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2016年3月

2016年3月26日 (土)

平成28年3月議会 その3(本会議・閉会)

岡崎市議会(平成28年3月定例会)

 この度、議員の皆様方の賢明で良識的な御判断によって、平成28年度当初予算案並びに新しい人事案を承認可決頂き、無事、3月定例会の閉会を迎えた(3月24日)。
 これでいよいよ次の百年を見すえた岡崎の伝統、歴史、文化、自然を活かした新たなまちづくりが始まる。これまでの3年間は政策にかかわる説明、実施への準備と衆知に十二分の力を注いできたつもりである。そして今、ようやく本格的に事業が実現に向かって動き出したものと思っている。

 行政の仕事というものは、慎重を期せばとかく「遅い」「何もできていない」と言われ、逆に運にも恵まれスピーディーにことを運べば「急ぎすぎ」「人の話を聞いていない」と反対者から文句を言われるものである。
 手前ミソではあるが、私としては日本全国でも私ほどあらゆる形で市民との対話を重視して政策の事業化を行ってきた首長はいないと思っている(平成28年度も続けて、各種団体を対象とする市民対話集会を開催する予定である)。
 これまで真に市民の代表者であったことなどない人達が、「市民の声を聞け」と言っていることは笑止千万である。彼らは、彼らが「市民の代表」という名称を使うことを迷惑だと言っている市民がいることを知っているのだろうか? 市民の声とは特殊政党支持者の声のことではないのである。
 それに何よりも、行政の仕事というものはキチンとした法的手順を踏まなければ実施できないものであるし、ましてや、まともな政策でなければ国や県の認可を受け多額の補助金や協力を得ることなどできないことを、まず申し述べておきたい。


閉会の挨拶

 閉会にあたりまして私からもご挨拶を申し上げます。
 まずもって、今月18日にお亡くなりになられました柴田泉議員に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、長きにわたり本市の市政運営に多大なるご尽力をいただきましたことに感謝を申し上げ、心からご冥福をお祈り致します。
 さて、この度の3月定例市議会にご提案を致しました議案につきましては、慎重なご審議を賜りご議決をいただきまして誠にありがとうございました。決定されました議案につきましては、厳正・公正な執行に努めてまいる所存であります。
 また私が市長に就任してこれで4度目の予算編成となりました。これまでを振り返りますと、私が選挙の際に市民の皆様とお約束した公約をこうして一つ一つ着実に実現の方向へ進めることができましたのも、議員の皆様との建設的な議論の積み重ねの結果であると思っております。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

 私は常々、市民の皆様に、対話集会や講演会、各種説明会、市の広報、ホームページ、ブログ、雑誌などを通じて分かりやすい言葉で明確に説明し、市の行う事業の意義を納得していただけるように心掛けてまいりました。しかしこれは義務ではなく、私の政策として行ってきたことであり、他市にはあまり例のないことと自負しております。

おとがわプロジェクト(2016年1月24日・りぶら会議室)

市民対話集会(2015年11月12日・岡崎げんき館)

 もっとも、すべての市民の皆様に正確にお伝えし、納得していただけているかというと、現実はなかなか難しいことであると実感しております。人間は感情の動物であり、先に否定的な先入観を植え付けられた人は、異なった内容の話を聞こうともしない傾向があるからであります。
 市政というものは計画性や継続性があり、単年度を切り取って、ある事業の費用対効果を比較できる種類のものではないと考えております。
 同じく、一つの事業が「ここは公共事業、あの部分は民間事業」というように単純に割り切れるものばかりではありません。乙川リバーフロント地区整備事業とJR岡崎駅周辺整備事業の事業費や整備手法の比較についても、正確な情報がすべての方に必ずしも伝わっていないことは本当に残念なことであります。
 私は今後とも引き続き、市民の皆様への説明をしっかりと行ってまいりますが、どうか議員の皆様におかれましても、様々な機会をとらえて多くの方々に正しい情報を伝えていただきますようよろしくお願い申し上げます。

 いよいよ来月から「新世紀岡崎 飛躍祭」が開幕し、これから岡崎市は新たな百年に向かって歩みを進めることとなります。今後はこれまで慎重に準備をしてきた事業が、国と県と民間のご協力により一つ一つ目に見える形で実現してまいります。是非とも皆様と共に実りの多い一年としてまいりたいと思います。
 今年の7月に迎える市制施行100周年を節目として、これからも「夢ある次の新しい岡崎」に向けてさらに邁進する覚悟であります。そして改めて一つ加えるならば、岡崎は東京でも大阪でも名古屋でもありません。岡崎はあくまで岡崎であります。これからも岡崎らしい独自の文化と伝統、歴史や自然景観を活かしたまちづくりを行ってまいりたいと考えます。
 議員の皆様におかれましてはますますご自愛の上、さらなる市政進展のためにご尽力いただきますよう重ねてお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

新世紀岡崎 飛躍祭 2016年4月スケジュール

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平成28年3月議会 その1(市長提案説明) (2016.03.04)

平成28年3月議会 その2(代表質問答弁) (2016.03.09)

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2016年3月19日 (土)

選挙制度と政治家の質について

全国遊説中の安倍晋太郎先生とともに

(全国遊説中の安倍晋太郎先生とともに。秘書時代の私)

 かつて中選挙区制の時代、各選挙区は3~6くらいの定数があり、投票結果により上から順番に当選が決まってゆくシステムであった。ある意味、単純ではあるが個別の選挙区においては公正な制度であったと言える(衆院選に比例代表制が導入されたのは、小選挙区になった平成8年以後)。
 しかし当選のためには多くの支持票が必要であるため、大企業の労働組合、農協や地域の有力団体、宗教団体などの支持を受けられる候補者でなくては、立候補はしても当選はおぼつかなかった。
 また保守の候補者においては「地盤」(後援会)、「看板」(知名度)、「カバン」(資金力)の三つを持つことが当選への必須条件と言われていた。そのため、衆議院議員の3分の1程が世襲の議員となる弊害(?)が生まれたとも言われている。それが政治的に悪い結果を招いているかはともかくとして、公平ではないという議論が出ることとなった。
 中選挙区制のシステムが始まってから、戦後の政界はほとんどの期間、自民党の天下であり、自民党を通さなければ大きな事業の予算の獲得は困難という時代が長く続いていた。当時、与党と野党は国会ではハデな論戦を繰り広げていたが、これは言わばセレモニーのようなもので、裏では野党の議員が自民党の有力議員に頭を下げて陳情をしているケースを、私は秘書時代に何度も目撃している。政界の実態は自民党の中の派閥力学によって決せられ、動いていたというのが実情である。

