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2016年2月

2016年2月27日 (土)

若き徳川家康公の騎馬像、建築へ

徳川家康公像

 乙川リバーフロント計画の看板事業の一つである、東岡崎駅前に設置予定の若きの日の徳川家康公の像のイメージ・デザインがようやく決定をみた。
「岡崎は徳川家康の生誕の地と言うくせに、駅前に像の一つも無いではないか」
 これまでこうしたセリフをよく言われたものである。私も個人的に何度も悔しい思いをしたことがある。市民の中にも同じ経験をされた方も少なくないことと思っている。
 それゆえ私は、先の市長選以来、ことあるごとに「東岡崎駅前に、仙台の伊達政宗公やロシアのピョートル大帝の騎馬像に負けない、若き日の家康公の像を建てたい」と述べてきた。
 そんな私や、多くの市民の思いを踏まえて、リバーフロント整備計画に市民と岡崎の新時代のシンボルとして、若き家康公の像の建築計画が盛り込まれることとなった。そして200回を超える講演会、説明会、対話集会を通じて議論を重ねる中で、昨年6月に設置したのが「徳川家康公像デザイン検討会議」である。大学教授や歴史研究家、各文化団体の代表といった専門家や市民代表ら10人のメンバーで構成された検討会議によって、具体的なプランの検討が始まった。
 その後、子供達も対象とした市民参加によるデザインコンクールが行われ、改めて家康公像に対する市民個々の思いを確かめ、建設への気運を高めると共に、検討会議においてさらなる歴史的考証を加えて、デザインの基本となる方向性が岡崎市に提言された。

徳川家康公像デザインコンクール神戸峰男先生

 ブログでもすでにお伝えしたとおり、検討会議の協議の結果、日本芸術院の会員であり、我が国の銅像制作の第一人者であり、馬の像の制作において実績のある神戸峰男(かんべ みねお)先生が推薦された。市としてもさらに調査、検討の上でお願いすることを決定した。

 先日(2月22日)発表された家康像のデザインは、顔については生前の家康公に一番似ていると言われる京都・知恩院(ちおんいん)にある木彫の「徳川家康坐像」をモデルにしている。

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 松平元康は松平家康と名を変えたのち、25歳の折に、人生の再出発を期して松平から徳川に姓を改め、朝廷から正式に認められた。その当時はまだ先祖伝来の古めかしい鎧・甲冑に身を固めており、今回の騎馬像はそうしたイメージが十分再現され、時代考証の方もしっかりなされている。
 また若き日の家康公は乗馬が得意で弓の名手(免許皆伝)でもあり、「馬上の将」とも「海道一の弓取り」とも呼ばれていたという。今回、騎乗姿で弓を持つデザインとなったのは、そうした伝承を元に岡崎市内の名跡を歩いた神戸先生の着想によるものである。冒頭の写真はイメージ形成のために神戸先生が10分の1サイズで造られた粘土像であり、神戸先生の友人で仏像写真家として有名な山崎兼慈(やまざきけんじ)氏に撮影をして頂いた。
 応仁の乱以来100数十年続いた戦国時代という暗黒の世を終わらせるべく、一人の若者が立ち上がった姿をイメージしており、まさに家康公の旗印であった「厭離穢土・欣求浄土」(おんりえど・ごんぐじょうど)の言葉を体現したようなできばえである。この粘土像もポスターとして活用することにしている。

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東岡崎駅・ペデストリアンデッキ

 具体的な騎馬像の設置場所としては、東岡崎駅北東に建設予定のペデストリアンデッキの北端が考えられている。背景に乙川の流れと緑を配するロケーションとなる。
 また像の大きさは、設置場所の広さと高さ約2メートルの台座の上に置くことを考え、等身の1.5倍とし、デッキの完成する平成30年度中の完成を目指している。
 制作費については総額約7,000万円となる見込みであるが、このサイズの作品を一流の作家に業者を通して依頼すれば、通常1億円以上が通り相場であるという話も聞いている。今回、神戸先生のような大家の方が我々の想いを形にし、作家人生の集大成としての作品とするべく心血を注いで制作に取り組んで頂いていることを喜びとするものである。

