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2017年7月

2017年7月27日 (木)

レッドサラマンダー(赤い飛竜)出動す!

レッドサラマンダー(2017年7月)

 2013年、国から岡崎市に全国でただ一台配備され、その活躍のほどを期待されていた全地形対応の消防車両「レッドサラマンダー」が、今回の九州北部地域への集中豪雨災害に対応すべく、愛知県の派遣部隊として本市の緊急消防援助隊の隊員と共に出動した。
 派遣部隊は3次にわたって交替派遣され(各8人)、1次隊は専用の運搬車に乗せられたレッドサラマンダーと共に総務省からの出動要請を受け、7月5日に岡崎を発ち、6日に大分県日田市に到着した。
 なかなか出動しないレッドサラマンダーを、時に「宝の持ちぐされ」の如く言う人がいるが、国からお預かりしている車両を、岡崎市単独の意志で他所へ出動させることは法的にできないのである。そんなことも知らないのだろうかと情けない思いがしている。さらに、戦車のように重車両の車体を下にまだ人間が埋まっているかもしれない場所で走らせることができるかどうかは子供ですら判断の付くことである。そういう人達に限って、キャタピラの跡のついた死体が出てきたような時には、逆に手の平を返したように出動したことを批判するものである。今回そうしたことが無かったことは幸いであった。

 7月6日に大分県日田市に到着した隊員とレッドサラマンダーは、同市の上宮町や鶴城町などの孤立集落に派遣され、住民の安否確認や情報収集、隊員と物資の搬送などに活躍した。直接ヘリコプターが降りられない地域や、ガケ崩れで道路が寸断された不整地形でもキャタピラの力で乗り越えて行ってしまう能力は頼もしい限りである。ただし、今回、車体のバランスが崩れればガケ下へ転落しそうな所での活動もあり、くれぐれも運用には慎重を期して頂くことをお願いしたい。

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 帰任した隊員達の報告によれば、「これまで岡崎において積み重ねてきた、土砂や泥、水中、ガレキの上などを走破する訓練が十分に役に立った」ということであった。一方、「レッドサラマンダーのエンジン音が車内に響き、音による車外の変化の察知が十分できず、二次災害の心配がある」との意見もあった。この点は戦車の無線通信システムを参考に、外部との連携を密にする必要があると思う。

 レッドサラマンダー隊は7つの捜索地点の偵察を終え、9日からは3次部隊が大分県日田市から福岡県の朝倉市へ移動となり、災害活動を実施した。その後任務を終え、13日正午過ぎに岡崎に無事帰還している。また期間の翌日14日午前には、小牧・犬山両市の集中豪雨対策に備え、名古屋まで出動し待機していたが、幸いにもこちらは出番が無く戻ってきている。

『東海愛知新聞』2017年7月14日

 言うまでもないこととも思うが、勘違いをしないように一つ言っておきたいことがある。本来災害が無く、出番の無いことが最善なことで、災害だからと言って、考えもなくむやみやたらにしゃしゃり出て行けばいいというものでもないのである。
 今回の経験を踏まえて、どういうケースでどういう使い方が合理的であるかということを、再度、国・県と調整しておくべきであると考えている。

 それから地元の被災者の一人がTVのインタビューで「出動が遅い」というコメントを述べておられたが、国の指令を受け、岡崎から九州の現地まで行くには今回の手順が精一杯である。
 もしできることなら同様の車両を北海道、東北、関東、近畿、中国、四国、九州の各所に一台ずつ配備できないものかと思うものである。そうすれば、もう少し早い対応も可能となる。レッドサラマンダーは意外なことにシンガポール製で、1台1億円だそうである。我が国の高い技術力を活用して国産の車両が造られることになれば、もっと良いモノが出来そうな気がするのであるがどうだろうか?