 私が安倍晋太郎代議士(晋三総理の父)の秘書であった昭和50年代というのは五大派閥(田中角栄、福田赳夫、大平正芳、三木武夫、中曽根康弘)による合従連衡によって大臣をはじめとする役職・人事が配分され、政治権力の秩序体系が形成されていた時代であった。そのため衆議院議員の選挙はおのずから派閥の対抗戦、勢力争い(ナワバリ争い)の色彩となっていた。

首相の顔ぶれ。田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、中曽根康弘

 野党と与党は支持基盤が異なっているため、政党間の争いは強力な地元組織の形成の難しい都市部を除けば、地方に於いては浮動票の奪い合いがあるくらいで、いわば「スレ違いの戦い」であると言えた。
 反対に熾烈を極めたのは保守同士の戦いである。「人殺し以外は何でもあり」と言われたほどであり、戦国時代の謀略・かけ引きのようなことが実際に行われていた。よってこの時代のことを「自民党戦国時代」という名で呼ぶ人もいる。
 民主主義の原則として本来政策で争われるべき選挙が、相手への誹謗中傷を含む異質な競争(怪文書をばらまく)などの低レベルの争いとなることも珍しいことではなかった。〝五当・四落〟(5億使えば当選、4億では落選)と言われたように、選挙にもお金がかかり政界の有力者になるには資金力も重要な要素となっていた。当時は政治や選挙にお金がかかるのは当然と考えられる時代でもあった。

福田赳夫元首相の事務所の忘年会にて(1979年12月)

(昭和54年12月。福田赳夫元首相の事務所の忘年会にて)

 その頃は自民党内の派閥が党内党としての役割を果たし、本来の政権交代の代替機能を行うという〝日本型民主主義〟の形態が続いていたものである。しかし単独政党による長期政権が腐敗の温床となりがちであることはどこの国、いつの時代でも同様である。やがて世論は政党の政権交代によるチェック機能が働くことを望むようになり、小選挙区と選挙の公費負担制度が平成8年(1996年)から始まった。
 ところが小選挙区制では一選挙区から1人の政党候補しか立候補できず、現職優先の原則により有力な新人の立候補が困難となった。そのため、立候補のために考え方の違うはずの他党へ移ったり、新たに設立された新党に参加するなどの流れが生まれた。それまで選挙によって新陳代謝が行われてきた保守政党において、この流れは政党の基盤を弱めることにつながった。
 保守政党の分裂・弱体化に伴い、政権交代がなされるようになったものの、経験不足の素人の多い新党の政権担当能力については私達がこの10年の変遷の中で体験してきた通りである。選挙制度の改革と公営化によって、建前上、誰でも立候補しやすくなった点は改善と見えるものの、旧来のように、政党や組織、政治的環境の中でもまれ、候補者としてのわきまえや政治家としての知識を身につける機会のなかった候補者の出現は、新たな混乱を生み出している。
 ことに直接選挙戦の洗礼を受けずに、党の名簿に名前を載せただけで当選してきたような議員の中には、まるで政治家になったことを特権階級にでもなったかのように勘違いをして振る舞う者もいるのである。選挙戦や日常活動での苦労を経て当選してきた従来の政治家とは異なるタイプの議員の出現は、政治そのものに対する新たな不信感を助長させていると言える。

 さらに、こうした傾向というものは国政だけでなく、地方政治においても様々な影響を及ぼしている。
 かつて中選挙区制の頃、中央で熾烈な戦いをしていた国会議員も地方政治と国政の違いをわきまえており、地方政治に国政の対立要件を持ち込んで混乱させようとする人はマレであった。ところが小選挙区制となり、政党と国政における政策の違いが地方政治にまで持ち込まれるようになり、国政は国政、地方は地方と合理的な割り切りができないケースが増えてきた。私は県会議員を26年間務めていたが、その間、市議会の役職人事に口を出したことは一度も無い。通常、国会議員も同じスタンスで対応するものであった。また選挙の公費負担制度の恩典により、立候補のハードルが低くなったせいか、まるで立候補することを新たな就職活動のように考えている候補者も出てきている。そうした人達は地道な活動は行わず、確たる原理原則もなく、まるで選挙を芸能人の人気投票のように思っているようにも見える。
 少なくとも選挙に出るということは、その人なりの愛郷心、正義感、思想や理念、あるいはヒューマニズムなどがその原動力となるものと考えるものであるが、「そんなものは当選してから考える」とでも言わんばかりの姿勢は気になるところである。

 とりあえず時流に乗って、選挙に有利な集団に近づき、現実性がなく実現の可能性の低い政策であっても耳に心地良ければ百花繚乱とばかりに並び立てる。野党である自らは、実現責任を問われないことを百も承知の上での作戦である。
 最近こうした輩が増えてきているように思う。

 人間に名誉欲があるということを否定するものではないが、議員バッジをつけることだけが目的化した、恥も外聞もない、ここまでアカラサマな私欲の露呈を見せられると同じ政治の場にいることが情けなくなってくる。
 立場が悪くなれば政党を次々に渡り歩くこともいとわない。人間としての信義や政治家の主義主張というものがこんなに軽いものであったのかと改めて考えさせられる今日この頃である。

 選挙制度や政治家のあり方が時代とともに変化してゆくものであるとしても、このところのあまりに低次元な政治家にまつわる不祥事のあり様は、これまで述べた最近の傾向と決して無関係ではないと思うものである。
 まもなく7月に参議院の選挙、そして秋には私もその対象となる岡崎の市議・市長選挙を迎えることとなる。
 どうぞこれまでの我が国の政治の変遷を振り返った上で、有権者の皆様にはあるべき国政の姿、あるべき岡崎の未来への選択をして頂くことをお願い申し上げます。

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『リバ!』2016年4月号

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内田康宏事務所からお知らせです。
桜のつぼみがほころび始めてきました。
『リバ!』2016年4月号の表紙も季節にあわせた装いになっています。
市長のコラムは「JR岡崎駅東・交流拠点整備計画決定!」です。

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2016年3月12日 (土)

JR岡崎駅東・交流拠点整備計画決定!

