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2016年12月

2016年12月29日 (木)

自動走行実験車・試乗体験報告

自動走行実証実験(岡崎市)

 近年の高齢化社会の進展と高齢運転者による交通事故の増加を踏まえて、にわかに注目を集めているのが、この「自動運転車」の実用化である。
 去る11月9日(水)、福祉の村に用意された自動走行実験車に試乗する機会を得ることとなった。用意された車は私の家で使っているタイプと同じ2代目のプリウスであり、色まで同じメタリック・グレーであった。
 車の屋根の上には、金属製の箱を付けた機械が備え付けられており、360度先回しながら周囲を監視するセンサーが回っていた。車内にも前方・後方を確認するカメラが取り付けられており、それらから得られた視覚データとGPSの地図情報から得られたデータを元にしてコンピューターが車の操作を行うのである。

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 システムを担当しているアイシン・エィ・ダブリュの担当者はじめ、マスコミ関係者の集まる中、「岡崎市福祉の村」から「愛知県三河青い鳥医療療育センター」の入口までの注総合公園を通る3.5キロほどのコースを往復することとなった。

自動走行実証実験の走行区間

 運転手の酒部孝さんの手動でテスト用の自動車道まで進み、指に付けたリングのボタンを押すことで試乗実験は始まった。坂道からの半路発進となったためか、遊園地のカートのようにガクッという小さな衝撃と共に車は発進した。
 平均時速は30~40キロで、最速でも50キロほどであった。本線に入り、手放し運転をしている実験車の運転手の姿を見て追い越してゆく車の中の人々の怪訝そうな顔が愉快であった。実験車は道路上の車線や交通標識、信号も自動認識し、市民病院交差点ではスムーズに自動停止した。しかし前方の車両が急に減速した時、自車を減速するタイミングが遅かったため、運転手が手動で減速をしなくてはならなかった点が少し気になった。

 いずれにせよ、まだ実証実験の段階であり、開発が進み十分な安全性が確認されるまで確たることは言えないが、将来的には高齢者や身体障害者の移動用車両や、中山間地における定時運行バスの運用に活用したいものと考えている。2020年頃には実用化されるということであるので大きな期待を持っている。

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 現在、自動走行車の研究はアメリカとドイツが先行している。もし実用化が早まることがあれば、自動車産業を経済の大きな柱とするこの地域も安閑としてはいられない。アメリカの自動車業界の拠点として栄華を誇りながら、技術革新と価格競争に遅れをとることによって衰退したデトロイトと同じ運命をたどらないとも言えないからである。
 もちろんそんなことは、長年生き馬の目を抜く厳しい国際競争をくぐり抜けてきた日本のメーカーのことであり、対応策をとっていない訳はない。
 ことに「モノづくり」を経済の基軸とする我が愛知県、三河地域に在住する我々としては、これからも大きな関心をもって見守ってゆくべき分野であることは確かなようである。

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2016年12月28日 (水)

平成28年 仕事納め式

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 本日午後4時より、「仕事納め式」を福祉会館大ホールにて行いました。職員に向けた私の挨拶を掲載いたします。

 平成28年の仕事納めにあたり、御挨拶申し上げます。
 今年もこうして年末の仕事納めができますのも、日頃の皆さんの御努力・御尽力があってこそと心から感謝申し上げます。
 さて本市のこの1年を振り返りますと、市民の皆様の安全・安心な生活のため、また、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け、着実に事業を進め、岡崎市の歴史に新たな1ページを加えた年であったと思います。
 本年は1年を通して、市制施行100周年ということで様々な事業を展開してきました。「家康行列」には俳優の里見浩太朗さん、菊川怜さんにも出演いただき大変な盛り上がりを見せ、過去最高の46万人が参加して岡崎市をアピールすることができました。

家康行列

家康行列

 そして7月1日には「市制施行100周年記念式」を挙行し、市政の発展に貢献された方々の表彰や100周年を祝うアトラクションを行うことができ、感慨深いものがありました。また「おかざき100年祭」ではディズニーパレードのほか、食育メッセやミソラボといった食のイベントも開催し、「市民参加の祭典」として岡崎の魅力を再発見いただけたのではないかと思います。他にも「赤い糸プロジェクト」「HOPEプロジェクト」など、岡崎市全体が一つになり様々な事業を実施することができました。

おかざき100年祭

 皆様にはこの100周年という節目を担う職員として「次の100年に向けて何をすべきか」ということを、この年末年始でじっくり考えていただきたいと思います。そして一人ひとりが自分の立場や責任を十分認識し、行政の運営に携わっていただきますようお願いします。将来私達の子供や孫達に「今の岡崎は我々が作った」と胸をはれる仕事を共に成し遂げましょう。

 また、この年末年始は交通事故にも注意していただきたいと思います。本市においては交通事故の防止・減少は急務となっております。これから交通量が多い年末年始に入るわけですが、時間にも心にもゆとりを持って運転し、交通事故を起こさないよう、今一度部下職員に徹底をお願いします。
 この年末年始の休暇中も多数の職員が勤務されると伺っております。大変御苦労をかけますが、よろしくお願いします。
 最後に、全職員が輝かしい新年を迎えられますよう祈念申し上げ、仕事納めの挨拶といたします。良い年をお迎え下さい。一年間御苦労様でした。

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2016年12月25日 (日)

デマゴーグについて(その2)

Völkischer Beobachter

 繰り返すが、デマゴーグとは、全くのウソ、デタラメを喧伝することとは限らない。一つの社会現象、ある事件の一側面を拡大解釈したり、曲解したり、書き手の考えに都合の良い数字や情報だけをつまみ出してきて誇張して表現することもデマゴーグの技と言える。(それを専門にしている政党もある。)
 自分勝手で反地域的な言動をもっぱらにする、その界隈では有名なクレーマー(文句ばかり言う人)や、特殊な思想集団の活動家として知られている人物の意見を、あたかも無垢な一市民の声のように報道することもよくある手法の一つである。
 また、先のアメリカ大統領選挙において、反トランプ的社会気運を反映して極端に一方に肩入れした報道がなされた。外国の報道機関の場合、時にこうしたことがあるが、彼らの場合は前もって自らの政治的立場、報道姿勢を明らかにした上で行っていることであるのでそれなりに筋が通っている。

