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2017年3月 2日 (木)

平成29年3月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会・平成29年3月定例会

 昨年の選挙後、二期目で初となる平成29年度予算審議の3月議会が始まった。一期目で提案し、説明を行い、準備をしてきた施策が国、県、民間の協力を得てこれから一つ一つ目に見える形で実現していくことになる。
 さらに新年度からは、次の時代につながる事業を積極的に行ってゆく覚悟である。


はじめに
 3月定例会の開催に当たり、所信の表明と平成29年度当初予算の施策のあらましを申し上げ、議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 日本経済は、経済対策などの施策の推進により、雇用や所得環境が改善し、民間の需要を中心とした景気回復が見込まれております。国の平成29年度予算は、働き方改革などの一億総活躍社会の実現に向けた主要な取り組みを行うとともに、成長分野への重点化など、経済再生に直結する取り組みを推進する「経済再生と財政健全化の両立を実現する予算」としております。
 本市におきまして平成28年度は、市制施行100周年という節目の年にあたり、「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打ち、様々な記念イベントを多くの市民の皆さまと実施し、岡崎の魅力を再発見するとともに、誇りや郷土愛を高めることができたものと思っております。
 これを契機としまして、平成29年度は、本市のこれからの100年の礎(いしずえ)を築くための初年度であり、今後も都市としての魅力を高め、持続的に発展し続けることが重要であると考えるところであります。
 現在、進めております各事業、あるいは29年度当初予算に計上しました事業は、岡崎の将来を見据えたものであり、このまちに生まれ育ち、大人になっても、豊かで安心して暮らすことができるまちづくりのための事業であります。引き続き、市民の皆様と共に、全力で事業に取り組んでまいる所存であります。

平成29年度予算の大要
 それでは、新年度予算の大要につきましてご説明申し上げます。予算規模は以下のとおりであります。

一般会計 1,233 億円
特別会計 684 億 1,503 万円
企業会計 556 億 6,081 万円
合 計 2,473 億 7,584 万円

 一般会計の予算規模は、前年度対比0.1%の増となり、3年連続で過去最高となっております。
 一般、特別、企業を合わせました全体では、1.3%の増となっております。
 まず、一般会計の歳入であります。歳入の根幹となります市税収入におきましては、景気の回復基調もあり、約685億円を見込み、過去最高であった平成20年度の市税収入を超える額となっております。
 内訳としましては、法人市民税では、税率の引下げに伴い、減額が見込まれるものの、個人市民税では、引き続き、給与所得の増加による増額などで、市民税は約4億8,000万円の増収、固定資産税は、企業の設備投資が回復傾向にあることによる増額などで、約8億2,000万円の増収、市税全体では、約15億1,000万円の増収を見込んでおります。また、地方交付税は、市税の増収が見込まれることなどから、3億1,000万円の減額、繰入金は、財政調整基金からの繰入額の減額などで、約18億3,000万円の減額となっております。
 次に、歳出であります。
・総務費は、市民会館整備事業の終了などで、約26億5,000万円の減額。
・民生費は、PFI手法により整備しました、こども発達センターの整備運営費の増加などで、約31億8,000万円の増額。
・衛生費は、火葬場の整備事業の終了などで、約28億5,000万円の減額。
・土木費は、岡崎駅東地区整備事業費、岡崎駅南土地区画整理事業費補助事業などの増加などで、約23億8,000万円の増額。
・消防費は、消防指令システム整備事業費の増加で、約10億2,000万円の増額。
 となっております。

 ここからは、新年度予算に計上しました主要事業につきまして、総合計画の基本施策に沿ってご説明申し上げます。

地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり
 国際化、多文化共生の推進では、平成29年度に友好都市であるフフホト市と提携30周年を迎えることから、記念事業を行ってまいります。
 4月にフフホト市からの使節団をお招きし、家康行列に参加していただくことや、7月には本市から使節団を派遣するなど、人々の訪問交流を通しまして、文化、教育など市民相互の理解を深めてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

平成29年度 岡崎市当初予算案

 災害対策としましては、東日本大震災の教訓や南海トラフ地震の新たな被害想定を踏まえ、平成28年度から「岡崎市地震対策アクションプラン」の策定に取り組んでおります。
 現在、この計画は、「命を守る」を最優先課題としまして、本市が行うべき対策事業を整理しているところであります。
 地震対策は、市民、事業者などの様々な主体が協働して対処していくことが重要であるため、事業者からの意見集約や、パブリックコメントを実施し、平成29年度末の策定を予定しております。
 また、近年、頻発する局所的な集中豪雨などの水害対策のため策定しております「総合雨水対策計画」では、具体的な施策を定めるアクションプランの策定を進めてまいります。
それと並行して、住居などへの浸水防止のため設置する止水板の設置費用に対しまして、新たに補助制度を始めてまいります。