シビックコア地区交流拠点整備事業(イメージ図)

 岡崎市は長年、南部開発の重点事業として様々な区画整理事業に取り組んできたが、その仕上げの一つであるJR岡崎駅東の市有地(1万1,000平方メートル)の整備計画の概要が決まった。
 300人収容のコンベンションホールと、10室ほどの高級仕様ホテル(注・ビジネスホテルは駅周辺に複数ある)、音楽堂、レストラン(オーベルジュ、Auberge)、カフェに加え、噴水とくつろぎの空間を持つ公園を核とした複合施設が建設される。また、自転車の屋内駐輪場も併設される。

 このエリアは前市政において、子ども科学館の計画のあった場所であるが、地元からは「ただでさえ手狭な空間に駐車場も無い新施設を造れば、交通渋滞の悪化を招くことになる」という反対の声が多かった。
 そこで地域の実情を考慮して、岡崎市主導で民間公募を行った。三社の打診があり、コンペによって外部有識者を交えた審査を行った結果、今回のプランが採用されたものである。開発事業及び運営は民間が行い、市に対しては今後30年間定額の借地料収入が入ることとなる。本市としてはコンベンションホール付きのホテルの建設が待たれていたところであり、まさに願ってもないことであった。選定結果の報告を受け、大変センスのいいプランに決まり副市長ともどもニンマリしたところである。
 とはいえ本市にシティホテル級の施設はまだ十分でなく、今後も積極的に対応してゆきたいと思っている。

JR岡崎駅東口。複合施設の建設予定地

(JR岡崎駅東口。建設予定地である南側の空き地)

 先日、今回の民間活力導入のプランについて、事業費用の比較を論じる報道がなされた。単純にJR岡崎駅東の事業と東岡崎駅周辺の整備を同列に並べ、単年度事業費に10倍の格差があることが批判されていた。
 しかしこの比較の仕方はわざわざ批判をするために意図的につくり出したものとしか思えない。そもそも東岡崎駅周辺事業は歴代市政の課題であり、前市政の積み残し事業である。ペデストリアンデッキ計画も本来駅の正面に設置予定であったものが、地元の頑強な反対のため今の計画に変更されたものである。

東岡崎駅周辺地区整備推進業務(平成28年度当初予算)

 そのように完全に別個のプランであったものを、私の市政になってから国の補助事業とするため「乙川リバーフロント計画」に編入したものである。「国の補助金でも税金だ」という追記が報道されたが、「いかに国・県の補助金を多く取ってくるか」が全国の地方自治体の首長に課せられた重要な仕事である。それが首長の評価の一つとなり、腕の見せどころともなる。そんなことも知らないのだろうか? それに、そもそも国の税金の算段は国会議員の仕事である。
 そしてもう一つ、これまで長年にわたり事業の推進のため努力してきた担当部局の職員のためにも、市長として反論をさせて頂く。

 今回の二つの事業は両方とも当初より、岡崎市の主導で行われているものである。片方は民間、もう一方は公共と、単純に区別されるものではない。
 分かり易くたとえるならば、「Aのケースは応接室の増築に500万円かかった。Bのケースは土地を買って基礎工事を行い家を新築したら5000万円かかった。AはBの10分の1だから経済的に正しい選択だ」とでも言うようなトンチンカンな論理である。
 JR岡崎駅東口の「シビックコア地区交流拠点整備事業」は、すでに公共による区画整理事業で用地が確保された土地で行う民間資本の事業である。「東岡崎駅周辺地区整備事業」については、用地交渉から始まり、用地の買収を経て道路や広場などの基盤整備までを本市が行う事業である。すでにでき上がった土台の上に作るものと、土台から作り上げるものの費用が違うことくらい子供ですら分かる理屈である。(なお後者も民間導入が計画されている。)
 そして忘れてはならないことは、東岡崎駅周辺の開発事業は単なる一事業ではなく、岡崎独自の伝統と自然景観を活かした観光事業と関連するものとして考えられている特別な計画であるということである。
 そのように条件の違うものを恣意的に同列に並べて数字の比較だけで論ずるセンスにはアキれるばかりである。そこに唯物主義的思考の存在を感じるのは私ばかりではないと思う。
 よく若手記者が功名心に駆られ、こうした記事を書くことがあると聞いたことがあるが、今回の記事はいかにも悪意に満ちたものであるため、本市の名誉にも関わると思い一文を書した次第である。

シビックコア地区交流拠点整備事業(イメージ図)

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2016年3月 9日 (水)

平成28年3月議会 その2(代表質問答弁と二期目への抱負)

Okazakicitycouncil201603011

 3月議会代表質問初日、自民清風会の野村康治議員から〝市長の政治姿勢について〟という質問を受けました。質問に答える中で、本市の将来展望と共に、市長二期目に向けての私の抱負を述べておりますので御報告致します。
 なお市長選挙に向けての正式な公約につきましては、現職として財政的見通しを加えた上で改めて発表させて頂きます。よろしくお願い致します。