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2017年7月23日 (日)

平成29年度 岡崎市平和祈念式

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 7月19日(水)、岡崎市民会館にて「岡崎市平和祈念式」を執り行いました。当日の私の式辞を掲載します。


 本日は、岡崎市平和祈念式を挙行いたしましたところ、戦没者・戦災死者の御遺族の皆様、市民の皆様並びに御来賓の皆様方におかれましては、御多用のなか多数の御参列を賜り、心からお礼申し上げます。
 第二次世界大戦の終戦から72年の歳月が過ぎ、戦争を直接知る世代が数少なくなる今日ですが、多くの方々が戦争の犠牲となりお亡くなりになりましたことは、未来永劫忘れてはならない深い悲しみの記録であります。
 ここに、日清・日露戦争から先の大戦において、祖国の安泰を願い、家族を案じつつ戦場に散り、あるいは戦禍に倒れられた方々、そして終戦間近い昭和20年7月20日未明の岡崎空襲による280名ほどの犠牲者を含む、多くの本市における戦没者及び戦災死者に対して謹んで哀悼の意を表します。また、最愛の肉親亡きあと、幾多の苦難を乗り越えてこられた御遺族の御心労は察するに余りあり、痛恨の思いを禁じ得ません。

 戦後本市は、先人のたゆまぬ御努力により、みごとに復興を果たし、今月1日には市制施行101周年の日を迎えることができました。
 このように、人口38万5000人を超える中核市としては順調な発展を遂げ、今日ある平和や豊かな市民生活を享受できるのは、ひとえに戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に成り立っていることを、私たちは決して忘れてはなりません。
 悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、平和の尊さを次の世代に語り継ぎ、二度とこうした悲劇を繰り返さないことが私たちに課せられた責務であると考えています。また、岡崎市は、260年もの泰平の世の礎を築いた徳川家康公の生誕の地であります。
 それを踏まえ、「平和の願い 昔も今も これからも 家康公生誕の地 岡崎」とメッセージを込めた懸垂幕を新たに作成し、現在市役所の国道1号側に提示し、戦争や災害のない平和な世の中の実現に向けて決意を新たにさせていただきました。
 終わりにあたり、戦没者及び戦災死者の御霊の安らかならんことと、御遺族並びに御列席の皆様の御健勝と御多幸を心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。

平成29年7月19日
岡崎市長  内田 康宏

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2017年7月20日 (木)

『リバ!』2017年8月号

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内田康宏事務所よりお知らせです。
『リバ!』2017年8月号が本日発行されました。
市長のコラムは「銅像と偶像の違い」です。

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2017年7月16日 (日)

岡崎市戦没者及び戦災死者慰霊法要(三河別院)

真宗大谷派三河別院

 6月16日(金)、本年も「岡崎市戦没者及び戦災死者慰霊法要」が中町の三河別院本堂にて執り行われた。戦後72年目の今日もなお、多くの方々が戦時の結果としての運命を背負いながら生きてみえるのである。
 お亡くなりになった方には改めて心からの御冥福をお祈り申し上げるものである。
 以下は当日の慰霊の言葉である。


 本日、岡崎市仏教会と岡崎市遺族連合会の主催による、岡崎市戦没者及び戦災死者の慰霊法要が厳かに執り行われるにあたり、謹んで慰霊の言葉を申し上げます。
 先の大戦までの幾多の戦争において、祖国の安泰を願い故郷の家族を案じながら戦場に散り、あるいは戦禍に倒れ、多くの方々がお亡くなりになりました。このことは私たち国民にとりまして未来永劫忘れることのできない深い悲しみであります。また、最愛の家族や一家の支えを亡くされたご遺族皆様の心情を考えますとお慰めの言葉もありません。悲しみに堪え、幾多の苦難を乗り越え今日までのご努力、ご苦労してこられました皆様方に対しまして深く敬意を表します。

 岡崎市は今から72年前の昭和20年7月19日に大空襲を受け、市街地の大半を焼失し、多くの方々が犠牲になられた悲しい歴史があります。

岡崎空襲

 しかしながら、先人のたゆまぬご努力により見事に戦災から復興を果たし、人口38万人を超える中核市にまで順調に発展を遂げてまいりました。そして皆様方のお力添えにより、昨年市制施行100周年を迎えることができ、終戦時には想像もできなかった繁栄をみておりますことはこの上ない喜びであります。
 本日、このように慰霊法要が執り行われることは誠に意義深いものであります。今はただお亡くなりなられた方々の魂がいつまでも安らかでありますことをお祈りしますとともに、今後も我が郷土である岡崎の繁栄と安泰を見守っていただけますことを願うばかりであります。

 本日の慰霊法要同様、戦争の犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、悲惨な戦争の教訓を風化させないため、遺族会の皆様ご協力のもと、今年も「岡崎市平和祈念式」を開催いたします。7月19日午前10時、昨年リニューアルいたしました市民会館にて、新たな気持ちで進めてまいりますので、遺族会の皆様におかれましては多数のご参列をお願い申し上げます。
 最後になりますが、戦没者及び戦災死者のご冥福と、ご遺族の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げまして慰霊の言葉といたします。