健やかに安心して暮らせるまちづくり
 子ども子育てにおきましては、出産後も安心して子育てができる環境づくりに努めてまいります。
 まず、PFI事業で進めておりました「こども発達センター、すくも」が、4月、福祉の村にてオープンいたします。これは、発達に心配のある子どもの相談、医療、支援を総合的にサポートする複合施設であり、子ども一人ひとりの特性に合わせて、医師、保育士、保健師などの専門スタッフが連携し、子どもの自立や成長のサポートを行ってまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 次に、これまで、就学前教育を行うことを目的として運営してきた梅園、広幡、矢作、3園の公立幼稚園を、4月より幼保連携型の認定こども園へ移行してまいります。
 この認定こども園は、幼児教育と保育を一体的に行う施設であり、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持ち、保護者の就労状況にかかわらず、利用していただくことができるようになります。
 保育園の整備については、保育需要の増加に伴い、岡崎地域においては、既設の保育園での園児の受け入れが困難な状況となるため、南部市民センター分館の敷地内に新たに乳幼児専用の保育園を整備してまいります。
 老朽化により建替えを行っております山中保育園及び、整備費の助成をしております私立美合保育園は、年内の完成を予定し、公私立ともに安全で快適な保育環境の整備に努めてまいります。
 児童育成センターにつきましても、29年度は、常磐学区に新設するほか、細川、六ツ美北部、北野の3学区へ増設してまいります。

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 また、民間児童クラブを利用する方への補助を拡充してまいります。
 具体的には、経済的に不安定な状況に置かれている世帯への支援として、生活保護を受けている世帯においては月額の利用料の全額を、児童扶養手当を受けている世帯はその半額を補助いたします。
 利用者の負担軽減を図ることにより、地域の中で子ども達が豊かに成長できるような環境を整えてまいります。

自然と調和した環境にやさしいまちづくり
 昨年11月に地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」が発効され、我が国におきましても温室効果ガスを削減することとなりました。
 これを受けまして、本市の「地球温暖化対策実行計画」を改訂し、その施策の一つである太陽光発電設備などの設置費用への補助制度をより効果的な制度に改定してまいります。
 また、西三河5市で連携し取り組んでおります、EUの「首長誓約」をモデルとする、エネルギーの地産地消、温室効果ガスの大幅削減を目的とした日本版「首長誓約」のアクションプランも推進してまいります。

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賑わいと活力あるまちづくり
 昨年12月に100周年記念事業として開催しました「岡崎モータースポーツフェスティバル」は、多くの方に来場していただき、大変、盛況でありました。29年度におきましても、ものづくりの地域として各企業の最新技術の紹介や、本市の産業の発展を図るため、引き続き開催してまいります。
 これからの観光は、自治体が自らの観光資源の特性を把握し、集客できる力を高め、観光消費を雇用などにつなげていけるよう観光産業を強化する必要があります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 本市におきましても、代表的な歴史文化資産である徳川家康公というブランドを柱に、重要な観光拠点である岡崎公園を活用した施策を推進していくため、マーケティングの実施や、家康公観光プロモーションの計画策定、岡崎公園の活用方法についての検討を行ってまいります。
 また、民間団体と連携して戦略会議を立ち上げ、継続的な事業や広報戦略などの情報共有を図り、民間主導の観光推進体制の確立を目指す取り組みを進めてまいります。
 観光イベントにおきましては、四季を通して、この岡崎に来ていただけるようにすることが大切であります。
 その一つであります春の桜まつりの「家康行列」では、俳優で武道家の「藤岡弘、」さんに特別出演していただくことになっております。皆さんもご承知のとおり、藤岡さんは、昨年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」で本多忠勝公役を熱演され、忠勝公生誕の地であります本市の「家康行列」への出演を快く引き受けていただきました。戦国武将最強との呼び名にふさわしい迫力ある姿を間近にご覧いただける絶好の機会となりますので、ご期待ください。4月9日開催予定であります。
 そのほか、夏の花火大会、冬の家康公生誕祭、岡崎公園のイルミネーションなど、四季折々のイベントを行うことで、交流人口の増加を図ってまいります。

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 新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅前に設置を予定しております家康公の騎馬像につきましては、多くの企業や市民の皆様からの熱い思いと、多額のご寄附をいただいております。現在のところ、制作費が賄えるほどのご寄附をいただいており、改めて市民の皆様の愛郷心の深さに、心より感謝申し上げるものであります。
 昨年末に、私自身、神戸峰男先生のアトリエを訪れ、制作状況を拝見してまいりました。制作が着々と進んでおり、平成30年度末には、大きさも出来栄えも文字通り日本一の騎馬像が誕生する運びとなっております。

快適で魅力あるまちづくり
 これからのまちづくりは、暮らしに必要な機能を都市部に集め、公共交通などで日常生活がおくることできるよう、都市全体の構造を見直す、いわゆる「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えで進めていくことが重要であります。
 本市におきましても、高齢者や子育て世代の生活環境の整備、行政サービスの効率化など、持続可能なまちづくりの観点から、都市計画マスタープランの改定を行ってまいります。
 都市基盤の整備では、その都市計画マスタープランにおいて、都市機能誘導区域として設定します、「岡崎駅周辺」及び「東岡崎駅周辺」地区の整備を進めてまいります。