天の時、地の利、人の和
 野村議員からは、一期四年目の市政を総括して「今どのような想いであるか?」との御質問を頂きましたが、市長に就任してからというもの、人にはオーバーに聞こえるかもしれませんが、まさに〝疾風怒濤の3年半〟であったと感じております。
 決して自信満々、万全な体制で始まった市政ではなく、今振り返ってみれば、ただ郷土・岡崎に対する強い想いと市民の期待に応えたいという使命感によって、これまで全力疾走で精一杯努めて参ったつもりです。
 しかしながら、自ら掲げた公約の多くがこれ程早く達成に向けて動き出すとは、私自身考えておりませんでした。現在進めている政策は、私一人の思いつきで考え出したものではなく、長年本市が抱えてきた課題に対して、先人が積み重ねてきた提言をもとに多くの皆さんの協力を得て発展させてきたものであると思っております。
 物事が順調に進み、目的を達成させるためには、〝天の時、地の利、人の和〟のいわゆる「天・地・人」が必要であると言われます。まさに今の岡崎にそうした三つの要素が揃っていたからこそ、各事業が好循環のもとに動き出すことができたのではないかと感謝致しております。
 そしてまた、このような百年に一度の節目の時に、私に市長の職が与えられたことに対し、一つの「天命」のような責任を感じております。

 昨年実施された平成27年国勢調査の結果速報によりますと、人口について前回調査時には名古屋市、豊田市、一宮市、豊橋市に次いで県内5位であったわが岡崎が、今回は豊橋市及び一宮市を抜いて県内3位となりました。人口減少が緩やかに進みつつある現代社会において、この岡崎では着実に人口が増加している結果を見ますと、本市の潜在力の高さとともに施策の方向性についてもその正しさが裏付けられたものではないかと思っております。
 これから岡崎を変えていくと思われる、大きな事業が次々と着工し、実際目に見える形となってきております。夢が大きく膨らむとともに、新しい岡崎の実現に向けた市政運営に臨む気概を新たにしているところであります。

岡崎市役所 目安箱

15項目の公約、市民会館の改修
 私は先の選挙において、15項目の公約を打ち立てて岡崎の活性化と市民生活の向上を目指してまいりました。「特に達成されたものは?」との御質問でありますが、スピード感を持ってすぐに実行したことは、「市民なんでも目安箱の設置」「岡崎活性化本部の立ち上げ」「市民対話集会の開催」などであります。
 こうした取り組みにより、数多くの生の意見を頂戴し担当部局と調整を図ることで、きめ細やかな行政運営に繋げることができたものと考えております。
 私学助成やワクチン接種に対する補助などについては、就任の翌年度の予算に盛り込んでまいりました。
 市長選挙では、前市長が打ち立てた新文化会館構想が争点の一つとなりました。しかし文化会館を新しく作るには多額の市費投入が必要であること、建設が予定されていた康生地区では国道1号はじめ、周辺道路の渋滞などの課題が明らかとなりました。
 一方、現市民会館については、20年以上の耐久性があることが確認されたことから、改修によって施設を長寿命化することとしました。本年10月、晴れてリニューアルオープンいたします。

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 今回の改修では、敷地はフラット化され、空調や舞台、客席も一新し、新築に近い出来栄えとなります。引き続き、本市の文化芸術の拠点としての活躍を期待しているところであります。また、諸外国では都市のランドマークとして歴史的・象徴的な建造物を大切に扱う伝統があります。多くの市民にとって、想い出の舞台でもある市民会館が本市において同様の施設になればとも思っております。

南部地域への総合病院の建設
 私の選挙公約の大きな柱の一つでありました、岡崎市南部地域への総合病院の建設につきましては、学校法人藤田学園と、平成32年の開院を目指して400床程度の病床数の大学病院を建設することで合意し、協定を締結することができました。これによって、岡崎市内の医療の地域格差が大きく是正されると共に、市民病院の負担が軽減されることに繋がります。
 また本病院は、西三河医療圏における新たな中核病院となることも期待されております。

大学病院の整備及び運営に関する協定(2015年3月27日)

乙川リバーフロント計画、かわまちづくり支援制度
 次に「観光産業都市・岡崎」への第一歩である乙川の水辺空間を活用した「リバーフロント計画」について御説明します。
 当初の構想であったツイン・ブリッジ計画(殿橋と明代橋の架け替え)を変更し、殿橋については、橋梁の管理者である愛知県と共同で近代土木遺産としての意義を活かした補修・修繕工事を行いました。
 また、明代橋についても、老朽化の進行状況及び安全性を調査するなど必要な対策を講じていただくよう、愛知県に要望しております。

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 平成26年、岡崎活性化本部の提案を受けて「乙川リバーフロント地区整備計画」を策定いたしました。この計画は、新たに人道橋を架設して中央緑道を再整備することにより、人道橋から中央緑道を経て籠田公園までを南北を結ぶ一つにまとまったイベントゾーンとしても活用できる、新たな市民の憩いの場とするものです。今後は、東岡崎駅前から中心市街地、河川堤防プロムナードや乙川河川敷、さらには岡崎公園という広いエリアをひとくくりにして再整備してまいります。こうした事業は総合的に行ってこそ、効果を発揮するものと考えます。
 昨年、この計画が高く評価され、愛知県の管理する河川事業としては初の国土交通省の「かわまちづくり支援制度」の登録認定を受けることができました。それがすなわち、リバーフロント計画に対する27年度の国からの交付金が要求どおり満額交付という予想外の結果をもたらしたものと考えております。これは、この計画内容の質の高さを何よりあらわしていると思っております。

家康公四百年祭
 昨年はまた、家康公薨去(こうきょ)四百年という記念の年であり、家康公生誕の地であるこの「岡崎市」と、出世の地「浜松市」、そして大御所の地「静岡市」のゆかりの三市が連携して、さまざまな記念事業を展開し、家康公の功績を改めて発信すると共に、観光産業の充実を図ってまいりました。

