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2015年12月

2015年12月28日 (月)

ネコのいない冬は寒い

アルとミー

 この9月、18歳を前にして愛猫ミーが亡くなった
 18年前に彼女が産まれた時はこんなに長い付き合いになるとは思っていなかったが、共に過ごした時間は女房よりも長く二人目の娘のようなネコの死は誠にさみしい限りである。
 ネコと一緒にいれば木枯らしの季節を迎えても、暖房機器無しでも暖かかった。ネコの死はCO2削減にも影響してくるのではないかと勝手に思っている。

 以前、私が家のペンキ塗り作業をしていた時、興味深げに眺めていた子猫のミーに「君はここでおとなしくしていてネ」と言って私の作業が見下ろせる毛布の上に座らせておいた。
 ところがしばらくして気がつけば、股下から「ミャー」と声がした。いつの間にか私の足の間まで来ており、振り向けば、塗ったばかりのペンキの上に小さな梅の花マークが点々と続いていた。赤ちゃんネコをしかる訳にもいかず、苦笑いで四つの足を濡れゾウキンでふいてやったことをなつかしく思い出すものである。
 昨年1月にこれも18歳目前で愛犬が亡くなってから、「お前は長生きしろよ」と言って高級な高齢猫用のエサを組み合わせて、健康状態を見ながら小分けして1日5~6回与えてきたものであるが、この9月8日に逝ってしまった。
 昨今は相変わらず朝夕ネコの写真に話しかけて生活しているものであるが、不思議なことに今もって他のネコたちは私の部屋に入ってこない。ネコ同士でしか分からないニオイがあるのか、前のネコにイジメられたトラウマがあるのか連れて来ても嫌がってすぐに出て行ってしまう。前のネコの霊が残っているのかもしれないとも思うものである。

 ところで、岡崎市のあにも(岡崎市動物総合センター)では、今年の秋から〝御長寿ネコちゃん、御長寿ワンちゃん〟の表彰を始めている。これは私が夏前に提案したプランであったのだが、偶然にもあにもでも同様のことを考えており、今年9月の動物愛護週間より早々に実現することとなったのである。
 お祝いの品がもらえるのは満17歳以上(人間で言えば85歳以上)の飼い犬と飼い猫である。犬は登録の義務があるので年齢が分かるが、そうではない猫の場合は誕生日や年齢の分かるもの(子猫の頃の日付入りの写真や獣医師の証明書など)を持参し、前もってあにもにお気に入りの写真を届ければ、当日表彰状と生花と副賞として写真の缶バッジを受け取ることができる。来年度も予定されているとのことなので、愛犬・愛猫家の皆さんは是非参加してみて下さい。

岡崎市動物総合センター 動物愛護週間(2015年)

 今年犬の登録情報で調べた17歳以上の対象犬は750頭ほどあったが、電話連絡したところ3分の1がすでに亡くなっており、来年の狂犬病予防注射連絡の通信費が削減されるという効果もあったと聞いている。

 我が家の犬猫は表彰式の日には間に合わなかったが、私は宣伝用に缶バッジを造ってもらい、今あちこちでPRにこれ務めている。先日市長会の席で披露したところ、「そのアイデアもらった」と言って缶バッジの写真を撮っていった他市の市長もみえた。
 現在この缶バッジは、お守り替わりに毎日私のワイシャツの胸ポケットに入っている。
 しかしネコのいない冬の夜はやはり寒いものである。

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2015年12月25日 (金)

『リバ!』2016年1月号

『リバ!』2016年1月号

内田康宏事務所よりお知らせ申し上げます。
今月20日発行の『リバ!』2016年1月号には、「新たなシンボル『徳川家康公』」が掲載されました。これで市長のコラムも4年目に入りました。

いよいよ明日12月26日(土)、家康公四百年祭はフィナーレを迎えます。
メインイベントの一つ、乙川の「泰平の祈り」をお見逃しなく!