平成29年6月16日
岡崎市長  内田 康宏

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2017年7月12日 (水)

岡崎の海外交流事業 その2(中学生派遣団)

岡崎市中学生三大陸派遣団

 現在本市は、アメリカ・カリフォルニア州のニューポートビーチ市、スウェーデンのウッデバラ市と姉妹都市提携を、中国の内モンゴル自治区のフフホト市と友好都市提携を結び、交流を続けている。
 数年前の鳥インフルエンザの流行と近年の対日関係の悪化の影響でしばらくフフホト市との交流が途絶えていたが、友好都市提携30周年を記念して、今年はフフホト市代表の方々の家康行列参加に続き、この7月に友好の翼訪問団(岡崎市国際交流協会)の皆さんと共に私もフフホト市を訪問してきたところである。

家康行列・フフホト市提携30周年記念使節団

(家康行列・フフホト市提携30周年記念使節団)

 これら三つの都市とはかねてより、毎年中学生の交流事業も行われていたのであるが、現在はニューポートビーチとウッデバラの2市との交流となっている。決して中国を軽視している訳ではないが、「中学生が英語を学んでいることを考慮し、欧米文化圏との交流が効果的」という教育現場の意見を受け、今年度からは「中学生三大陸国際理解教育推進事業」として、新しくオーストラリアの東岸、メルボルン郊外にあるウィトルシー市(Whittlesea)への訪問が開始されることとなった。

 毎年、派遣前と帰国後に中学生派遣団の結団式と帰国報告会が行われ、各中学校の代表となった生徒の抱負の表明と体験談の発表が行われている。
 さすが全市の中学生の代表として選ばれた生徒さん達だけあって、それぞれ論理的でしっかりとした物言い、自信の満ちた顔つきでの意見発表に毎年感心させられている。(私は中学時代、とてもこんな立派な中学生ではなかった。) 中学生の交流はニューポートビーチが35回、ウッデバラは13回目を迎えている。今年度からウィトルシーの中学校との交流を開始する。ニューポートビーチとウッデバラには9月下旬から9日間、ウィトルシーには10月下旬に訪問予定となっている。
 OBの中には中学生時代の経験が元となり、外務省に入省してスウェーデンに派遣されたり、民間企業で海外に活躍している人達も多い。岡崎の中学生のさらなる躍進を期待している。
 以下は5月16日(火)に行われた派遣団結団式での市長挨拶である。


 皆さんこんにちは、市長の内田であります。
 岡崎市全中学生、10,758人の代表として、アメリカ・ニューポートビーチ市、スウェーデン・ウッデバラ市、そしてオーストラリア・ウィトルシー市の派遣団員に選ばれた皆さん、おめでとうございます。また、保護者の皆様にも心からお祝いを申し上げます。ただいま、派遣団員一人一人から力強い抱負を聞くことができました。さすがに各学校のリーダーであり、すばらしい交流をしてきてくれるものと確信いたしました。

 ニューポートビーチ市への訪問は今年で35回目となります。同市は温暖な気候に恵まれ、市の周辺では航空や通信などの先端技術産業が盛んな、洗練された街です。33年前、両市のローターリークラブや中学生の交流をきっかけにして、姉妹都市の提携をしました。皆さんの先輩が岡崎市とニューポートビーチ市を結びつけたのです。私も3年前に30周年を記念して議会・市民代表の方達と訪れましたが、派遣団の皆さんはこの交流を通して、歴史のある友好関係をさらに深めてほしいと思います。

 また、ウッデバラ市への訪問は今回で13回目となります。スウェーデンは世界の中でも福祉国家として知られています。その中でもウッデバラ市は都市環境整備や自然保護に力を入れている大変魅力的な都市であり、姉妹都市提携を結んで49年という長い歴史があります。
 私は今から38年前、アメリカ留学の後、アメリカ人の学生達とヨーロッパを周遊し、その後一人でソ連邦(今のロシア)を鉄道で横断して日本に帰国しました。その折にウッデバラを訪れましたが、港のある美しい町でした。
 派遣団の皆さんも見学や様々な体験を通して、より一層視野を広げてきて下さい。