 我が国の報道の場合、建前上、中立・公正・公平を謳(うた)いながら偏向報道を行うことがある点が問題なのである。
 そうした議論を始めると、必ず「全文を読めば中立的なバランスを取っていることが分かる」という言葉が返ってくる。しかし一般の人で記事の全文を隅々まで綿密に読むような方はマレである(教科書ですらそんな読み方はしない)。見出しの太文字と前段の数字、刺激的な言葉や作為的な写真を見て、正しく理解した気になっているというのが実態であり、良くも悪くも〝大衆社会〟とはそうしたものである。
 第一、人間は誰しも、自分に直接関わりのある問題以外には細かな点にまで注意を払うことはしない。そうした現実を百も承知の上で、意図的に誤解を招くような記事を書き、最後の数行の中にバランスをとるような文言を散りばめて裁判にならない配慮をしているから悪質なのである。

 もう一度言う。一流のマスコミ人は決してこういう姑息なことをやらない。時に人格的に問題があったり、思想的な偏向性があると思われる人物が公の仮面をかぶって紙面に記事を書くことがあり、そうしたことが問題なのである。
 前回のブログで「思想統制された国家ばかりでなく、自由主義社会においても我々は知らないうちに洗脳されていることがある」という点に言及した。
 一部のマスコミの中には「無知な大衆を我々が教育してやる」といった姿勢が見られることがあるが、それは危険な兆候だと思われる。大衆扇動が冷静な思考の後退を生じることは、我々が歴史上の幾多の経験と現在も世界で進行中の様々な出来事から学んだことである。

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 うっかり洗脳されないようにするためには、普段から自分で注意する必要がある。ニュース・ソースを多元化し、一つの事柄について常に多くの情報に接する習慣を持ち、新聞や雑誌なども複数のものを比較して読み、自分の考えを練らなくてはならないだろう。
 「いちいちそんな面倒なことは御免こうむる」という方は、たまには購読する新聞を変更してみることも一手であろう。新聞は中立・公平・公正と言いつつも紙面にはそれぞれ個性や差違というものがあり、ひょっとするとそんなことで新たな視座を開くことができるかもしれないと思うものである。

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2016年12月21日 (水)

デマゴーグについて(その1)

 デマゴーグとは、全くのウソ、デタラメを喧伝することとは限らない。ある社会現象、事件の一側面を拡大解釈したり、自分の論理に都合の良い数字だけをつまみ出してきてオーバーに表現することもデマゴーグの技と言える。
 通常こうしたものは裏情報として世の中に広まるものであり、表(社会の公器としてのマスコミ)に出てくることはないシロモノである。時にそうしたものが表面に出てくることがない訳ではないが、それは芸能週刊誌であるとか、三流のゴシップ新聞の類(たぐい)の紙面を飾るものであり、ふつう一流紙と呼ばれるものでお目にかかることは滅多にないことである。
 なぜかと言えば、一流と呼ばれる書き手(記者)には、それぞれジャーナリストとしてのプライドというものがあり、デマゴーグ的仕業に対してプロとしての矜持が許さないからである。一つの記事を書くにしても、まず客観的事実というものを報道し、そして次に記者としての考え、あるいは社としての社説を記述するという手順を踏むというのが健全なる報道人、マスコミ人というものである。事実、これまではそのようであったと思う。

 ところが近年、記者個人の自主性を重んじるとして、一部の社ではかつての常識的な報道の自己制御を失ったかに見えることがある。客観的であるべき社会的事象の記述において、記者の個人的思いや情念が先行してしまい、公正性、公平性、客観性というものを感じられない記事が散見されることとなった。
 政治の世界も時代と共にかつての独自のしきたり、道義のようなものが失われつつあるが、マスコミの世界でも客観性と共に記者の誇りが薄れつつあるのかもしれないと思うものである。

 今年の春、こんなことがあった。本市の3月議会の最終日、自民清風会、民政クラブ、公明党、黎明という多数の会派の賛同を得て、30対3(欠席1)という圧倒的多数により予算が成立した。その他多くの議案が可決された(全員賛成もアリ)。

岡崎市議会(平成28年3月定例会)

 ところが、某・地元有力紙は多数派の賛成討論を封殺して、逆に反対討論を行った少数議員だけ太字で実名報道するというあからさまな逆差別報道を行った。そして、あたかも予算案が否決されたかのような印象を与える記事を意図的に掲載している。
 この記事を書いている記者が思想的偏向性のある人物であることはかねがね分かっていたことであるので、特段驚くべきことではないが、このような記事を有力紙が臆面もなく出してしまうことに大変危惧の念を抱いている。これではまるで思想統制された国家の報道と同じであり、とても自由主義社会における公正な報道とは思われない。

 また、先日の岡崎市の選挙においても、総額99億7000万円の乙川リバーフロント地区整備計画について「橋を造るのに100億円!」という誤解を招くような報道、アピールを行う人達がいた。

乙川、殿橋、岡崎城

 実際は乙川の河川空間の整備と中心市街地の再整備、岡崎城周辺の歴史資産の活性と機能整備などで総額64億円がかかり、そのうち人道橋の整備費用は岩盤工事を含めて21億円である。国のコンパクトシティー構想に併せてプランを提出すれば、さらに国の補助が得られることが分かったため、乙川リバーフロント計画は、別個の計画であった東岡崎駅前再開発事業(35億円)を上乗せした事業計画となった。こうしたことから100億近い数字となったのであり、橋を造る費用は21億円である(もちろん決して少ない金額ではなく、必ず「やってよかった」という仕事をするつもりでいる)。しかも橋は道路と同じで、いわゆるハコモノでなく、維持管理費用は手入れ代しかかからない。
 しかるに橋をハコモノと偽り、さも高額の管理費がかかるような、ニセの情報を流した新聞もあった。さらには、半分近く国庫補助で行われるこの事業を取り止めれば、その予算を他の事業に回すことができるかのようなデタラメ宣伝もしている。目的別の国庫補助はその目的にしか使えないことは法律で決まっているのである。
 選挙直前と選挙中はさらにひどく、個別の市の政策を検証する形をとりながら、もうすでに議会で承認されたことに対して、一部の人の言い分を基軸に反対キャンペーンを投票日前まで行う執拗さであった。この記者に対しては選挙後「選挙妨害で告訴したらどうか」という市民の声も頂いたほどである。

 もとより少数意見を尊重することは必要であるが、それはあくまで多数決という民主主義のルールにのっとった上でのことである。こうした基本的なことも守れない人が公器である報道を操るようになっている社会に大きな不安を感じるものである。我々は自由主義社会にいながら、ある種の思想統制、マスコミの世論コントロール下に置かれていることを実感するのである。
 一部マスコミは、口を開けば「先の大戦の時の過ちを繰り返してはならない」と言う。しかし先の大戦を招来する世論の形成のため一番大きな原動力となったのは、ほかでもない、軍部の力以上にマスコミの偏向報道であったということを私達は忘れてはならない。そしてもう一つ、海軍次官を経て連合艦隊司令長官となった山本五十六大将は御前会議で最終決定が下されるまで、右翼に命を狙われながらも体を張って日米開戦に反対していたことも記憶しておこう。

