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2016年6月 9日 (木)

岡崎市・新火葬場完成

岡崎市斎場

 愛知県第3位の人口となった本市においては、高齢化が進展する中、かねてより新しい火葬場の建設が望まれていた。地元の皆様の格別の御理解と関係者の御尽力により平成26年(2014年)10月から建て替え工事が始まり、先週5月29日(日)に新施設の完成に伴う「火入れ式」と「開場式」が行われた。
 これまで稼働していた旧火葬場は、昭和51年(1976年)6月から供用開始されたものである。近年の超高齢化社会においては火葬件数の増加が見込まれており、施設規模の見直しを含めた機能の改善を図ることも望まれていた。
 今回の新設に向けては4社によるコンペが行われ、いずれ劣らぬ斬新なアイデアと効率的運用のモデルが提案されていた。中にはホテルを思わせるような、自然光を上手に取り入れた美しいデザインもあった。しかし新・火葬場の建設にあたっては、「しめやかに故人と最後のお別れをする場としてふさわしい施設にする」という基本的な考えに基づき今回の計画が採用されたと聞いている。実際に、審査委員会の委員長であった中京大学の奥野信宏先生も選考には大変苦慮されたそうだ。
 平面上の設計図とは異なり立体として実際にでき上がった施設を見られた奥野先生から、改めて「岡崎市は本当に良いモノを作られましたネ。この地域の先端をいく施設になったと思いますよ」と述べて頂き、私も心からうれしく思ったものである。

 この度新しくなった「岡崎市斎場」は最新の設備と技術により、環境にも十分配慮した施設であり、これを民間の資金や経営手法・技術力を活用したPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)の手法により整備を進めてきたものである。正式な供用開始は6月1日(水)からである。指定管理者である岡崎メモリアルパートナーズ株式会社には、利用者目線に立ったきめ細やかなサービスをして頂き、最後のお別れの場として相応しい場所と時間を利用される方々に提供してほしいと思っている。

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 これまでの老朽化した施設はいかにも〝人生終末の場〟といったうらびれた印象があったが、今回更新された新施設は、ステンドグラスも配された明るくハイセンスなものとなっている。個人的にも仏教の輪廻転生を感じさせられ、新たな旅立ちの場として、これなら天国に行けそう気がする。エントランス(玄関前)は天候の良し悪しにかかわらず、快適で便利な送迎を行えるよう十分な屋根付空間が設定されている。玄関口から正面ロビーまでの雰囲気はホテルか銀行のような感がある。

岡崎市斎場・火入れ式(2016年5月29日)

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 当日は、火葬炉の「火入れ式」の終了後に前面の鋼鉄の扉が開けられ、炉の内側を見ることができた。実際に運用している訳ではないので炎の温度は落としてあり、こうした状態が見られるのは今日限りとのことだった。自分がお世話になる時は見られない光景であり、しっかり見学させてもらった。
 遺体と棺桶の運搬台は電動車であり、よりスムーズな移動が可能となっている。前室であるお別れの部屋もこれまでより明るくきれいなものとなっており、故人との最後のお別れのために、よりプライベートな空間を確保できるようである。
 2階はキッズ・スペースと共に自動販売機による各種飲料、おやつ類が備えられている。火葬が終わるまでの親族の語らいのための待合室は、大家族用に可動式のしきりのある大部屋も用意されている。そして地元、才栗町の山の景観をゆっくりと眺められるオープン感覚の待合ロビーも配されている。

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岡崎市斎場

 地元からは施設内に喫茶コーナーを造ってほしいという声もあったが、最後のお別れのために施設利用をしている方達と一般の喫茶利用の方達が同じ空間を利用することは施設の趣旨と異なることになるため今回は見送られている。(喫茶店は施設の外に造った方が一般の人も利用しやすいと思うのだが。)

 いずれにせよ新火葬場建設に対し格別の御理解と御協力を頂いた地元の皆様をはじめとして、御協力賜った方々に改めて感謝申し上げます。また新火葬場の供用開始後も旧火葬場の解体、駐車場及び外構の整備を行ってまいりますので御理解頂きますようお願いします。

岡崎市・旧火葬場

(岡崎市・旧火葬場。こちらは解体します。)

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