 さらに本年度より、オーストラリアのウィトルシー市への訪問が始まります。この町は住宅が建ち並ぶ一方で草原も広がる田園都市であり、交流する学校は第一外国語として日本語教育に力を入れていると聞いております。お互いの母国の言葉を教え、学び合える、素晴らしい交流になると思います。
 今回の訪問は先発隊として現地調査に出かけた先生方のおかげで始めることとなりました。第1回目の訪問をされる皆さんが今後のカギを握ることになりますのでよろしくお願いします。

 これからますますグローバル化が進み、皆さんが社会に出る頃には、英語の力、豊かな国際感覚と多様な価値観がより求められる世の中になっていることでしょう。皆さんもこの派遣事業を通してできるだけ多くのことを学んで、それを肌で感じ取ってきて下さい。訪問先の文化を理解すること、私たちの文化を伝えることを通して、国や言葉が違っても協調できることを体験してほしいと思います。将来必ずその体験が生きる時が来ます。
 そして、今後ますます国際化社会で活躍する子供が、ここ岡崎から育っていくことを願っています。
 最後に、岡崎市の中学生を代表する派遣団の皆さん一人一人が国際人として大きく成長できることを期待しております。今回の訪問が将来につながる思い出となることをお祈りします。元気で行ってきて下さい。帰国報告を楽しみにしております。


岡崎の海外交流事業 その1(サウスカロライナ大学2017) (2017.07.08)

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2017年7月 8日 (土)

岡崎の海外交流事業 その1(サウスカロライナ大学2017)

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 アメリカのサウスカロライナ大学から、ビジネス・スクールの学生を中心に20名ほどの訪日研修団が、5月16日(火)に岡崎市を訪問した。サウスカロライナ大学との交流事業も今年で4回目となる。(→以前のブログ「岡崎の国際交流 その1(サウスカロライナ大学2015)」)

 この事業は、私の高校時代の同級生であり、水泳部の仲間であった榊原祥隆(よしたか)氏が同校の教授をしていることから、私が市長となったことを切っ掛けに始まったものである。
 首都・東京、古都・京都、産業首都・名古屋、トヨタ自動車の組立工場の視察(産業観光)を行うと共に、榊原氏から「ぜひ自分の古里を教え子達に紹介したい」という要請を受け、毎年本市で対応している。(なおトヨタ自動車の工場見学については、例年、太田俊昭市議にお世話になっており、感謝申し上げます。)
 特に昨年と今年は同大学の学長から感謝状を頂くまでの交流となっている。

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 毎年、議長と共に議場で学生さん達をお迎えし、歓迎の挨拶、お礼の挨拶の後、日本の地方自治体の一例として岡崎市役所の様子を見てもらい、続いて岡崎城、家康館、八丁味噌蔵などを見学してもらっている。
 一昨年はできたての東公園の恐竜達が大受けであったが、今年は時間の都合で割愛することとなり大変残念であった。もし岡崎市に十分な対応のできるホテルがあれば、岡崎で多くの時間を確保できる訳であり、またしてもシティホテルの新設の必要性を感じさせられることになった。

 毎年「ようこそ大人の子供部屋へ」と言って、市長室への訪問を行っている。私のアメリカ留学時代の写真やクリントン大統領就任式参加の写真を見せながら、飛行機や恐竜の模型をながめて毎年歓談している。彼らにはお土産として英語版の岡崎市のPR・DVDやパンフレットを送り、帰国後の岡崎市の紹介をお願いしている。

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 今はただの一学生かもしれないが、将来彼らの中から重要な仕事に就いて日本と関わりを持つことになる人が出るかもしれない。そんな時、今回の訪日や岡崎のことを思い出してくれたらと思っている。何せ若い頃世界を渡り歩いていたような女性から大統領(オバマ)が生まれる国である。十分その可能性はある。
 学生アンケートの結果、人気訪問先の一つが市長室であるといううれしい話も聞かされており、私が市長である限り続けて行きたいと思っている。


岡崎の海外交流事業 その2(中学生派遣団) (2017.07.12)

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2017年7月 2日 (日)