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2015年12月21日 (月)

平成27年12月議会 その2(一般質問答弁)

岡崎市議会 平成27年12月定例会

 12月議会における一般質問に対して私が行った答弁の内、4件について項目別に記載します。
 他に自民清風会の簗瀬議員(12/3)、三浦議員(12/3)、田口議員(12/4)の質問にもお答えしておりますが、今回は割愛しておりますことをお許し下さい。


川上守議員(自民清風会) 12月2日(水)

川上守議員(自民清風会)

――高齢者の公園利活用についてお伺いします。グラウンド・ゴルフやマレットゴルフなど、高齢者が気軽に参加できるような利活用はできないか?

○市長 グラウンド・ゴルフやマレットゴルフは、高齢者が参加しやすいスポーツと認識しており、昨年6月定例会の一般質問、今年3月定例会の代表質問でもグラウンド・ゴルフやマレットゴルフのプレーできる環境整備について「今後検討する」と回答させていただいております。
 まずグラウンド・ゴルフですが、本市のグラウンド・ゴルフ協会役員のみなさまの、大きな大会ができるグラウンドが欲しいという要望を受け、中央総合公園の多目的広場の整備について大筋合意に達しております。中央総合公園の多目的広場は、グラウンド・ゴルフをプレーするには地面の凹凸がありすぎることが問題でありました。これについては、協会と協議を重ね、芝の刈り込みの実施により対応することと致しました。
 また、既存器具庫の整備により、グラウンド・ゴルフ用具や大会用テント等の収容スペースを確保することとし、整備案についてご理解を頂いたところであります。専用グラウンドではありませんが、来年度から高齢者の皆さんが準備しやすく、快適なプレーを楽しんでいただけるよう環境を整えてまいります。

男川学区・第12回グランドゴルフ選手権大会(2013年12月1日)

岡崎市マレットゴルフ協会設立総会(2015年2月28日)

 マレットゴルフについては、その競技の特性上どうしても専用コースが必要であります。そのため、公園の活用としてマレットゴルフ専用とすることの可否については、もう少し検討が必要と考えております。
 一方、今年2月に設立されたマレットゴルフ協会とはマレットゴルフができる場所の選定作業を進めて参りました。現在のところ、公園の利活用ではありませんが、仁木町内の矢作川左岸の河川敷でマレットゴルフの専用コースの開設に向け、協会の皆さんと一緒に計画づくりを進めているところであります。
 このように、高齢者が健康を維持し余暇の充実にもなる高齢者スポーツの推進については積極的に取り組んでおりますので、ご期待いただきたいと思います。


井町圭孝議員(民政クラブ) 12月2日(水)

井町圭孝議員(民政クラブ)

――歩いて楽しいまちづくりについてお伺いします。四天王像および徳川家康公の配置の考え方は?

○市長 観光産業都市に必要不可欠なキーワードとしては、まずおいしい食べ物、魅力的なお土産、興味を引く催し、そして岡崎ならではのサービスの4つが必要であります。
 これらを実現するためには、新しい観光魅力の創出とストーリー性が必要であります。さらにそのストーリー性を体感していだくためには、東岡崎駅から、仮称ではありますが「人道橋」を渡り、同じく仮称「セントラルアベニュー」を通り籠田公園から中心市街地を抜けて、そして岡崎城へと回遊させる取り組みが大変重要であると考えております。
 現在取り組んでおります回遊性のある観光事業のひとつに、鉄道事業者と連携したキャンペーンがあります。これは春と秋に鉄道の往復割引切符と市内の店舗での食べ歩きチケットなどをセットにして販売するもので、市外からの観光客が乙川リバーフロント地区など市内を回遊することにより、滞在時間も増え観光消費の拡大にも寄与しております。
 そして観光交通の充足とおもてなしのため、市内の観光スポットをつなぐ「早回りバス」の運行や歴史遺産を、そのエピソードを交えて案内する「歴史かたり人」の養成様々な取り組みを始めているところであります。

伊賀川にて(2015年4月3日)

第1回家康公生誕祭(2013年12月26日)