 この像は市民の愛郷心の象徴とするべく、市民からの浄財による募金を主な財源として考えているので、御理解、御協力のほどお願い申し上げる次第である。まだ正式な募金活動は行っていないが、もうすでに私の話を耳にされた企業や個人の方々から200万円ほどの寄附金が集まっており、この事業に対する市民の特別な思いと関心の高さというものを改めて感じている。ぜひとも少額であっても、子供達が「あの像を造るのに僕のお小遣いも使ったんだよ」と自慢できるようなモノにしたいと思っている。
 そしてこの家康像は、単なる観光のスポットとしてだけではなく、これから青雲の志を抱いてふるさと岡崎を旅立って行く若者のつかの間の立志の誓いの場として、あるいは人生の壁にあたった方々が、桶狭間の戦いで敗れた松平元康が再起の心を持って徳川家康に改名し、天下統一と平和国家建設に向けて歩みを始めた故事にならい、再出発への思いを奮い立たせる場となればとも考えている。
 いずれにせよ、この度決定したデザインは、青年期の若々しい家康公の姿と躍動感あふれる騎馬がマッチした素晴らしいものであり、明治維新以降に広められたタヌキオヤジ的イメージを払拭し、市民の愛郷心の証として、岡崎の新たなシンボルとして末永く愛されることを望むものである。


寄附金の概要
 皆様から寄附金を募集すると共に、募金箱も設置します。寄附金全体の概要について御説明いたします。

1.寄附金(個人)
受付時期 平成28年4月下旬から開始予定のふるさと納税制度を活用した「おかざき応援寄附金」に、1万円以上の寄附をされた個人の方には、本市をPRするお礼の品の贈呈を予定しています。
申込方法 所定の寄附申込書により受付をします。
2.寄附金(法人)
受付時期 随時受付をしています。
申込方法 所定の寄附申込書により受付をしています。
50万円以上寄附された方には、「徳川家康公像記念品」の贈呈を予定しています。ご寄附いただいた金額は、確定申告によって全額が損金算入されます。
寄附申込書は下記ページよりダウンロードできます。
徳川家康公像デザイン決定
3.募金箱
設置時期 平成28年4月下旬から募金箱を設置する予定です。
設置場所 市内関係箇所(岡崎支所、大平支所、東部支所、岩津支所、矢作支所、六ツ美支所、額田支所、こども美術博物館、図書館交流プラザ、岡崎城、家康館、観光案内所(東岡崎駅)、観光案内所(岡崎駅)、市役所正面玄関(東庁舎1階)、観光課(西庁舎1階))15箇所に設置を予定しております。
※募金箱への募金は、全て徳川家康公像の制作に活用させていただきます。

新たなシンボル「徳川家康公像」 (2015.11.05)

若き家康公像の制作に思う (2017.01.10)

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2016年2月19日 (金)

『リバ!』2016年3月号

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内田康宏事務所から『リバ!』2016年3月号発行のお知らせをいたします。
徒然市長日記は、先月開催しました「内田康宏をかこむ新春の集い」です。

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2016年2月 6日 (土)

床上浸水対策特別緊急事業完成式典

床上浸水対策特別緊急事業完成式典(2016年2月2日)

 平成20年8月末豪雨による甚大な被害を受けて以来、本市の防災行政の一大課題となっていた市内主要5河川における「床上浸水対策特別緊急事業」が本年度をもってひとまず完了することとなった。
 平成21年度から始まったこの事業であるが、4河川(伊賀川、鹿乗川、広田川、砂川)については県が、1河川(占部川)については市が河川の拡幅と川底の掘削、橋の架け替えなどを行ってきた。
 その事業の完了を記念して、2月2日(火)午前10時よりりぶらホールにて完成式典が開かれた。当日は、大村知事、地元国会議員、県会議員、市会議員はじめ地元総代、沿線関係者、そして国・県・市の事業関係者の皆さんの多数の御出席を賜り、改めて御礼申し上げる次第である。