第52回 岡崎市空手道大会

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 6月17日(土)朝、恒例の「岡崎市空手道大会」が中央総合公園の武道館にて行われた。冒頭、選手宣誓を行った、共に小学校5年生の矢吹仁奈(にな)さんと宇野由楠(ゆなん)さんは、8月に東京の武道館で開催される「全日本少年少女空手道選手権大会」に愛知県代表として出場される。また、山梨県で行われる「全国中学生空手道選手権大会」には伊藤悠(ゆう)君が本市から出場することとなっている。
 私の方より10センチも低い小学生の女の子が黒帯を締めて演武する姿には驚かされるばかりである。とはいえ、通常は習い始めて2~3年で黒帯に昇進するそうであり、子供達の学びの力は偉大なものである。
 競技種目を問わず、現在このように若い力が順調に育っており、将来が楽しみである。
1964年の東京オリンピックが日本の経済発展の一つの契機となったように2020年の2回目の東京オリンピックが日本の新たな躍進の始まりとなることを期待するものである。
 当日、終わりまで演武を観戦することはできなかったが、キビキビした集団演武はそうした期待に十分応えてくれるものであると考えている。

 また前々日の15日には、「全日本フルコンタクト空手道選手権大会」で2年連続入賞を果たした岡崎高校2年生の大本優香選手が市役所を訪問された。彼女は将来医師志望の文武両道に秀でた高校生である。

 空手は各流派でルールや試合形式が異なるため、なかなか統一ルールの決定ができず、競技人口の多い割にオリンピック種目と成り得なかった武術であり、スポーツである。今回、フルコンタクトの団体と、寸止めルールの団体との調整がつかず、フルコンタクトルールによる空手のオリンピック種目への採用はならなかったようであるが、将来、全日本、全世界で統一ルールによる競技が行われるようになることを祈るばかりである。
 以下は当日の私の挨拶である。


第52回 岡崎市空手道大会

 皆さん、おはようございます。市長の内田です。
 本日は「第52回岡崎市空手道大会」を開催しましたところ、年齢・性別を問わず、小学生から一般の方まで多くの皆様にご参加いただきまして誠にありがとうございます。また、関係者の皆様におかれましては、大会開催にあたりまして多大なるご協力とご尽力をいただき厚く御礼申し上げます。
 今さらですが空手道は日本発祥の武道であり、日本古来の武道の精神を継承しながら独自の発展を遂げてまいりました。体や技を鍛えるだけでなく、心を磨き礼節を重んずる競技であり、日本の武道文化を継承・発展していく上で欠かすことのできない競技であります。
 また、2020年に開催されます東京オリンピックの正式種目に、このたび新たに採用され、今まさに世界中から注目を集めているスポーツでもあります。
 本大会に出場される選手の皆様には日頃の厳しい鍛錬の成果を大いに発揮し、気迫溢れるすばらしい試合を繰り広げていただきますとともに、選手間において新たな交流が生まれますことを期待しております。
 最後になりますが、空手道の今後ますますのご発展と、本日お集まりの皆様のご活躍、ご健勝を祈念申し上げましてご挨拶とさせていただきます。
 それでは皆さん頑張って下さい。おわります。

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2017年7月 1日 (土)

岡崎市制施行101周年記念式・市長式辞

岡崎市制施行101周年記念式

 7月1日、市制施行101周年記念式を市民会館あおいホールにて挙行しました。岡崎市のホームページに掲載しました市長式辞を、ブログでも御紹介いたします。

 市制施行101周年記念式・市長式辞 (平成29年7月1日)


 皆様こんにちは。市長の内田康宏です。
 本日は、岡崎市制施行101周年の記念式を挙行いたしましたところ、ご来賓の皆様をはじめ、各界各層の皆様方におかれましては、公私ともご多忙のなか、多数のご臨席を賜りまして、厚くお礼申し上げます。

 本市は、大正5年7月1日に、市制を施行した後、着実に発展を遂げ、昨年は市制100周年という記念すべき節目を迎え、本日はこうして101年目に至ることができました。人口も順調に増加し、現在では38万5000人を超える中核市へと発展をとげております。これもひとえに、先人のたゆまぬ努力と、市議会をはじめ、市民の皆様方の、格別なるご理解とご協力の賜物であると、心より感謝を申し上げる次第であります。