Admiral Isoroku Yamamoto

 日本のマスコミは戦後うって変わっていつの間にか宗旨変えし、軍部批判を行うものの、自らに対する反省・検証を行った形跡はほとんど見られないのである。
 我々政治家や行政にたずさわる者は、他者から批判の対象とされ、マスコミ報道の監視にさらされるというのは自由主義社会における必然的宿命であり、仕事の一部とも言える。そのことを否定するつもりは毛頭無い。
 しかし、それは同時にマスコミが「第4の権力」としての自己の力と役割をわきまえ、客観性と公平さ、公正という視点を踏みはずさない時にのみ正しく機能するものと考える。
 さて賢明なる岡崎市民、読者の皆さんは昨今のこうした出来事をどう思われるであろうか? (つづく

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2016年12月20日 (火)

『リバ!』2017年1月号

『リバ!』2017年1月号

内田康宏事務所からいつものご案内です。
『リバ!』2017年1月号が本日発行されました。
市長のコラムは「岡崎城の将来について」です。

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2016年12月17日 (土)

雨でも子供が走り回れる場所は必要か?

 市長職に就いてから「なぜ太陽の城を壊したのか?」という苦情を何度も言われている。しかし太陽の城は、最初の市長選の年の3月にはすでに閉館していたのである。最初の市長選の折に私が「太陽の城は改修して残したい」と言っていたせいではなかろうが、市長となった時には、前市長の下、太陽の城の解体はほぼ完了していた。
 太陽の城は音楽教育を行う方々にとって貴重な発表の場であり、しかも楽器の保管もできる、願ったりの場であったそうだ。しかも小さな子供を遊ばせることのできる場もあり親御さん達にとっても便利な施設であったという。

太陽の城

 耐震性も完備しており、まだ十分使える建物でもあり、地域のランドマークとなっていた建物でもあり、実に惜しいことをしたと思っている。ただ一つ面白いことは、建設時に大反対をしていた政党が今度は取り壊しの反対をしていたことである。
 いずれにせよ、前市政の決定事項であるため御容赦願いたい。

 ところで、これまで幼稚園の会などでお母さん方とお話する中、幾度か「雨の日に子供達を走らせることのできる施設を造ってほしい」という要望を頂いたため、「どこか使える場所はないか?」とか「どこにどんな施設を造ればいいだろうか?」ということを考えていた。
 旧東部給食センターも検討してみたが、耐震性の不足でダメとなった。老人クラブからも屋根付きのグラウンドの要望があり、商工会議所からは屋根付きの土木機械の展示のできる施設の要望を頂いており、そうしたことの兼務できる複合施設の可能性を検討中である。

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 しかし、今改めてこの問題を考えてみた時、屋根付きグラウンド、屋内展示場はともかく、「雨の日にわざわざ子供を走り回らせる必要が本当にあるのだろうか?」ということに気がついた。
 時代の違いはあるが、私達が子供の頃は天気の良い日は誰に言われることもなく、公園や広場、田畑の空き地を使って勝手に遊び回っていた。今は晴天の日であっても、部屋にこもってゲームばかりしている子供が増えている。それはそれで本人の自由であり、今風なのである。
 私達も雨の日には家の中でやれる遊びをしたし、晴れても室内で本を読んだりプラモデルを作ったりして遊んでいた。
 そのように考えると「雨の日にも天気の良い日と同じことをする施設がどうしても必要なのだろうか?」という気がしてくるのである。確かにそんなものがあれば便利かもしれない。しかし案外、あまり使わない〝テレビの特別機能〟と同じかもしれないとも思う。

 古来、我が国には〝晴耕雨読〟という言葉があり、人は季節の変化や自然の流れの中でふつうに対応して生きてゆく知恵を持っていた。何もわざわざ雨の日に、天気の良い日と同じ行動をとる必要はないのではないだろうか?
 右肩上がりに経済が発展し、税収が伸びている時ならいざ知らず、これからさらに少子高齢化が進み、生産世代が減少してゆく中で、ただただ便利・快適を追い求める発想というものには双手(もろて)を挙げて賛成はできないような気がしている。

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2016年12月15日 (木)

「2017 内田康宏をかこむ新春の集い」のお知らせ

内田康宏をかこむ新春の集い

内田康宏事務所よりご案内申し上げます。
皆様のあたたかいご支援を頂き、無事に二期目の市政を迎えることができました。厚く御礼申し上げます。
恒例となりました「内田康宏をかこむ新春の集い」を来年2月に催します。多数の皆様のご参加を謹んでお願い申し上げます。

日時: 2017年2月4日(土) 午後2時
会場: 岡崎中央総合公園 武道館
会費: 1,200円 (立食パーティー)

内田康宏をかこむ新春の集い


内田康宏をかこむ新春の集い (2016年) (2016.01.31)

内田康宏をかこむ新春の集い (2015年) (2015.02.15)

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2016年12月13日 (火)

平成28年12月議会 その3(一般質問答弁・後編)

 12月議会の一般質問に対する市長答弁の後編です。内田実議員、柴田敏光議員、畑尻宣長議員にお答えしました。


内田実議員(自民清風会) 12月2日(金)

内田実市議

――東部地域のまちづくりについて。
(1)アウトレットモール誘致の経緯は?
(2)アウトレットモールの進出が本市に与える効果を含め今後の展開をどのように考えているか?

○市長 (1) まず、経緯でありますが、本市は乙川リバーフロント地区整備事業、歴史まちづくり事業を推進し、市内外からの誘客により観光産業都市としてのさらなる発展を目指しているところであります。
 また、本宿駅周辺につきましては、本市東の玄関口として、国道1号や名鉄名古屋本線の沿線であるほか、新東名高速道路の岡崎東インターチェンジや国道473号バイパスの整備により、市内のみならず県内における重要な交通結節点の一つとなっております。

名鉄名古屋本線・本宿駅

 この利点に目をつけた事業者から、先年、アウトレットモール進出の打診があったわけであります。そもそもそれがすべての発端であります。
 この事業者がこの地に目をつけた一番の理由は、「東名と新東名の二つのインターチェンジから適当な距離の中間点にあり、国道1号への迂回もでき、渋滞回避の可能性が高いこと」と聞いております。
 この事業は、県内初の本格的なアウトレットモールとなること、また、県内及び市内への大規模な誘客となること、雇用を含む経済効果が本市にとっても非常に有効であることから市としても協力する旨を回答したところであります。また、同時に地元住民からも熱烈なる建設促進要望の声を頂いているところです。
 アウトレットモールは大型商業施設ではありますが、一大レジャー施設でもあるとも認識しております。現在進めている観光産業都市政策において、重要な位置付けになると考えております。