伊賀川改修(2013年4月撮影)

伊賀川改修(2013年4月撮影)

―当日の挨拶―
 式典のサブタイトル「平成20年8月末豪雨、岡崎の水害を忘れない」にもありますとおり、平成20年8月末豪雨の災害から早いもので、すでに7年5ヶ月の歳月が過ぎました。
 しかし、当時の悲惨な光景の記憶は薄れることなく、今でも多くの市民の皆様の記憶に鮮明に刻まれていることと思います。この、未曾有の大水害に対しては市だけではとても迅速な対応や復旧は困難であり、愛知県そして国土交通省の皆様の御尽力と御支援のおかげを持ちまして、このたび無事に事業の完成を迎えることができました。
 また、各地域の皆様方の多大なる御理解と御協力により、予定の期間での工事完了の運びとなりましたことに改めまして心から厚く御礼申し上げます。

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 今回の改修工事は地域住民の皆様の安全な生活を守ることを目的としたものでありまして、そのため伊賀川の桜を一部、伐採しなければなりませんでした。しかし伐採は必要最低限に留め、可能な箇所へは補植も行っていただいてあります。今後も〝桜咲く伊賀川の景色〟を、地域の皆様とともにしっかりと守り、次の世代へ大切に引き継いでまいりたいと考えております。

 一方で、近年全国では時間100ミリを超える豪雨が頻繁に発生するようになっております。今回の緊急改修により、豪雨に対する安全性も大きく向上するものと考えておりますが、さらなる対策の必要性も高いことから、現在本市では「総合雨水対策計画」の策定を進めております。この計画において、市と市民、事業者のそれぞれが担う役割を明確にしながら、全市が一丸となって浸水対策に取り組んで参りたいと考えております。今後も引き続き、愛知県と連携のもとで雨水対策を推進し、さらなる被害の軽減・解消にも努めてまいります。

 さて、岡崎市は本年、市制施行100周年という節目の年を迎えます。
 新世紀に入る岡崎のさらなる発展や活性化につながり、将来のまちづくりの基礎となるよう、「桜まつりの家康行列」や市内に桜のスポットをつくる「さくら100年プロジェクト」、そして本市の食べ物や伝統工芸、歴史を魅力的に結びつける「赤い糸プロジェクト」など、多くの市民の皆様とともに各種記念事業に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、新たなまちづくりの第一歩として進めております、乙川リバーフロント計画では、(仮称)乙川人道橋の工事などに着手しておりまして、いよいよ魅力的な街に生まれ変わるための事業が本格化していることが実感していただける状況となりました。この計画は、水辺空間を活用した〝活気あふれる、賑わいのまちづくり〟を民間と行政が連携して、県の河川で実施する全国の先駆けとなる事例として国の事業登録を受け、進めております。
 かつて、記録的集中豪雨の被災地として注目された岡崎は、今では河川空間を活用したまちづくりで注目されるといった変化を遂げることができました。
 今月16日には東京で開催されます「かわまちづくり全国会議シンポジウム」において、先進事例として私が紹介する予定となっております。こうした機会を通じ、今後も岡崎の取り組みを全国に発信してまいりますので、引き続き大村知事には御支援をいただき、ぜひこの「乙川リバーフロント地区かわまちづくり」を観光アイチの目玉事業の一つとして成功させてまいりたいと考えております。
 他にも、市政の着実な推進を図るため、10月完成予定の市民会館のリニューアル工事や、発達に心配のあるお子さんを総合的に支援する「こども発達センター」の建設、さらに本市南部では、平成32年の開院を目指して学校法人藤田学園の大学病院建設計画が進められるなど、誰もが訪れたい、住んでみたいと思うまちづくりを市民の皆様と共に進めてまいります。

 最後となりますが、この岡崎には多くの川が流れております。
 このたびの床上事業により改修された川を含め、市内の豊かな自然や歴史を通じてこのまちに生まれた子供たちがふるさと岡崎により大きな愛情と誇りを持てる「夢ある次の新しい岡崎」に向けまして、今後ともどうか一層のお力添えをお願い申し上げます。

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