 はじめに、この度三菱自動車岡崎 硬式野球部が、「第88回都市対抗野球大会」への出場を決められましたことにお祝いを申し上げます。社会人野球の最高峰として歴史と伝統を誇る都市対抗野球大会へは、4年ぶり10回目の出場と伺いました。東海地区の第1代表でもあり、しかも節目の10回目の出場ということでもありますので、岡崎市の代表として、持てる力を十分に発揮し、ぜひ優勝旗を勝ち取ってきていただきたいと願っております。初戦の7月15日には、私も東京ドームへ応援にかけつけたいと思います。
野球といえば、本日から、夏の甲子園出場をかけた「第99回全国高校野球選手権愛知大会」が開幕し、ここ、岡崎市民球場におきましても、高校球児の熱戦の火ぶたが切られました。日頃の練習の成果を生かし、ぜひとも地元の高校や本市出身の選手が甲子園出場のキップを手に入れ、活躍していただけることを期待しております。

 さて、この1年を振り返りますと、昨年度は「市民と創る、新世紀岡崎」という基本理念のもと、多くの皆様方のお力添えにより様々な市制100周年の記念イベントを実施し、岡崎の魅力を再発見するとともに誇りや郷土愛を高めることができました。

新世紀岡崎飛躍祭・オープニングセレモニー

(新世紀岡崎飛躍祭オープニングセレモニー、2016年4月1日)

 そして今年度は、この先100年の礎(いしずえ)を築くための新たな一歩を踏み出す大切な年であります。現在進めております基本施策の充実や魅力あるまちづくりにしっかりと取り組み、安定的な財源の確保に努めながら、引き続きバランスの良い市民サービスを提供してまいりたいと考えております。

 それでは、市制を記念するこの機会に、直近の事業、そして今後の事業の一端をご報告申し上げます。

 4月にオープンいたしました「こども発達センター・すくも」は、発達に心配のあるお子さんの相談、医療、療育を総合的にサポートする複合施設であります。オープン以来、「支援センター」には、1日80名ほどのお子さんが通所されており、専門スタッフが連携し、子どもの自立や発達を今まで以上にきめ細かくサポートしています。
 また、「相談センター」では、受け付けた相談を医療や療育につなげるだけでなく、保育所や幼稚園を始めとした関係機関とも連携した支援を行っています。今後もその子に合わせた健やかな発達をサポートし、こども発達センターが本市や幸田町の子どもたちの発達支援の拠点となるように努めてまいります。

岡崎市民病院

 岡崎市民病院におきましては、4月から新たに循環器センターを設置しました。この循環器センターは、循環器内科と心臓血管外科が協同で治療方針を決定し、検査や治療を行っています。専門スタッフが安全で質の高い医療を連携して行うことで、心臓や血管に疾患のある患者さんに対して、思いやりと温かみのある医療を提供できるものと考えております。
 今後も、地域の基幹病院として市民の皆様に信頼され期待される病院であるよう努めてまいりたいと考えております。
 また、市民の皆様の健康づくりを支援する新たな取り組みとして、全国的な広がりを見せる「スマートウエルネスシティ首長研究会」に、この秋にも加入してまいります。健康づくりとまちづくりを組み合わせることにより、「歩いて健康」、「食べて健康」を街なかで実感できる仕組みを構築してまいります。
 東公園の動物園では、4月末に新ゾウ舎が完成し、飼育環境が改善されました。また、新たに設置されましたビューイングシェルターの観察窓からはエサを食べるゾウの「ふじ子」の様子を間近で観察することができるようになり、親子連れを中心に多くの方に楽しんでいただいております。

東公園動物園、ゾウのふじ子

 また、東公園は、無料でゾウを見ることのできる全国で唯一の動物園であります。高齢になってきた「ふじ子」には、新しくなったゾウ舎で日本一の長寿を達成し、また、そんな「ふじ子」を多くの皆さんに見守っていただきたいと願っております。
 今後も東公園では、施設の改善や更なる拡充について積極的に検討してまいります。

 さて、本市が将来に渡り、活力を維持し、持続的な発展に繋げていくため、シティプロモーション活動を積極的に推進してまいります。本市が多くの人から選ばれ、「人が集まる」都市となるための魅力づくりを実践し、「岡崎ブランド」を確立するとともに、本市に対して好意的なイメージを持っていただける「岡崎ファン」の拡大を図ってまいりたいと考えております。
 その活動の中心としてまず思い浮かべるものは、やはり徳川家康公であります。
 この度)、「厭離穢土・欣求浄土」を旗印として260年もの泰平の世の礎を築いた家康公の偉業を後世に伝えるため、平和への願いを発信する懸垂幕(けんすいまく)を新たに作成いたしました。「家康公生誕の地」という本市独自の圧倒的なブランドを積極的に活用してメッセージの発信に努めてまいります。来週から、終戦記念日までの期間を目途として国道1号線側に掲げる予定でありますので、市役所の横を通る際には、運転中の方は前方に注意しながら、歩きの方は少し目線を上向きにして、ぜひご覧いただきたいと思います。