(2) 今回のアウトレットモールは、新東名岡崎東インターチェンジを利用した来客が見込まれ、広域をターゲットとした集客施設となり、東部地域だけでなく、市内の観光地への回遊の起点となると考えております。ここから市内回遊を促すため、アウトレットモール内のインフォメーションを活用して、積極的に観光情報を提供するなど、来客を市内観光地へ誘導する機会も創出できます。
 また、道の駅藤川宿と連携して、旧東海道松並木のまち歩きや、八帖味噌ブランドなどの特産品の観光消費につなげていくことも期待できます。さらには岡崎東部地域における歴史資産のみならず、蒲郡のラグーナテンボスや豊川稲荷、伊良湖など県内の大規模集客施設との観光コラボレーションも期待できるものと考えております。

道の駅 藤川宿

 一方でアウトレットモールには、多くのファッション関連店舗の出店が見込まれ、女性を主体とする雇用の場としても期待されます。このように経済効果や雇用創出など、本市にとってもメリットの多い施設でありますので、進出についても積極的な協力をしてまいります。
 ただし、設置までには多くの課題があり、国、県、近隣市町、事業者、農業団体、商工団体そして地元の理解と協力が不可欠であります。今後課題の整理を進め、さらに多方面に働きかけてまいりたいと考えております。
 しかし基本的問題として、この事業は公共事業ではなく、あくまで民間の行う事業であるということを忘れてはならないと思います。私からは以上であります。


柴田敏光議員(民政クラブ) 12月5日(月)

柴田敏光市議

――市民サービスについてお伺いします。マンホールカードを作成した目的は?

○市長 岡崎市長は愛知県下水道推進協議会の会長であるほか、全国浄化槽推進市町村協議会の会長でもありますので、下水道行政に対する市民の関心や理解を求めていく立場でもあります。
 下水道は、生活環境の改善、公共用水域の水質保全、浸水の防除など、市民生活を支える上で必要不可欠なインフラ施設ですが、下水道普及が進むにつれ「あって当たり前の下水道」は市民から関心が薄れていくのが実情です。
 そこで市民と下水道との接点になるものとして、道路上に点在する〝マンホール蓋〟の活用が考え出されました。各市町において地域の特色などをモチーフにしたご当地ならではの工夫を凝らした様々なデザイン・マンホール蓋が設置されてきました。
 本市では、市制施行70周年の昭和62年にデザイン・マンホールを採用したのが始まりです。通常の蓋は着色がありませんが、東岡崎駅周辺と、りぶら周辺の歩道に単色カラーで着色した蓋を設置しました。
 平成27年度には、リバーフロント地区プロムナードのうち岡崎城周辺に、「岡崎城」と日本さくら名所100選に選ばれた岡崎公園の「桜」、夏の風物詩である伝統の「三河花火」を描いた8色カラーの蓋を設置しました。
 市制施行100周年を迎えた本年、本市にとって非常にタイミングよく、全国規模でマンホールカードが発行されることとなりました。全国から岡崎の地に足を運んでいただけるアイテムの一つになるのではないかと考え、この8月からプロムナードに設置した図柄を採用したカードを発行いたしました。

Manholecard1

 昔からマンホールブタ・マニアはいましたが、近頃ではマンホールに興味を持つ女性のことを、発音に気を付けて頂きたいのですが、「蓋女(フタジョ)」と呼ぶそうです。密かなブームとなっていることもあり、度々マスコミに取り上げられ、現在でも途切れることなく、ほぼ毎日カードを求めての来客があります。
 市民の皆様には是非、この機会にカードを手にしていただき、蓋デザインの素晴らしさを楽しんでいただくとともに、存在を忘れがちな下水道に関心を持っていただきたいと思います。


畑尻宣長議員(公明党) 12月6日(火)

畑尻宣長市議

――水源涵養について今後の予定をお聞かせ下さい。

○市長 私から水源涵養の施策について回答させていただきます。
 水はすべての生命の源であり、水が私たちの暮らしを支えていることは皆さんもご承知のことと思います。私たちはこのような水を取り巻く現状を認識し、将来にわたって健全で恵み豊かな水が維持されるよう、水を大切に守りながら使い、きれいな水を作り育む使命があります。
 健全な水循環に関する施策を推進する目的で設置されている「水循環推進協議会」において、水量に関する重点施策を検討するために置かれた「緑のダム部会」は、今年度3回開催されたところであります。
 この部会の中で概ねの方向性として検討されている施策は次の5つであります。
 1つ目は、放置人工林における水源涵養機能の向上、
 2つ目は、里山の保全、
 3つ目は、敷地境界及び森林所有者の明確化、
 4つ目は、水循環影響調査の実施、
 5つ目は、水源涵養機能に関する啓発事業の強化であります。
 これら5つの施策を進める上で課題となるのは費用の確保と市民の理解であると考えております。

北山湿地

 まず費用については可能な限り国・県等の補助制度を活用していきますが、それだけではなく、新たな財源を確保するための様々な方法を検討していく必要があると考えております。
 そして施策に取り組むに当たって最も大切なことは、市民皆様の理解を得ていくことであります。
 今、森林の水源涵養機能の向上に取り組もうとしているのは、森林所有者のためだけでなく、その森の恩恵を享受している私たち38万人市民のためであります。このことを様々な機会を通じて説明し、積極的に理解を求めていきたいと考えております。私からは以上であります。


平成28年12月議会 その1(市長提案説明) (2016.12.06)

平成28年12月議会 その2(一般質問答弁・前編) (2016.12.10)

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2016年12月10日 (土)

平成28年12月議会 その2(一般質問答弁・前編)

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 12月議会一般質問の市長答弁を2回に分けて掲載します(計5名)。前編では、江村力議員、簗瀬太議員の2名の方にお答えしています。


江村力議員(チャレンジ岡崎・無所属の会) 12月1日(木)