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 中でも、エンディング・セレモニーとして開催された、青く光るLEDボール3万個を乙川に流す「泰平の祈りプロジェクト」は記憶に新しいところでありますが、岡崎公園内を15万球のイルミネーションによって幻想的に演出した「岡崎イエヤスコウ・イルミネーション2015」も大変好評でありました。
 また、本市のPRのため自ら観光地に出向き、トップセールスを何度も行ってまいりましたが、中でもなんばグランド花月にて岡崎を舞台にした「ご当地版よしもと新喜劇」に私も自ら舞台に上がったことは、忘れられない経験となりました。その反響の大きさに驚いた一方、テレビやエンターテインメントの発信力を再認識致しました。しかしこうしたことは、次回はオカザえもんや葵武将隊にお願いしたいものだと思っております。

岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略
 昨日、提案説明でも申し上げましたが、学校給食費の一部無料化について、平成28年度当初予算を計上させていただいたところであります。これにつきましては、市長就任早々から教育委員会と検討を始めておりましたが、経常的な高額の財源確保や対象のあり方などに非常にデリケートで難しい点があり、今回、ようやく一部ではありますが実現の運びとなりました。
 次に今後の市政運営について御質問をいただきました。時代の流れは、超高齢化社会の到来と人口減少の進行、災害リスクの増大、経済活動の停滞、国土構造の変化など大きな潮目を迎えようとしています。そのような中にあって本市は、先人のたゆまぬ努力による業績を確実に引き継ぎ、西三河の中心都市として持続的に発展をしてきました。
 今後も、本市固有の歴史文化資産を活用し、活気に満ちた魅力あるまちづくりを継承してまいります。
 現在、市政をあずかる者として、財政の持続可能性を担保しつつ効率的な行政運営を行うことにより、将来にわたって行政サービスの水準を維持していかなくてはなりません。
 もちろん一方で、自然災害、交通事故、犯罪などから市民の財産を守ることができる安心で安全なまちづくりを推進いたします。それとともに人口減少時代を見据えて、子供から高齢者まで、そして性別を問わず誰もがそれぞれのライフステージにおいて活躍できるような社会をつくってまいりたいと考えます。そして、何より本市の未来を担う子供たちが、健やかに、また夢を持った豊かな人材へと育つよう、子育て環境や教育を充実していくことも大切であります。

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 昨年末に「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を公表しているところですが、本市は、高い出生率と転入超過という強みを持っています。これは先ほど国勢調査の速報で触れたとおり、高い潜在力のある本市の強みであります。さらに出生率を向上させることにより、人口はやがて41万人以上になると考えられます。全国的に人口減少が自治体の危機感をあおる中、本市の恵まれた環境を生かし、さらに継続する努力を致します。

未来の50万都市岡崎をめざして
 本市は、都市の基軸となる鉄道や道路など大変恵まれた環境にあるものの、それぞれの連携が良くないという課題があります。
 例えば、名鉄本線と愛知環状鉄道とは、市の東西南北の交通基軸をなしているにもかかわらず利便性に欠けています。これらを名古屋の金山駅のように総合駅化することで、文字通り新たな「岡崎セントラル・ステーション」として整備する必要があると考えます。
 そのためには、愛知県環状線の複線化による運行の高速化、東海道本線との相互乗り入れなど、より多くの人が便利に利用できる交通基盤づくりが必要です。その結果として市内の多くの幹線道路の渋滞の緩和も期待できます。
 本市は、これからも三河の中心的な存在として発展し続ける使命があり、また6割を占める山間地の十分な活用を含め、それだけの要素を持ち合わせている都市であると考えられます。多くの方々がこの地に魅力を抱き、住んでいることに喜びを感じる、そんな魅力あるまちをつくっていきたいと思います。
 もちろん、これらすべてが私の任期中にかなうとは思っておりませんが、堅実な施策を次世代に確実に引き継ぐことにより、未来の「50万都市岡崎」をめざしてまいりたいと思います。
 これからも、福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実にしっかりと取り組みながら、次の100年を見据えた新たな布石を着実に投じて、本市の更なる飛躍につなげてまいりたいと考えております。

市長二期目への抱負
 私はこの度の任期が10月までということで、通年予算を編成させていただいているところでありますが、このまちに生まれた子供たちが自らのふるさとに対し、より大きな愛情と誇りを持てるそんな「夢ある次の新しい岡崎」の実現のために、これからも引き続き市政を担わせていただくということを、改めて市民の皆様の審判を仰ぎたいと、考えているところであります。
 皆様に「二期目もがんばれ」と再び背中を押していただけるよう、全身全霊で取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬ御支援、御協力のほどをお願い申し上げます。 (つづく)

泰平の祈り(2015年12月26日)


平成28年3月議会 その1(市長提案説明) (2016.03.04)

平成28年3月議会 その3(本会議・閉会) (2016.03.26)

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2016年3月 4日 (金)

平成28年3月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会・平成28年3月定例会

 1月以来、各種新年会、講演会、パネルディスカッション、シンポジウム、対話集会などが続き、さらに新年度予算編成や新人事の打ち合わせなどが重なり、家に帰り着くとフロに入るや入らずで寝てしまう生活が続いている。
 そのため昨年まで週2回ほどのペースだった私のブログも更新が遅れている。すでに手元に書きかけの原稿が7~8つ溜まってしまった。
 時事のニュースというものは生鮮食品と同じであり、発表するタイミングを逃すと陳腐なものとなってしまう。しかしこのまま捨てる訳にもいかないので、いずれ振り返る形で順番に御披露致します。ご容赦下さい。
 そんなことを思っている内に、2月末日より3月定例会が始まった。まずは初日の市長提案説明について御報告します。