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 まず、岡崎駅周辺地区では、駅東地区において、市有地を活用し、民間事業者の提案でコンベンションホールやホテルなどが入る商業施設の整備が、1月より始まっており、順調に進めば、10月にはオープンされる見込みとなっております。それと合わせましてJR岡崎駅と商業施設をつなぐペデストリアンデッキや公園など駅前広場の一体的な整備を行い、市南部の拠点づくりを進めてまいります。
 もう一つの都市機能誘導区域であります、岡崎市の玄関口であり、また、まちづくりにおいて重要な地区となります東岡崎駅周辺地区整備については、「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに再整備を進めているところであります。駅前広場、ペデストリアンデッキなどの整備を、乙川リバーフロント地区整備と合わせ進捗を図ってまいります。
 また、24日に発表させていただきました東岡崎駅北東地区の活用におきましては、今後、優先交渉権者と事業計画の協議を進めてまいります。人と乙川を結び、景観と調和のとれた、にぎわい、憩いの空間を創出することができる提案となっており、平成30年度末完成を目指して整備を進めてまいります。
 隣接する乙川リバーフロント地区整備では、明代橋上流の遊歩道の整備や、(仮称)乙川人道橋の橋台、橋脚の工事に着手してまいります。市道明代橋線の電線共同溝の整備も開始し、周辺の景観に配慮した歩きやすいプロムナードの整備の進捗を図ってまいります。
 施設整備を進めると同時に、民間の事業活動と連携し、まちに賑わいをもたらす様々な取り組みを引き続き行い、観光産業都市の基盤となるよう市民の皆様と共に新しいまちづくりを進めてまいります。

未来を拓く人を育むまちづくり
 まず、学校教育についてであります。
 全ての子どもたちが家庭の経済事情に関わらず、未来に希望を持ち、学校生活を送ることができるよう、就学援助制度の変更をいたします。これまで、入学後に給付しておりました学用品などの購入費を、平成30年度新入学の児童生徒分から入学前に受給できるよう変更してまいります。
 また、28年度から始めました、4月分の給食費無料化を引き続き実施し、進級、進学時の各家庭における経済的な負担の軽減を図ってまいります。

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 次にスポーツの推進では、誰もが気軽に参加できるスポーツの普及や、生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境づくりに努めてまいります。
 愛知県から移管を予定しております愛知県岡崎総合運動場の再整備については、PFI手法によって整備を行う予定であり、平成29年度は、事業者の選定を行います。翌30年度から、現在の陸上競技場を第3種公認の陸上競技場へ改修することなど、平成32年度のオープンに向けて各施設の整備を進めてまいります。

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 次に、本市の象徴であり、市を代表する史跡、岡崎城跡(じょうせき)についてであります。乙川河川敷で発見された「菅生川端石垣」は、全長400mの直線的な石垣としては国内最長であることや、その後の調査で石垣の構築方法、数種類の刻印が確認されるなど、史跡としての価値がますます高まっております。そのため、城跡をできるだけ本来の姿に戻す視点に立った整備を行い、未来への遺産として保存する必要があると考えております。
 平成29年度は、石垣の保存修理の整備方法の検討や、本丸月見櫓(つきみやぐら)などの発掘調査を実施してまいります。史跡の価値を未来へ伝え、城下町を囲む総構えの岡崎城跡の姿が見て分かる整備を目指してまいります。

将来まで自律した状態が続く都市経営
 本市の成長力の確保を目的とし、27年度より「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に取り組んでおります。
 その成果によって高めることができた魅力を市内外へアピールし、目を向けてもらうことが必要であり、また、幅広い分野での取り組みを、行政のみでなく、市民参加の協力のもとで行うには、本市への愛着を高めることも重要であります。
 地方創生への取り組みを、効果的に展開するための施策としてシティプロモーションは大変有効であるため、29年度は、新しいシティプロモーション戦略のアクションプランの策定に取り組んでまいります。
 シティプロモーションの一環として28年度から始めました「おかざき応援寄付金」制度でありますが、市内外多くの方からご寄附をいただいております。
 29年度は、新しいシティプロモーション戦略と合わせた事業メニューの検討や、新しい返礼品の開拓、寄付者の方の利便性の向上などに取り組み、引き続き実施してまいります。

むすび
 最後になりますが、昨年の選挙におきまして、多くの皆様からご支持をいただき、2期目の市政運営を担わせていただくことになりました。
 平成29年度は、本市のこれからの100年に向けたスタートの年度であると同時に、1期目に手がけた事業の進捗が目に見えてくる年度でもあります。
このような中で、平成29年度当初予算案は、更なる本市の発展のため、総合計画などに掲げました各施策の着実な実施とともに、市民の皆様とお約束をした公約の実現を念頭に編成をしてまいりました。
 本市を取り巻く諸条件を踏まえまして、適切な市政運営を行い、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け努めてまいりますので、議員各位のご理解と一層のお力添えをいただきますよう、お願い申し上げます。
 なお、会計別の主な事業、条例議案及び平成28年度補正予算等につきましては、両副市長より説明させていただきますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。


平成29年3月議会 その2(代表質問) (2017.03.25)

平成29年3月議会 その3(閉会の挨拶) (2017.03.29)

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