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2016年9月18日 (日)

愛知県・岡崎市総合防災訓練

愛知県・岡崎市総合防災訓練

 8月28日(日)、県・市合同による大がかりな総合防災訓練が開催された。岡崎市で行われる県の防災訓練としては実に18年ぶりとなる。当日、総参加者は5,200人、訓練参加者は99機関、3,200人であった。岡崎中央総合公園をメイン会場とし、根石小学校と東岡崎駅周辺がそれぞれサブ会場に選ばれた。当日の私の行動順にしたがって書いてみたい。

岡崎市立根石小学校(サブ会場)
 朝8時、根石小学校において大村愛知県知事の到着を待ち、共に炊き出し中の主婦の皆様をねぎらい、地震体験車の体験、避難訓練中の皆様からの意見の拝聴などを行った。
 ここで行われた避難所開設運営訓練は、毎年市内各地で行っていることであるが、地元の皆さんのテキパキした災害対応訓練の様子に、地域の安心安全を守る強い決意が現れているようで頼もしく思った次第である。

愛知県・岡崎市総合防災訓練

大村秀章知事、青山周平衆議院議員、新海正春県議、内田康宏、市民のみなさま

東岡崎駅周辺(サブ会場)
 朝9時、東岡崎駅に到着。大災害時には3万人を越えると想定される帰宅困難者対策が今回の新たな課題として取り上げられている。自然科学研究機構との「大規模災害時等における帰宅困難者支援施設の使用に関する協定」の締結に基づく実地訓練が三島学区の皆さんの御協力のもとに行われたことは大きな成果である。併せて御協力頂いた岡崎警察署、名古屋鉄道関係の方々、消防団、民間企業の皆様にも御礼申し上げます。

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 東岡崎駅と言えば、老朽化した岡ビルの様子が大変気にかかるものである。民間企業の経営方針に関して公共として指図する訳にもいかないが、今後周辺の変化する中、唯一取り残された形となる施設に対しなんらかの対応が行われることを期待している。
 これから駅周辺整備が進行する中で、ペデストリアンデッキが完成した暁には、非常時における屋年のある空間としてデッキ下の空間を合理的に活用してゆきたい。

岡崎公園河川緑地
 その後乙川河畔に向かった。大村知事に菅生川端石垣の様子を見て頂いた後、ヘリコプターに乗り中央総合公園へ飛んだ。

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 思えば昭和38年(1963年)には、本市の市制50周年を記念して再開発中の市街地の空き地、岡崎公園等で〝花と産業科学大博覧会(岡崎博)〟が開催された。その折この乙川河畔においては自衛隊の模擬演習が行われ、花火大会と同じ空間にヘリコプターが飛び、戦車が走り、完全武装の自衛官が演習を行った。それを殿橋や河川堤防上から多くの市民が見学していたことを覚えている。当時小学生であった私達ワンパク坊主は事後、川の中に落ちた薬莢(やっきょう)を拾い集めて友達に自慢したりしたものである(地上の薬莢は今も昔も自衛隊員が回収している)。

岡崎中央総合公園(メイン会場)
 知事と共に搭乗したヘリコプターは市の中心部を旋回しながら無事、メイン会場である中総の運動広場に到着する。草原と違い、土の着陸地は土ぼこりが尋常ではなく口も目も開けてはいられなかった。
 すぐに本部テントへ向かい、知事と共に国土交通省中部地方整備局の災害対策本部長(名古屋)とのテレビ会議を行い、会場の巡視に移った。
 中総では実働訓練、防災啓発、防災フォーラム、中学生代表によるHUG訓練等が行われた。訓練とはいえ、現実に即した対応訓練ばかりであり、ことに医師会による負傷者手当て、模擬手術の様子は生々しかった。歯科医師会による遺体の歯のデータ収集、遺体バッグに遺体を収め棺桶に納棺するまでの展示は、改めて大規模災害の恐ろしさを私達に知らしめていた。

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 防災啓発会場では、各業界、団体、ボランティアにおけるそれぞれの防災対策、事後対応、そして市民への啓発が目で見て分かるようにアピールされていた。中学生代表による災害時のケース・スタディ型の学習が行われていたが、これは大人にも必要なことであろうと思われた。
 その後、閉会式を迎えることとなった。この度、県市合同による総合防災訓練が事故も無く終了できたことに対し、関係者並びに御協力を頂いた皆様方に改めて感謝申し上げたい。

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―終了時の講評あいさつ―
『本日は多数の防災関係機関団体の参画を得て、盛大かつ実践的な総合防災訓練が実施できましたことに、深く感謝を申し上げます。
 この岡崎中央総合公園は県市の広域防災活動拠点として位置付けられていましたが、昨年3月には新たに国の広域物資輸送拠点に指定されました。南海トラフ巨大地震が予想された規模で発生した場合、その被害は死者32万3千人、建物の全壊・焼失238棟にのぼると想定されます。こうした大規模災害が発生した際には、中央総合公園は岡崎市域のみならず、西三河、県、東海地方等の広範な活動拠点となることになります。
 各機関が見事に連携されました本日の訓練は、必ずや愛知県の防災力の強化に繋がるものと確信しております。私達は災害の発生そのものを防ぐことはできませんが、日頃からの十分な備えによりまして被害を最小限に留めることができます。
 この防災訓練が減災の起点となりますことを祈念申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。本日は本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。』

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