 徳川四天王像及び徳川家康公像が完成した折には、これらをさらに発展させ、家康公ゆかりの歴史観光資産と自然、産業、岡崎市ならではの食べ物、櫓漕ぎの観光船の体験などといった観光スポットを新しい観光の動線軸としてまち歩きルートの設定や観光PRなどに取り組んでまいります。岡崎ならではの河川空間の自然や家康公ゆかりの歴史資産などを楽しみながら回遊できる、誰もが訪れたい、住んでみたいと思う魅力あるまちづくりを官民一体となって進めてまいりたいと考えております。


畔柳敏彦議員(公明党) 12月3日(木)

畔柳敏彦議員(公明党)

――若い力の希望と夢の実現についてお伺いします。デザインシャレットに参加した大学生の動機と、今後のまちづくりの携わり方は?

○市長 8月2日から8日までの期間開催された「岡崎デザインシャレット」について、お答えします。
 今回、乙川リバーフロントから始まる岡崎のまちづくりのワークショップに、「デザインシャレット」という手法を用いたわけでありますが、一地方都市の活性化計画のワークショップに対し、全国から34名もの有志の大学生の方々が交通費や宿泊費を自前で、いわゆる手弁当で参加いただいております。とかく「最近の若い人は功利主義的だ」と言う人もいますが、私は最近の若者も見上げたものだと思っております。
 参加動機については、「地元である岡崎をよりよいまちにしたい」「何か社会の役に立てることをしたい」「岡崎を中心に活動したいといった地元への愛着からのものや、大学ではできない経験を積むことができ、視野の拡大につながる」「まちづくりの在り方を専門家と模索できる」といった、自身の経験値を上げることを目的としたものが数多くあることが応募書類から分かりました。また、「公共空間への提案というテーマそのものに興味を抱いた」というものもあり、いずれも強い目的意識を持った動機となっております。
 斬新なアイデアの詰まった成果を学生の皆さんが短期間で出していただいたことと、彼らの真剣さには圧倒される思いであり、私自身大変勉強になりましたし、またこの試みは都市計画の専門家にも注目されたそうです。

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 さて今回の試みの成果として一番意義があったと思われることは、若い力と才能の発見であります。デザインシャレットに参加いただいた学生の皆さんは、自らが創りあげた提案に対する市民の評価や考えを幅広く収集するため、市役所、籠田公園、りぶら、そして現在も中央緑道に隣接する民間ギャラリーにおいて意見の聞き取りを行っております。その他に住民の方々と一緒になって進めているまちづくりワークショップに参加している学生もおります。
 今後とも、こうした意欲を持った学生が、その若い力を存分に発揮できるようなまちづくりを進め、地域社会を支えるパートナーとして活かしていきたいと考えております。
 そしてこれは私の個人的見解でありますが、ぜひこうしたやる気のある人達に、我が岡崎市役所に来て頂きたいものと思っております。


加藤学議員(民政クラブ) 12月1日(火)

加藤学議員(民政クラブ)

――浸水対策事業についてお伺いします。浸水警戒地区指定の基準等の考え方と、指定地区に対する対策の考えは?

○市長 総合雨水対策についてお答えします。
 平成24年10月、議員の皆様のご尽力により「岡崎市防災基本条例」が設置されました。当条例は、条文で謳(うた)われております『自助、共助、公助』の3つの基本理念をより具体的な形で広くお示しをし、官民が相互に密接に連携することで市内の全域において迅速かつ効果的な雨水対策を推進するものであります。
 この計画を推進することで、平成20年8月末豪雨のような近年増え続ける集中豪雨に対しても、部長の答弁にありましたような、各種の雨水対策事業の効果を最大限に発揮させ、併せて多くのソフト事業を効率的に組み合わせることで、浸水被害を大幅に軽減できるものと確信しているところであります。
 その中の重要な施策のひとつとして、今回ご質問の浸水警戒地区についても現在検討を進めております。防災の基本である『自らの身の安全は、自らが守る』といった、自助活動を強力にサポートできるよう、どの程度の雨でどの地区がどれほど浸水するのか、そういった情報を事前に知っていただくことで多くの被害を未然に防止することに役立てて行きたいと考えております。
 つまり、分かりやすい地図などで「浸水リスクの見える化」をして、例えば新たに家を新築される際や増改築に合わせて浸水を考慮した建て方などを検討していただいて、一軒でも多く浸水被害を減らすようなルール化やシステムを検討しているところであります。また他にも、浸水の深さをある程度想定できるようになりますので、玄関や入口で浸水を防止する板の設置に関する助成や、ハード整備に替えて住宅を嵩(かさ)上げした方が安価で効率的と判断されるような一部の場合には、個人の住宅嵩上げに対する助成といった、各種の施策への展開も可能と考えております。