江村力市議

――教育環境についてお伺いします。小中学校のエアコン設置の現状をお聞かせ下さい。

○市長 議員も十分ご存じのように、これまでは学校生活の安全性を第一として校舎の耐震化対策に取り組んでまいりました。そして今後は校舎の老朽化対策や施設の改修などを最優先課題として進めていくこととしております。
 議員ご指摘の小中学校の普通教室へのエアコン設置につきましては私も、これまで様々な機会において直接父兄から要望として伺っており、岡崎の未来を担う子供達が快適に学校生活を送るためには必要であると認識しております。
 当初エアコンの設置を考えた時期もありましたが、対象となる全市の学級数、全設置費用、事後の維持管理の費用も大きく、使用するのが7月と9月ということに対する投資効果などから実現に至っておりません。
 一方で「子供の自然対応能力を育てるべき」という意見もあります。私達大人はとてもダメですが、子供達は真冬でも半ズボンで外を走り回っております。「過保護にすることで、そうした能力の発達を妨げてはならない」ということだそうです。
 もちろん、だから不必要だとは申しませんが、地球温暖化の影響の中、特に高温多湿な地域や建物の最上階など個別・具体的なケースに対しては公平性も考えながら対応できないか検討中です。将来の実現に向けて、まずは教育委員会をはじめとした関係各課に調査研究を進めるよう指示をしているところです。私からは以上です。


簗瀬太議員(自民清風会) 12月2日(金)

簗瀬太市議

「夢ある新しい岡崎へ」について市長の施政方針をお聞かせ下さい。

○市長 私の2期目の施政方針についてご質問をいただきましたので、まとめて回答させていただきます。チャレンジャーとして掲げた1期目の公約とは異なり、市長という立場で推進してきた施策を踏まえ、市の総合計画に基づいた大きな柱を掲げたところであります。
 また、市制100周年経過後のさらなる発展を見据えた、来年度の組織体制についても発表させていただきました。市の4つの柱を着実に推進するため、トップマネジメント機能を強化した体制としています。 (注)
 この4つの柱について順番にご説明申し上げます。

1.「災害に強く安心して暮らせるまちづくり」
 今年も熊本地方や鳥取地方で大きな地震が発生したほか、つい先週には東日本大震災の余震と思われる大きな地震や津波が発生し、わが国では、いつ、いかなるところでも地震は起こりうるという認識を誰もが共有しているところであります。自助・共助・公助を合言葉とし、官民一体となった減災対策に重点をおいた「地震対策アクションプラン」の策定に取り組んでまいります。
 また、今年は台風に起因する大水害も発生し、地震対策だけでなく集中豪雨や浸水から「命と暮らしを守るため」のハードやソフト対策が重要となってまいりましした。近年増え続ける大雨に対する浸水被害の軽減や解消への取り組みを示した「総合雨水対策計画」に基づき、必要な対策を確実に実施していきます。
 次に地域医療でありますが、大学病院の建設については平成32年度の開院を目指して協議が進んでおり、市民病院を始め各種の医療機関と連携して医療の充実を図ってまいります。
 また、高齢化に対応した社会の仕組みづくりについては、先送りのできない重大な問題であると認識し、福祉部を再編して地域福祉を推進する体制といたします。市民が健康で長生きできる保健施策、高齢になっても地域で自分らしい暮らしを継続できるよう、地域包括ケアシステムの構築を進めてまいります。

2.「子育て支援と教育の充実」
 少子化の進行については様々な要因が挙げられていますが、核家族化や地域のつながりの希薄化による子育てへの不安もその一つであると言われています。親が孤立することなく育児ができる環境を整えることで、不安や負担を軽減することが大切であります。
 今後、南部地域で保育園の需要が増えると見込まれています。子供が増えることはありがたいことでありますので、こういった地域に対して保育園等の設置を検討してまいります。また、子育て世帯の経済的負担の軽減策として学校給食費の一部無料化を実施しておりますが、財政状況が大きく変わらないうちは継続していく予定であります。
 市制100周年記念式を見て下さった方にはお分かりだと思いますが、第2部のアトラクションで岡崎市の出身者だけで作り上げた舞台がありました。本市の人材育成につきましては、あの舞台がいかに感動的で素晴らしかったかという点に尽きるわけです。こうした教育や文化の伝統を継承すべく、人づくりや文化の醸成にもさらに力を入れてまいります。

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愛知県岡崎総合運動場

 平成32年の供用開始を目指している「龍北総合運動場」(旧・県営グラウンド)でありますが、高齢化の進行に対応して、市民が健康で生涯にわたってスポーツを楽しむことができる環境整備に努めてまいります。

3.「賑わいのある活気に満ちたまちづくり」
 1期目の公約から引き続き、「観光産業」を「ものづくり」と並ぶもう一つの経済の柱としてまいります。
 人口が減少すると想定される中で、歳入の根幹である税収の確保のためには市民の所得や市内事業所の利益の向上が欠かせません。観光客のもたらす消費や、関連事業者への経済波及により、市内の経済を活性化する手法として観光産業を育成する必要があります。

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 現在進めている「乙川リバーフロント計画」や「歴史まちづくり計画」を始め各種まちづくり事業はここにつながるのであります。
 本市は当面の間、着実に人口が増加すると想定されており、経済的な体力がいる今だからこそ実施できる、そして今のうちに進めておくべき「まちづくり事業」であると考えます。
 また組織体制についても、徳川家康公ゆかりの歴史文化資産の活用を目指して〝家康観光〟を推進する体制とするほか、「景観まちづくり」と「歴史まちづくり」を両輪として推進するため「まちづくりデザイン課」を新設して推進してまいります。
 私が常々申し上げていることですが、「あの次代の市政の結果、今日の岡崎がある」と言われる施策を行う決意であります。

4.「コンパクトなまちづくり」
 人口減少社会において行政サービスを維持していくには、行政の無駄をなくすとともに施設の統廃合などによりインフラをスリム化し、効率的な運営を行っていかなければなりません。
 また、全国的な現象でありますが、高度経済成長の時代に整備されたインフラが一斉に更新期を迎えることになり、本市もその例外ではありません。施設の再利用や長寿命化をはかりながら、公共施設の統合管理計画に基づき施設の更新を進めてまいります。
 そして人々が公共交通により、これらの公共施設や商業施設にアクセスできる都市構造へと転換していくことも重要な課題であります。交通政策課を新設し、大学病院の建設に伴うバス路線の再編を始め、様々な公共交通の課題に取り組んでまいります。

 現段階で目に見える施策が、市の中央地域に、また、インフラ整備に集中しているかのように見られることが多いのですが、そういった一面的な捉え方ではなく、これら一連の事業は将来を見据え、岡崎市が大きく変わっていく足がかりとなるものであります。
 市に潤いをもたらす「稼ぐ」産業の育成と、行財政の効率化を同時に取り組むことにより今後予想される様々な課題に立ち向かってまいります。
 これからも「夢ある新しい岡崎」づくりを目指してまいりますので、議員の皆様にもご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(注) 11月18日、本市は平成29年度の組織体制の概要を発表しました。トップマネジメント部門においては、市長公室を「総合政策部」に改称し、企画財政部にあった企画課を編入します。それとともに100周年記念事業推進課が担っていたシティプロモーションは「総合政策部」の広報課が引き継ぎ、市長公室にあった防災危機管理課(防災課に改称)は市民生活部に移管します。また、“班制”を“係制”に変更するなど、来年4月に大きな組織改正を行います。