開催にあたって
 開催に当たり、所信の表明と平成28 年度当初予算の施策のあらましを申し上げ、議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 日本経済は、昨年からの足踏みした状態から、アベノミクスによる経済の好循環の継続などを背景に、緩やかな回復軌道に戻ると予想されております。国の平成28 年度予算は、昨年、新たに打ち出されました「強い経済」、「子育て支援」、「社会保障」からなる「新3本の矢」で、一億総活躍社会の実現を掲げた予算案となっております。この予算で、子育て支援や介護サービスの充実、教育費の負担軽減、地方創生の本格展開などを進めるとされております。
 さて、本市は、本年平成28 年7月1日に「市制施行100 周年」を迎えます。
 この記念すべき節目の年におきまして、これまでの先人が積み重ねてきた歴史を振り返り、岡崎らしさを新しい時代へ継承するとともに、次の100 年を見据え、更なる発展への契機にしたいと考えるところであります。
 また、平成28 年度は、地方創生の基本方針に基づき策定しました「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の施策を実施してまいります。地域の魅力向上のための総合的な施策を通じまして、誰もが訪れたい、住んでみたいと願い、ここ岡崎に暮らす市民一人ひとりが、故郷に対し、より大きな愛情と誇りを持てる「夢ある次の新しい岡崎」を築くため、市民の皆様と共に歩みを進めてまいる所存であります。

平成28年度予算の大要
 それでは新年度予算の大要につきましてご説明申し上げます。予算規模は、

一般会計 1,232 億      円
特別会計 668 億5,930 万円
企業会計 541 億6,433 万円
合 計 2,442 億2,363 万円

 となっております。なお、一般会計の予算規模は、前年度対比で1.6%の増となり、過去最大であった平成27 年度当初予算を上回っております。一般、特別、企業を合わせました全体では、0.6%の増となっております。
 まず、一般会計の歳入であります。
 歳入の根幹となります市税収入におきましては、景気の回復基調もあり、約670 億円余りを見込み、平成20 年度の市税収入に次いで過去2番目となっております。内訳としまして、法人市民税では、税率の引下げに伴い減額が見込まれるものの、個人市民税では、給与所得の増加による増額などで、市民税は2 億8,966 万円の増収、固定資産税は、家屋の新増築分の増加など、8 億1,470 万円の増収、市税全体では、13 億4,351 万円の増収を見込んでおります。また、配当割交付金は、税制改正による課税対象の変更などにより2 億9,500 万円の増額、株式等譲渡所得割交付金は、株式等の譲渡の増加により2 億4,000 万円の増収を見込んでおります。財政調整基金を始めとする各基金からの繰入金は、対象事業の着実な推進を図るため、3 億8,318 万円の増額としております。
 一方、市税の増収が見込まれるため、地方交付税は3 億3,000 万円の減額、市債につきましても、臨時財政対策債の減額と、対象事業の減少により8 億7,300 万円の減額としております。

 次に、歳出でありますが、総務費は、市民会館整備事業費の増加などにより9 億3,074 万円の増額、衛生費は、PFI手法により整備しました新火葬場の整備運営費の増加などにより25 億3,106 万円の増額となっております。土木費は、東岡崎駅周辺地区整備事業費、井内新村線(いないしんむらせん)整備事業費、JR岡崎駅周辺の基盤整備に合わせましたシビックコア地区整備事業費の増加などにより10 億7,132 万円の増額となっております。
 一方、消防費は、消防・救急デジタル無線の整備完了などにより8 億2,433 万円の減額、教育費は、東部学校給食センターの完成、美術博物館の大規模改修事業費及び中学校屋内運動場の改修事業費などの減少により27 億8,548 万円の減額となっております。

シビック地区整備業務(平成28年度当初予算)

 ではここで、新年度予算に計上しました主要事業について、総合計画のまちづくり基本政策に沿ってご説明申し上げます。

地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり
 男女共同参画社会の推進のため、企業における女性の活躍を支援するための「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」が制定され、大企業や中堅企業には、女性活躍のための自主行動計画が義務付けられます。市内企業を対象に、女性が活躍できる環境づくりに積極的な取組みを行っている企業を調査し、紹介パンフレットを作成してまいります。

女性活躍推進業務(平成28年度当初予算)

 地域における安全安心なまちづくりの推進のため、新たな補助制度をスタートしてまいります。近年、犯罪の増加や治安に対する不安感が高まる中、地域が主体となって、犯罪の起こりにくい環境づくりの一環として行います防犯カメラの設置に対しまして、その費用の一部を補助してまいります。また、防犯教室の開催や夜間における犯罪防止パトロールの実施、自主防犯活動団体への支援などで、犯罪のない安全で安心な地域社会の実現を図ってまいります。
 災害対策では、大規模かつ広域での被害に備えるため、愛知県との共同開催によりまして、総合防災訓練を実施してまいります。南海トラフ地震を想定し、広域防災活動拠点である中央総合公園をメイン会場としまして、緊急輸送道路の確保や物資の輸送訓練のほか、施設の一部を駅と仮定した集団災害訓練などを、市民を始め、消防、警察、自衛隊などの関係機関と連携して実施してまいります。併せまして、地区防災計画の策定支援、自主防災組織への活動資機材等の整備のための補助などの支援を引き続き行い、防災意識の更なる向上に努めてまいります。

健やかに安心して暮らせるまちづくり
 保健衛生では、平成26 年度からPFI手法により整備を進めてまいりました火葬場が完成し、6月からの供用開始となります。新しくなります火葬場は、施設規模、運営方式を見直し、ご遺族や会葬者の方に配慮した動線や、プライバシーを確保した空間づくりを行い、しめやかに故人との最後のお別れを過ごしていただけるような施設運営に努めてまいります。
 予防接種におきましては、乳児のロタウイルス感染症の重症化を防ぐ目的としまして、現在、任意接種となっておりますロタワクチンの予防接種費用の一部を公費で助成し、子どもの健康を守り、子育てにおける経済的な負担軽減を図ってまいります。
 障がい者福祉では、発達に心配のある子どもの相談、医療及び療育を総合的にサポートする、こども発達センターの建設工事が始まります。平成29 年4月の開設に向けて、備品などの購入や運営面での準備を進めてまいります。
 児童福祉では、出産や子育てでの不安を和らげ、安心して子育てに向き合える環境づくりのために、子育てに関する役立つ情報をメールで配信するサービスを新たに行ってまいります。妊娠中の方から2歳までのお子さんがいる子育て家庭を対象としまして、子どもの成長に合わせた様々な子育て支援情報を提供してまいります。

