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2016年12月29日 (木)

自動走行実験車・試乗体験報告

自動走行実証実験(岡崎市)

 近年の高齢化社会の進展と高齢運転者による交通事故の増加を踏まえて、にわかに注目を集めているのが、この「自動運転車」の実用化である。
 去る11月9日(水)、福祉の村に用意された自動走行実験車に試乗する機会を得ることとなった。用意された車は私の家で使っているタイプと同じ2代目のプリウスであり、色まで同じメタリック・グレーであった。
 車の屋根の上には、金属製の箱を付けた機械が備え付けられており、360度先回しながら周囲を監視するセンサーが回っていた。車内にも前方・後方を確認するカメラが取り付けられており、それらから得られた視覚データとGPSの地図情報から得られたデータを元にしてコンピューターが車の操作を行うのである。

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 システムを担当しているアイシン・エィ・ダブリュの担当者はじめ、マスコミ関係者の集まる中、「岡崎市福祉の村」から「愛知県三河青い鳥医療療育センター」の入口までの注総合公園を通る3.5キロほどのコースを往復することとなった。

自動走行実証実験の走行区間

 運転手の酒部孝さんの手動でテスト用の自動車道まで進み、指に付けたリングのボタンを押すことで試乗実験は始まった。坂道からの半路発進となったためか、遊園地のカートのようにガクッという小さな衝撃と共に車は発進した。
 平均時速は30~40キロで、最速でも50キロほどであった。本線に入り、手放し運転をしている実験車の運転手の姿を見て追い越してゆく車の中の人々の怪訝そうな顔が愉快であった。実験車は道路上の車線や交通標識、信号も自動認識し、市民病院交差点ではスムーズに自動停止した。しかし前方の車両が急に減速した時、自車を減速するタイミングが遅かったため、運転手が手動で減速をしなくてはならなかった点が少し気になった。

 いずれにせよ、まだ実証実験の段階であり、開発が進み十分な安全性が確認されるまで確たることは言えないが、将来的には高齢者や身体障害者の移動用車両や、中山間地における定時運行バスの運用に活用したいものと考えている。2020年頃には実用化されるということであるので大きな期待を持っている。

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 現在、自動走行車の研究はアメリカとドイツが先行している。もし実用化が早まることがあれば、自動車産業を経済の大きな柱とするこの地域も安閑としてはいられない。アメリカの自動車業界の拠点として栄華を誇りながら、技術革新と価格競争に遅れをとることによって衰退したデトロイトと同じ運命をたどらないとも言えないからである。
 もちろんそんなことは、長年生き馬の目を抜く厳しい国際競争をくぐり抜けてきた日本のメーカーのことであり、対応策をとっていない訳はない。
 ことに「モノづくり」を経済の基軸とする我が愛知県、三河地域に在住する我々としては、これからも大きな関心をもって見守ってゆくべき分野であることは確かなようである。

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