平成28年12月議会 その1(市長提案説明) (2016.12.06)

平成28年12月議会 その3(一般質問答弁・後編) (2016.12.13)

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2016年12月 6日 (火)

平成28年12月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会・平成28年12月定例会

 臨時会による役員改選後、初の定例会、12月議会が12月1日(木)より始まりました。以下は初日に申し上げた市長提案説明です。


大隅良典教授がノーベル医学生理学賞を受賞
 12月定例会の開催に当たりまして、所信の一端を申し上げますとともに、今議会に提案いたしました議案の大要につきまして御説明申し上げます。
 はじめに、大隅良典東京工業大学名誉教授が、ノーベル医学生理学賞を受賞されましたことに敬意を表すとともに、お慶びを申し上げます。
 大隅氏は、本市にあります自然科学研究機構・基礎生物学研究所において、平成8年から13年間、研究に携わっており、今回受賞した研究である「オートファジー」の仕組みの研究も行っていたと伺いました。本市に優秀な人材が集まっていることや、重要な研究施設があることは大変意義深いことであり、本市のまちのブランド力(りょく)に一つの勲章が加わった思いがいたします。

自然科学研究機構(岡崎市明大寺町)

 さて、先の市長・市議会議員一般選挙により、市民の皆様から市長として2期目の負託を受け、新たな使命感をもって今この場に立たせていただいております。市議会の皆様におかれましても、選挙後において新たな体制を築かれたところと存じますが、岡崎市政の発展のために従前同様、お力添えのほどお願い申し上げます。
 本日私は、橋とガス燈をデザインしたネクタイをつけて参りました。今回の選挙によって信任された政策を今後もしっかりと推進してゆくという決意を込めて選びました。
 1期目は乙川の水辺空間と歴史的文化遺産を活用した「観光産業都市の創造」を目標に掲げ、「夢ある新しい岡崎へ」をスローガンに本年度の市制施行100周年記念事業を始め、「岡崎市第6次総合計画」の重点プロジェクトに取り組んでまいりました。その中で、社会基盤整備、災害対策、社会保障関係経費への対応など、市民福祉の維持、向上に資する数多くの取り組みが出来、さらに地方創生の基本方針に基づき策定した「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の実施により、地域の活性化、魅力づくり、安心して子育てのできる環境づくりにおいても成果があったと自負しております。
 4年前に掲げた公約に対し、ほぼすべて着手できましたことは「天の時、地の利、人の和」に恵まれたものと感謝しております。1期目の事業の中には、乙川リバーフロント地区整備、駅周辺整備、大学病院誘致を始めとする医療・福祉の充実など、2期目にその成果が形となって現れてくるものも多く、事業の透明性に加え、遅延や事業費を増大させないマネジメントも重要な要素であると感じております。今後は本市のこれからの100年の礎を築くため、未来を見据え、持続可能なまちを創っていくことが重要と考えるとともに、公約実現に向け誠心誠意取り組んでいく所存であります。

(仮称)額田センター、市民会館、駅周辺への都市機能誘導計画
 日本は今後、人口減少社会、そして少子高齢化社会へ変化していくと言われています。地方公共団体を取り巻く環境は公共施設やインフラ資産の維持管理経費が増大する反面、労働力不足から税収の減少が予測されております。本市の人口推計では、産業と良好な居住環境を背景とした社会増により平成42年まで人口が増加する見込みとなっておりますが、来るべき社会環境の変化に前もって備え、都市基盤の整備においては都心・生活拠点が核となるコンパクトなまちづくりが求められていると感じております。

(仮称)額田センター

 その取り組みの一つとして9月に着工しました(仮称)額田センターは、敷地内に点在していた額田支所、市立額田図書館、森の総合駅を旧支所の跡地に集約して新設するものです。本年8月に公共施設等総合管理計画を策定・公表いたしましたが、目指す姿として「現世代への安全な公共施設サービスの確保」、「将来世代への過大な負担を解消」、「公共施設サービス水準の低下の回避」と定めております。この計画に基づき、建築物については築40年前後となる施設を中心に、(仮称)額田センターのような集約化を図ることや、10月にリニューアルオープンしました市民会館あおいホールのような長寿命化が今後の公共施設を考える上で重要な考え方となってまいります。

岡崎市民会館

 本市は先に挙げた問題にいち早く取り組んでいる状況であり、今後も将来にわたり本市の基盤となる社会資本を効率的・合理的に維持できるように努めてまいります。
 また、20年以上先の将来を見据えた長期的な視点も重要で、医療・福祉施設、商業施設や住居等がまとまって立地し、福祉や交通なども含めてコンパクトなまちづくりを目指すための立地適正化計画も策定中です。「基本的方針」及び、先ほど2期目に成果が形となってくると申し上げました「東岡崎駅周辺、JR岡崎駅周辺への都市機能誘導」の計画についてパブリックコメントを実施したところであります。

中核市における幸福度ランキング4位を獲得
 本市は中核市における最新幸福度ランキングで、堂々第4位の評価を受けました。ものづくりで栄えていることに加え、豊かな自然と、歴史や文化に恵まれた住みやすい地であることは既知のところと感じますが、さらなる都市基盤の整備を進めていくことでまちのブランド力を高め、企業誘致や観光客、移住人口の増加を狙い、賑わいと交流の創造や歴史と文化の継承だけでなく、女性や高齢者が活躍し、こども達が生き生きとしたまちづくりを実現するために私は労を惜しまず取り組んでまいります。

市制施行100周年記念事業
 さて『新世紀岡崎 飛躍祭』と銘打って実施している市制施行100周年記念事業でありますが、本市の魅力が詰まった取り組みを実に数多く実施しており、本年が100年に一度の歴史的な1年であると日日々感じております。その中からいくつか御紹介させていただきます。

岡崎百景

岡崎百景

 まず、10月の「岡崎百景シンポジウム」にて発表いたしました岡崎百景についてであります。これは本市の今を表し、市民公募による「百景推薦人」が中心となり、大切にしたい景観、次の時代に継承したい景観を市制施行100周年の節目に100景観選定したものです。一人ひとりの伝えたい、残したい、語りたいという想いを「私とまちの100のドラマ」というキャッチフレーズに乗せ、本市の大切な資産として次の100年につなげていくものであります。