子育て支援情報発信業務(平成28年度当初予算)

 また、NPO や市民活動団体など子育て支援団体のネットワークの構築を進め、社会全体で子育て世帯を支える環境づくりにも取り組んでまいります。課後や休日に児童が家庭や地域で孤立しない居場所づくりのため、学区子どもの家の改修や既存の公共施設を活用して、児童育成センターの整備を引き続き進めてまいります。
 豊富学区では、児童育成センターの改築に合わせまして学区子どもの家の機能を備えた複合施設を整備するのを始めとして、5学区での増設をしてまいります。
 また、保育需要の増加に伴い、岡崎地域においては既設の保育園での園児の受け入れが困難な状況となるため、南部市民センター分館の敷地内に新たに乳幼児専用の保育園を整備してまいります。施設面での整備を進めると同時に、「保育士支援センター」を設置し、子育ての担い手である保育士確保のほか、子育て支援員の養成のための研修会なども実施してまいります。

自然と調和した環境にやさしいまちづくり
 家庭からの温室効果ガスの排出を削減し、環境に負荷のないライフスタイルへの転換を促進するため、引き続き、住宅用の太陽光発電設備や燃料電池設備、エネルギー管理システムなどの節電・省エネ機器の設置について助成をしてまいります。
 また、燃料電池車などの次世代自動車の購入に対しましても、引き続き、助成をしてまいります。

賑わいと活力あるまちづくり
 商工振興としましては、中小事業者の支援のため、岡崎ビジネスサポートセンターにおいて創業者や既存事業者の方への売上げの向上などにつながる支援を引き続き行ってまいります。また、付加価値の高い商品やサービスの創出は、デザインによるところが大きく、商品のブランド力の向上、販路拡大において欠かすことができない課題となっております。そのため、事業者とデザイナーとのマッチングを行えるよう支援をしてまいります。
 次に、観光振興についてであります。
 昨年は、「家康公顕彰四百年記念」として様々なイベント、観光PRを展開してまいりました。平成28 年度におきましても、多くの観光客の方にお越しいただくよう、市制施行100 周年と併せて様々なイベントの開催や、PRを行ってまいります。
 まず、観光イベントでありますが、本市の代表的なイベントであります春の桜まつり「家康行列」においては、100 周年記念の特別出演として、徳川家康公役に俳優の里見浩太朗さん、一日警察署長に女優の菊川怜(きくかわれい)さんをお迎えします。また、昔懐かしい岡崎市電の装飾を施ほどこしました100 周年記念隊列などを加え、市制100 周年四季彩プロジェクトとして華々しく開催してまいります。
 昨年、岡崎の冬のイベントである「家康公生誕祭」と併せて行いました、岡崎公園を幻想的に光で彩りました「岡崎公園イルミネーション」は、電飾の数を増やし、新たな冬の風物詩となるよう実施してまいります。
 次に、多くの観光客の方に来ていただくためのPRにつきましては、2月13 日に開通しました新東名高速道路でのハイウェイキャンペーンや、岡崎サービスエリア「ネオパ-サ岡崎」を利用したPRも行ってまいります。
 そして、本市の魅力を発信する手段としまして、フィルムコミッションを設立し、映画やテレビドラマ、CMなどの撮影場所の誘致や支援に取組むほか、観光関連のホームページを集約化し、新たな観光情報の窓口としてPRに努めてまいります。また、観光案内人「歴史かたり人」の育成、岡崎公園での天下泰平マルシェの実施や、市内の観光名所を巡るバスツアーを引き続き実施するほか、新たな試みとしまして観光タクシーを導入し、より質の高いサービスの提供ができるよう、おもてなしの強化も図ってまいります。
 新たな岡崎のシンボルとして、東岡崎駅前に設置を予定しております若き日の家康公の騎馬像につきましては、平成27 年度にデザイン等の検討を行ってまいりました。そして、来年度からは平成30 年度の完成を目指し、いよいよ制作に取り掛かってまいります。
 この徳川家康公像はこれまで申しあげてまいりましたとおり、市民の皆様からのご寄附をもとに制作してまいりますので、今後は市民や企業、団体の皆様に対しまして積極的に寄附金を募ってまいりたいと考えております。
 また、お子さんでも家康公像に寄附をしていただけるように、市内関係各所に募金箱を設置し、募金の啓発も図ってまいります。文字通り、市民が造った市民の象徴にしたいと考えております。

快適で魅力あるまちづくり
 本市はJR 東海道本線や名鉄本線の主要鉄道線と愛知環状鉄道線の鉄道網や先日開通しました新東名高速道路、東名高速道路、国道1 号や248 号などの道路網により広域的な利便性に優れた交通基盤があります。こうした中でも、都市拠点の核となる名鉄東岡崎駅周辺やJR 岡崎駅周辺は優れた交通結節点機能を発揮させ、都市機能を集積し更なる発展に導くことを進めてまいります。

Okazakicitycouncil201602295

 先日、一部新聞紙面上で、JR 岡崎駅と名鉄東岡崎駅の行政の取組方に違いがあるかのような意図的な報道がなされていますが、実際は、今回のJR 岡崎駅は本市主導によるコンペで決まったものであり、基本的に双方とも全く同じ取組であります。それぞれの地域の事情に合わせた新たなまちづくりを進めているわけであります。

 考え方としては、行政が行う取組はまず都市基盤を整備することで、その次に民間の活用を促進させることにあります。いかに「稼ぐインフラ」として民間活用が促進されやすくするかについて行政は先行投資する必要があると考えております。
 そのためJR 岡崎駅周辺では、既に区画整理によって整備された基盤の上に、官民が一体となった新しい都市空間を創出し、魅力と賑わいのある都市拠点の整備を促進させ、商業や交流の拠点となる施設の集積を推進してまいります。(既にでき上がった土台の上に作るものと、土台から作り上げるものの値段が違うことは中学生でも分かる理屈であると思います。)

