に、いまだに個々の事業を単なる土木建築工事のようにとらえている様な向きもあるようです。
 こうした政策の究極の目的は、いつも申しております通り、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、より大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 愛郷心を失った地域や国家の衰退は、洋の東西を問わず、歴史の教訓として明らかになっております。
 ふるさとに対する、愛情や誇りは、与えたり教えたりできるものではなく、自らの心に自然に湧き上がってくる情念の高まりであると考えます。そうした愛郷心が祖国への愛情や誇りに育っていくものだと思っております。
 私はそうした心のある岡崎人、日本人が育つまちづくりを目指し、現在の政策を行っているのであります。
 これからも次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりにしっかりと取り組んでまいりますので、今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、この後、それぞれの分野で本市の発展に多大な貢献をされました皆様の表彰をさせていただきます。
 表彰の栄に浴されます皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、感謝の意を表する次第であります。どうか今後とも健康にご留意いただき、なお一層、本市の発展にご尽力、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 終わりに、市民各位並びに本日ご参会の皆様の、ご健勝ご多幸を心より祈念申し上げまして、式辞といたします。

平成29年7月1日
岡崎市長  内田 康宏

岡崎市制施行101周年記念式

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