第4回 家康公生誕祭

第4回 家康公生誕祭

 次に、郷土の英雄・徳川家康公が生まれた12月26日を祝し、12月24日から3日間開催されます「家康公生誕祭」についてであります。今年で4回目を迎え、冬のイベントとして徐々に定着してくる中、提灯行列や岡崎公園二の丸能楽堂での様々なイベントに加え、昨年、新たな試みとして開催し、反響を呼んだ岡崎公園のLED電飾による光の祭典「イエヤスコウ・イルミネーション」につきましても、本市のさらなる魅力づくり、そして新たな冬の風物詩としての確立に努めてまいりたいと考えております。ライトアップされた岡崎公園や岡崎城は昼間とは一味違った風情を醸し出していますので、温かい服装でぜひ足を運んでいただきたいと思います。

 次に、小学校区ごとに地域において積み重ねてきた歴史や文化、逸話や自然、景観などを「地域の自慢」として編纂・編集し、本市全体で一冊の本として作成を進めてきた「岡崎まちものがたり」でありますが、来年1月に発刊の運びとなってまいりました。この本の作成に携わった方々や本を読んで下さった方々が地域への愛情をさらに深め、また、「地域の自慢」が新たな地域の魅力として再認識され、地域だけでなく本市の魅力の発信につなげていくことができればと考えております。
 「岡崎百景」「岡崎まちものがたり」の作成に際し、「百景推薦人」ならびに総代会や地域の作成委員会の方々に大変な御苦労と御協力をいただいたことに対しまして、心よりお礼を申し上げます。

 このような取り組みの成果からも、我が郷土岡崎は本当に魅力あふれるまちであると感じるとともに、数多くの観光資源を有していることが再認識されます。これらの観光資源を活かすため、観光基本計画アクションプランを今の時代に合ったものにすべく、計画改定案を作成し、パブリックコメントを近々実施してまいります。今後も「観光産業都市・岡崎」として、ものづくりと並び、もう一つの経済の柱となる観光産業で本市をアピールしていきたいと思っております。

制定条例議案
 それでは、本議会に提案をいたしております議案について説明をさせていただきます。
 まず条例議案でありますが、制定条例として以下の3件を提案いたします。

(1)学校法人藤田学園が市内で行う救急医療拠点施設の整備について、本市の財政支援に関する基本的事項を定める「救急医療拠点施設整備支援補助金交付条例」

(2)岡崎市土地利用基本計画に沿った土地利用を推進するため、要綱等による指導を行ってきたものの運用の強化を図る「開発行為の許可等に関する条例」

(3)農業委員会等に関する法律の一部改正に伴い、委員の定数を定める「農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数を定める条例」

改正条例議案、その他議案
 改正条例としましては、国家公務員の給与改定に準じ、職員の給与及び市議会議員の期末手当の支給割合を改める「職員の給与に関する条例及び一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例」と「議会の議員の議員報酬等に関する条例」、地方税法の一部改正に伴い必要な事項を定める「市税条例」、市民会館、甲山閣及びせきれいホールの休館日を祝日に重ならないように改める「市民会館条例等」ほか7件でありまして、合わせて11件を提案させていただいております。
 その他議案としましては、市営住宅及び特定公共賃貸住宅について新たな指定管理者制度を導入することに伴う指定管理者の指定及び既に指定管理者による管理が行われている2施設について指定期間満了に伴い次の指定管理者を指定する「公の施設に係る指定管理者の指定」3件を提案させていただいております。

補正予算議案
 次に補正予算議案でありますが、以下の増額補正及び減額補正をお願いしております。

一般会計 5億6,180万2千円の増額
特別会計 3,974万5千円の減額
企業会計 2億8,857万4千円の減額

 補正予算の主な内容につきましては、まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、国家公務員の給与改定に準じた職員給与の改定及び、人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 総務費では、市制施行100周年記念事業である学区記念誌「岡崎まちものがたり」の学区版を作成し、学区民の方へ配布するための学区記念作成事業負担金の増額。
 民生費では、国の第2次補正予算の成立に伴い、新たな臨時福祉給付金を実施することによる臨時福祉給付金給付事務委託料の増額。
 衛生費では、申請件数が当初の見込みを上回ったことによる不妊治療費補助金の増額。
 商工費では、おかざき応援寄附金等の寄附の申出があったことに伴う家康公観光振興基金積立金の増額。
 土木費では、国の第2次補正予算による橋りょう調査点検委託料及び乙川河川緑地施設整備工事請負費の増額。
 などをお願いしております。これらの補正財源といたしまして、国庫支出金、繰越金などにより収支の均衡を図っております。
 以上が、今議会に提案をいたしました議案の大要であります。

次代の100年を担う子どもたちへ
 最後になりましたが、次代の100年を担う子どもたちに関係した100周年記念事業を御紹介いたします。
 まず、12月17日に、施設・音響ともに充実した市民会館あおいホールで開催されます「岡崎市制100周年記念祝祭演奏会」です。

岡崎市制100周年記念祝祭演奏会

 これは本市の100周年を音楽でお祝いしたいという思いのもとに集(つど)った市内の小中学生による演奏会であります。市制施行100周年記念式においては、地元出身のプロの演奏家とともにアトラクションに参加いただき式典に華を添えていただきました。
 今回の演奏会を通じ、広く市民の皆様に子どもたちの音楽を楽しんでいただくとともに、子どもたちにとってふるさと岡崎を愛する心と、豊かな情操を育む機会になることを期待しています。

Hopeproject201610291

 次に100周年記念事業の主要事業として進めてまいりました「HOPEプロジェクト」であります。これは本市の未来を託す子どもたちに「アート」「サイエンス」「スポーツ」という3部門において、本物に触れることなどを通じ、大いに刺激を受けていただき、さらなる飛躍のきっかけにしてもらいたいと考えたものです。残すところサイエンス部門で3事業、スポーツ部門で2事業となってまいりました。
 サイエンス部門におきましては、この12月に恐竜教室と磁力教室、来年3月には米村でんじろう氏によるサイエンスショーを予定しております。
 また、スポーツ部門におきましては、2月にリオデジャネイロ・オリンピックで銀メダルを獲得した丹羽孝希氏による卓球教室を、3月には陸上教室を予定しておりますので御期待下さい。

岡崎市制100周年記念事業・HOPEプロジェクト

 政策の推進にあたっては、より深い市民の理解が必要と考え、1期4年の内に38回の市民対話集会、そして300回余りの後援会、政策説明会、市の広報・ホームページ、タウン誌はじめ各マスコミ、私のブログを通じても念入りに広報活動に力を注いでまいりました。これは今後も続けてゆく所存であります。
 そして1期4年における今までの成果に加え、今後の取り組みを通じ、このまちに生まれ育った子ども達がふるさと岡崎に対して、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる「夢ある新しい岡崎」を築き、誰もが訪れたい、住んでみたいと思うまちづくりを推進してまいります。
 以上、御説明を申し上げますとともに、提出をいたしております諸議案につきまして、よろしく御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げまして説明を終えさせていただきます。ありがとうございました。