 名鉄東岡崎駅の周辺地区につきましては、駅前広場、明大寺交通広場、ペデストリアンデッキなどの一体的な整備を、乙川リバーフロント地区と合わせて進捗を図ってまいります。もちろん、そうした中でさらに優れた民間の計画があれば、検討の上で取り入れて参りたいと考えております。その新たなまちづくりとして進めてきております乙川リバーフロント地区では、引き続きハード・ソフト両面から事業を展開してまいります。
 施設整備では、(仮称)乙川人道橋の整備工事の進捗を図るとともに、プロムナードの整備、殿橋下流の乙川河川緑地内の遊歩道などの整備を行ってまいります。また、地区の整備に合わせまして、かわまちづくり支援制度を活用し、河川敷の活用や社会実験などを行ってまいります。その「かわまちづくり」には、現在、全国で約150 か所が登録されているわけですが、そうした中でも乙川リバーフロント地区整備計画は、民間と行政が連携した先進的な取り組みであると評価していただき、今月の2月16 日、東京で開催されました国主催の「かわまちづくり全国会議」では、私自らが岡崎市の取り組みを先進事例として紹介する機会をいただきました。
 このように、市民の皆様と共に練り上げてきました乙川リバーフロント計画は、今や国からのお墨付きだけでなく、全国からも注目を浴びる事業として進んでおります。今後も引き続き、周辺地区の町内会や商店街の方々との連携を図り、魅力あふれる観光産業都市の基盤となるまちづくりを進めてまいります。

未来を拓く人を育むまちづくり
 まず、学校教育についてであります。
 子ども達の健やかな成長を育むための食生活は、大変重要なことであり、学校給食についても例外ではありません。小中学校における学校給食は、月額数千円のご負担で、安全で美味しく、栄養バランスの良い給食を提供しております。将来を担う子ども達を育てていく上で、保護者の経済的な負担を軽減し、子育て環境の向上を図ることや、地域社会全体で子育てを支えていく施策として、学校給食費の一部無料化を行ってまいります。進学進級で保護者のご負担が多くなります4月分の給食費を無料にしてまいります。

給食費一部無料化(平成28年度当初予算)

 また、従来から配置しております学校相談員に加え、新たにスクールソーシャルワーカーを配置してまいります。課題を抱えている児童生徒の相談、又は保護者の方、教員に対する支援を行い、児童生徒の健全育成の充実を図ってまいります。
 教育環境の整備では、児童数の増加による教室不足解消のため、岡崎小学校、常磐南小学校、岩津小学校は校舎の増築工事を、中学校では、老朽化に伴い、東海中学校のプール改築工事を行ってまいります。
 次に文化の振興では、国内最大級の国際的な現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2016」を平成25 年度に引き続き、地域会場として開催してまいります。今回は日本で初公開となります体験型バルーンアート「ルミナリウム」を岡崎公園多目的広場に誘致するほか、まちなかで開催することで、地域の魅力を引き出すとともに、賑わいを創り出し、文化芸術活動の活性化に寄与できるものと考えております。
 本市における文化芸術活動の発信の場である市民会館につきましては、10 月1日にリニューアルオープンします。舞台の拡張や音響、客席も一新するとともに、バリアフリーにも対応し、誰もが利用しやすい施設となります。本市の新たな文化芸術の拠点として生まれ変わりますので、どうぞご期待ください。

あいちトリエンナーレ岡崎会場開催業務(平成28年度当初予算)

将来まで自律した状態が続く都市経営
 市制施行100 周年を迎え、次の100 年に向けて本市が更なる発展をしていくためには、本市の魅力づくりを推進し、それを市内外へ発信し続けていくシティプロモーション活動が重要であります。そのためには、100 周年記念事業や、地方創生のための総合戦略を通じて、多くの方に岡崎の良さの再確認や、新たな魅力づくりに参加していただき、共感できる魅力を核として一体感を創り上げていくことが大切であります。
 そこで、新たに、ふるさと岡崎への想いや、本市が進めるまちづくりに共感を持っていただいた方からの寄附に対しまして、返礼品を贈呈する「おかざき応援寄附金」制度をスタートさせてまいります。その他、市民サポーター組織の運営やホームページの活用、おかざき魅力ブックの制作などを引き続き推進し、「岡崎ブランド」の確立、「岡崎ファン」の拡大に努めてまいります。

100 周年記念事業について
 最後に、年度を通じて実施してまいります100 周年記念事業の一端をご紹介させていただきます。
 5月からは、市民のみなさんが新たな挑戦などを企画し実施する「新世紀岡崎チャレンジ100」が始まります。そして、市制記念日の7月1日には、「市制施行100 周年記念式典」を、その翌日2日、3日には、多くの市民の方に自主的にご参加いただけるイベントを集めました「おかざき100 年祭」を中央総合公園にて開催いたします。
 また、学区ごとの魅力や自慢を市全体で1冊の本にまとめ、次世代へ引き継ぐ「岡崎まちものがたり」の作成や、スポーツ、アート、サイエンスの分野で、これからの岡崎を担う子ども達へのイベント「HOPEプロジェクト」の開催のほか、新規事業や既存事業の拡充を合わせまして、60 を超える記念事業を実施してまいります。「市民と創る、新世紀岡崎」をコンセプトとしまして、多くの事業の実施で祝祭感あふれる1年にしたいと考えております。市民の皆様の参加のもとで実施し、新世紀岡崎の更なる発展に繋げてつなげてまいりたいと考えております。
 各種事業につきましては、誠心誠意取組み、着実に進めてまいりますので、議員各位のご理解と一層のお力添えをいただきますようにお願い申し上げます。
 なお、会計別の主な事業、条例議案及び平成27 年度補正予算等につきましては、両副市長より説明させていただきますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。


平成28年3月議会 その2(代表質問答弁) (2016.03.09)

平成28年3月議会 その3(本会議・閉会) (2016.03.26)

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