 次に、「岡崎の顔づくり」という位置づけでもある、東岡崎駅から中心市街地までの一体的な整備と、公民連携まちづくりの進捗であります。

(仮称)乙川人道橋

 乙川リバーフロント地区の整備状況でありますが、現在、殿橋から下流を眺めますと遊歩道や船着場、ベンチなどの整備が概ね完成するとともに、雨天後の水はけが大幅に改善され、散策やイベントなどで多くの皆さんにご利用いただいております。
 また、殿橋と明代橋の間では、(仮称)乙川人道橋の橋脚2基と橋台1基が堂々と完成し、整備が進んでいることを実感していただける状況となっております。ご覧になった方からは、石積み模様の和風のデザインがなかなか好評であります。この秋からは、残りの橋脚・橋台の工事に着手するとともに、明代橋から上流側で園路などの整備を進めてまいります。
 乙川リバーフロント地区のまちづくりは、地区内にある道路や公園などの公共空間を有効に利活用し、エリアの魅力や価値を向上させるとともに、歩いて楽しいまちづくりと賑わいの創出につなげられるよう、さらなるソフト事業の展開のために公と民の強力な連携を目指しています。

籠田公園

 この実現に向けては、名鉄東岡崎駅を出発点として、人道橋、籠田公園、りぶら、岡崎城、乙川河川敷までをめぐる動線に沿って楽しく歩いていただき、人をまちへ呼び込むための工夫や、人々の好奇心をそそる取り組みも進めてまいります。そして、この動線ですが、岡崎城の総構え、すなわち総曲輪(そうぐるわ)に重なることからアルファベットで「QURUWA(くるわ)」と名付けておりますので、皆様にもこの愛称をかわいがっていただきたいと思います。

 そして東岡崎駅周辺地区では、乙川リバーフロント地区のまちづくりとの相乗効果と、駅を利用する方の歩行動線の確保や乙川への回遊を促すねらいで、今年度よりペデストリアンデッキの工事に着工してまいります。
 このペデストリアンデッキの中央では、松平元康から徳川家康と改名した25歳当時の「若き日の家康公」のブロンズ製・騎馬像を川と緑を背景に配置いたします。ここは、来訪者には絶好の写真撮影スポットとなるばかりでなく、大志を抱き旅立つ若者の立志の場となるのではないかと思っております。像の制作についての寄附も順調に集まっており、岡崎市民の皆様の愛郷心の深さを改めて感じるとともに、ご協力を頂いた皆様には心より感謝申し上げるものであります。
 デッキで直結される北東街区では、乙川河畔という絶好のロケーションを活かしたホテルをはじめ、カフェやレストラン、観光物産や日用品を扱う店舗などの複合施設の進出も決定したところであります。
 なお、これらの事業は、駅前広場、明大寺交通広場及び周辺道路の整備と合わせ、平成30年度末の完成を予定しております。また同時に、この区域では「路上喫煙」や「ポイ捨て」などを規制する新たな条例の検討も進めており、これから岡崎の玄関口が快適で魅力的な駅前空間として大きく変わってまいりますので、大いにご期待いただきたいと思います。

 そして、本市特有の歴史文化資産を活かしたまちづくりであります。
 その対象の一つとなるのが岡崎公園でありまして、これからは家康公生誕の城にふさわしい史跡として再整備をしていく必要があります。
 今年度は、城郭全体を把握するため、発掘調査を積極的に進めてまいります。発掘調査の際には、現場の周囲から発掘状況を見られるように常時公開し、現地説明会も開催いたしますので興味のある方はぜひお出かけください。
 今後は、史跡指定範囲の岡崎公園のみならず、近世の大城郭であった城下町を含めた総構え全体についても見える形にし、岡崎の歴史まちづくりの核として整備を行ってまいります。
 こうした家康公ゆかりの歴史文化資産を守り、育て、未来へ引き継いでいくことが、観光産業をモノづくりと並ぶもう一つの柱として育て上げる上で、非常に大切であると考えております。