平成28年12月議会 その2(一般質問答弁・前編) (2016.12.10)

平成28年12月議会 その3(一般質問答弁・後編) (2016.12.13)

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2016年12月 3日 (土)

平成28年度 全国浄化槽推進市町村協議会

全国浄化槽推進市町村協議会

 11月17日(木)、東京都墨田区にある日本環境整備教育センターにおいて、平成28年度「全国浄化槽推進市町村協議会」の理事会ならびに通常総会が行われた。
 現在私は同協議会の会長職にあり、総会で以下の挨拶を行い、理事会と総会の決議によって次期も引き続き同協議会の会長職の大任を受けることとなった。当日は同時に役員改選も行われ、以下の新役員が決定された。また新年度における国への事業要望として同じく以下の要望案が可決されたので、ここに御報告いたします。

―会長挨拶―

 皆様こんにちは。愛知県岡崎市長の内田康宏であります。
 本日は平成28年度全国浄化槽推進市町村協議会・通常総会の開催にあたり、環境省はじめ関係団体等多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、こうして盛大に開催できましたことを心から厚く御礼申し上げます。
 今年は4月に熊本地震がありました。先日は鳥取地震が発生し天災が続いております。被災された方々には心からお見舞い申し上げますとともに復興にご尽力されている皆様にはくれぐれも安全に留意されて活動していただきたいと存じます。
 さて、浄化槽は永年にわたる行政及び浄化槽関係団体の方々のご尽力により、下水道と共にわが国の生活排水処理を担う施設として進展してまいりました。今では、「環境に優しい」・「財政に優しい」・「投資効果がすぐ現れる」・「地域経済への波及効果が大きい」、そして「地震に強い」など社会的に高い評価を得るにいたっております。今年度の「浄化槽の日」の標語のように、『浄化槽 いつものために まさかのために』として、大いに期待されているところです。
 しかしながら、平成27年度末において未だに約1300万人が汚水処理施設を利用できない状況となっており、平成26年1月に3省から都道府県構想策定マニュアルが示されました。
 そして今年7月には、平成30年度末までにマニュアルを踏まえた都道府県構想の見直しを完了すること、そしてその見直しにあたっては、先んじて市町村との連携が必要であることに鑑み、今年度末までに市町村がアクションプランの策定を完了するように都道府県は技術的な支援、指導等に十分に配慮することの事務連絡がありました。これにより、皆様はアクションプランの策定に向け、鋭意ご努力いただいていることと思います。
 そのような中、浄化槽の普及促進と生活環境の保全、並びに公衆衛生の向上に寄与することを目的に平成2年11月に設立された当協議会には、本年10月現在で全国1,718市町村の78.9%にあたる1,356市町村が47都道府県会員として加入されています。また、平成22年からは20都府県が特別会員として入会していただいているなど、その果たす役割はますます重要となっております。
 浄化槽施策を推進するために必要な財政的な面にあっては、厳しい財政事情のなか、環境省において、循環型社会の形成を推進するために交付金を来年度、約30%増額するなどの積極的な施策を展開していただいているところであります。
 また内閣府にあっては地方創生推進交付金の創設があったところです。
 しかしながら、地方財政は昨年に引き続き厳しい状況であることから、助成率の引き上げなど本日皆様のご意見をお聞きした上で、本年も環境省をはじめ関係機関への要望を行ってまいりたいと思います。
 最後に、本日提案いたしました議案の慎重なる審議をお願い申し上げますとともに、ご臨席の皆様をはじめ会員各位のご健勝と今後ますますのご発展を祈念申し上げまして挨拶といたします。ありがとうございました。

―新役員―

会長
 愛知県 岡崎市長  内田康宏
副会長
 東京都 檜原村長  坂本義次
 兵庫県 佐用町長  庵逧典章
 長崎県 島原市長  古川隆三郎
理事
 宮城県 仙台市長  奥山恵美子
 栃木県 矢板市長  齋藤淳一郎
 長野県 佐久市長  栁田清二
 福井県 敦賀市長  渕上隆信
 滋賀県 湖南市長  谷畑英吾
 山口県 山口市長  渡辺純忠
 徳間県 小松島市長 濱田保徳
幹事
 岩手県 盛岡市長  谷藤裕明
 福岡県 久留米市長 楢原利則

全国浄化槽推進市町村協議会


―平成29年度浄化槽整備事業等に関する要望―

 浄化槽は、公共用水域等の水質保全に寄与する恒久的な施設として、処理した水を身近な小川や水路に放流することから、健全な水環境に資する施設として、循環型社会の一翼を担っております。また、浄化槽は他の排水処理施設と共に地方創生推進交付金の積極的な活用から、暮らしの質の向上や水環境による魅力ある地域を創出し、加えて安心な暮らしを守ることに活躍することが大いに期待されています。
 つきましては、本事業を実施している1千3百余の市町村からの要望に基づき、次の事項について、その実現を強く要望いたします。

一 3省連携の「持続的な汚水処理システム構築に向けた都道府県構想の見直し」が示され、10年概成を目標としたことから、都道府県構想の策定により浄化槽の増加が見込まれるので、以下の3点で十分な支援をしていただきたい。

(1)浄化槽設置整備事業及び浄化槽市町村整備推進事業の推進に必要な予算については、減額内示されることなく、所要額を確保していただきたい。

(2)浄化槽設置整備事業及び浄化槽市町村整備推進事業における助成率を下水道と同様に1/3から1/2に引き上げていただきたい。

(3)浄化槽設置整備事業及び浄化槽市町村整備推進事業における維持管理が肝要であることから、維持管理の助成制度を創設していただきたい。

二 浄化槽への一層の転換促進を図るため「単独処理浄化槽撤去に関する基準額」の引き上げをしていただきたい。

三 平成28年度予算では「公的施設単独処理浄化槽集中転換事業」が創設されたが、市町村設置型の浄化槽整備を行っている市町村への支援(助成率 1/3)に限定されていることから、早期の公的施設単独処理浄化槽の解消のため、それ以外の市町村へも対象を拡げていただきたい。

四 東日本大震災の被災地における浄化槽整備を伴う生活再建への更なる支援とともに、熊本地震の被災地にも同様の支援を図っていただきたい。

平成28年11月
全国浄化槽推進市町村協議会
会長(岡崎市長)内田康宏

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