 また、企業と連携した新たな取り組みとして、乙川リバーフロント地区周辺においてGPSを搭載した電動アシスト自転車を使った「サイクル・シェア」の実証実験に着手してまいります。具体的には、市内の観光スポットを自転車で巡(めぐ)る観光客の走行データを解析することで、今後の観光ルートやサインの計画あるいは道路整備や駐輪場の配置計画などスマートなまちづくりに活用してまいりたいと考えております。

 こうした未来を見据えたまちづくりを進める上では、本市が安全で安心なまちであることが大前提であります。その重点事業として、近年増加する気候変動による大雨から私たちの生活を守るため、市民の皆さんや事業者、行政が一体となって効果的な浸水対策に取り組んでおります。
今年度は、河川改修や雨水ポンプ場の建設を進めるほか、住宅の浸水被害を防ぐための止水板(しすいばん)設置補助や雨水流出の抑制を図る浸透桝の支給など、自助・共助による浸水対策を支援してまいります。
 また、本市に全国で唯一配備されております全地形対応車、通称レッドサラマンダーですが、この度、トミカとして商品化され、販売が始まり一躍有名となりました。

レッドサラマンダー

 このレッドサラマンダーは、平成25年3月に配備されてから、出動の機会がなく、それは我が国にとっては幸いなことでありますが、実動による検証が不足している点も否めません。このため、総務省消防庁、愛知県及び岡崎市が共同で、新たな活用方法として、緊急消防援助隊としての出動だけでなく、豪雨による浸水等の被害が想定される段階から出動することにいたしました。先ごろ、梅雨前線の活発化による大雨洪水警報が発令された際、さっそく額田地区へ初出動したところであります。幸い被害は発生しませんでしたが、今後も効果的な運用のあり方について検証してまいります。

 次に、愛知県岡崎総合運動場(通称・県営グランド)の整備計画であります。
 現在の土舗装トラックから、全天候型トラックの第3種公認陸上競技場として整備するほか、陸上競技場のインフィールドには天然芝を整備し、サッカー、ラグビー等の競技も開催できるように整備を進めてまいります。さらに、陸上競技場の収容人員は5,000人程度を予定しており、このうち1,000席程度の観覧スタンドを建設いたします。これにより、長年市民の皆様から切望されてきました、全天候型の陸上競技場と芝のサッカー場が実現することになります。

Ryuhokusogoundojo2

 今回、老朽化した50mプールにつきましては、残念ながら県の管理下において撤去されますが、その他の既存施設につきましてはリニューアルし、市民の皆様が安全で快適に利用できるスポーツ環境を整えてまいります。平成32年の供用開始を目指して整備を進めてまいりますので、どうか楽しみにお待ちいただきたいと思います。
 また、新しい50mプールにつきましては、皆様の要望を受け、ただ今、別途調査中であります。

 このように私の二期目の市政も順調に進んでおり、一期目で蒔いてきました事業の「種」が、続々と花を咲かせ、皆さんの目で見てわかり、その成果を感じていただくことができるようになってまいりました。

 しかしながら、一部の中に、いまだに個々の事業を単なる土木建築工事のようにとらえている様な向きもあるようです。
 こうした政策の究極の目的は、いつも申しております通り、岡崎の市民、ことに子ども達が自らのふるさとに対し、より大きな愛情と誇りを持てる、そんな「夢ある新しい岡崎」を築き上げることであります。
 愛郷心を失った地域や国家の衰退は、洋の東西を問わず、歴史の教訓として明らかになっております。
 ふるさとに対する、愛情や誇りは、与えたり教えたりできるものではなく、自らの心に自然に湧き上がってくる情念の高まりであると考えます。そうした愛郷心が祖国への愛情や誇りに育っていくものだと思っております。
 私はそうした心のある岡崎人、日本人が育つまちづくりを目指し、現在の政策を行っているのであります。
 これからも次の100年を見据え、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実はもちろんのこと、さらなる魅力あるまちづくりにしっかりと取り組んでまいりますので、今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、この後、それぞれの分野で本市の発展に多大な貢献をされました皆様の表彰をさせていただきます。
 表彰の栄に浴されます皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、感謝の意を表する次第であります。どうか今後とも健康にご留意いただき、なお一層、本市の発展にご尽力、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 終わりに、市民各位並びに本日ご参会の皆様の、ご健勝ご多幸を心より祈念申し上げまして、式辞といたします。

平成29年7月1日
岡崎市長  内田 康宏

岡崎市制施行101周年記念式

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