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 さて、今年も茨城県の鬼怒川で大変大きな水害が発生するなど、気候変動も顕著化をしてきております。鬼怒川と同規模である本市の矢作川では、去る11月25日に国と地元消防団や町内会、市の職員が合同で危険個所などの共同点検を実施し、洪水の危険性など情報共有を図った記事が新聞で報道もされております。
 このような異常気象と言われていた豪雨も、今日では恒常化しており、対策の必要性を感じております。そのような状況からも、この総合雨水対策を早期に進め、水害に強い安全・安心なまちづくりを実現してまいりたいと考えております。

~おわりに~
 さてこれで私の4度目の12月議会が終わりました。
 選挙で公約を打ち出し、ようやく具体的な形となって現れてきたその政策は、議会の審議及び議決という、正当な民主主義の手続きを経て決定し、また多くの市民の皆様の声や見識者の意見を積み重ねた成果であると自負しております。
 私は、岡崎市議会の議員の皆様の御協力と市民の皆様の長年の期待や支援の声を追い風にして、これからも国・県を含めた官民一体となって「夢ある次の新しい岡崎づくり」に邁進する覚悟であります。


平成27年12月議会 その1(市長提案説明) (2015.12.18)

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2015年12月18日 (金)

平成27年12月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会 平成27年12月定例会

 岡崎市議会の平成27年12月定例会(12月1日~21日)初日で述べた「市長提案説明」を以下に掲載します。


徳川家康公顕彰四百年記念事業
 今年も早いもので、残すところあと1か月となりましたが、この1年を通して岡崎を内外に積極的にアピールしてまいりました徳川家康公顕彰四百年記念事業について触れさせていただきます。
 本市におけるメインイベントであります「岡崎城まつり」につきましては、10月30日から11月3日までの5日間、岡崎公園で開催し、約7万人の方に御来場いただきました。家康公の一生を迫力ある大型ドーム映像で再現した「家康公夢シアター」のほか、文化やグルメ、遊びを切り口とした多彩なプログラムで家康公の築かれた天下泰平の江戸の世をお楽しみいただきました。

第3回家康公生誕祭泰平の祈り(2015年12月26日)

岡崎公園

 そして、プレ事業を含めますと3年余りにわたり実施してまいりました家康公四百年祭は、いよいよエンディングを迎えます。家康公の誕生日であります今月26日には、静岡・浜松との3市合同のエンディングセレモニーを実施いたします。そのほか、岡崎城のライティングショーや乙川河川敷では水面を青く漂う3万個のLEDボールの「いのり星」を浮かべます「泰平の祈りプロジェクト」を、そして市民や観光客に参加していただく提灯行列も実施し、岡崎の冬のイベント「光の祭典」の確立につなげていきたいと考えております。
(注・提灯行列は12月10日をもって定員に達し、募集を終了いたしました。)

徳川家康公像
 次に、新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅周辺に設置いたします徳川家康公像につきましては、各方面の専門家等による家康公像デザイン検討会議からいただいた御提言に基づいて準備を進めているところであります。
 この岡崎で徳川家康と名のられた25歳当時の馬上の若々しい姿の銅像を、日本芸術院の会員で、日本屈指の銅像制作者の神戸峰男(かんべ みねお)氏に制作していただく予定であります。来年2月には、デザインのイメージ画を公表するとともに、像の設置のための寄附金を積極的に募ってまいります。東岡崎駅周辺の整備に合わせ、平成30年度末までには家康公像を設置したいと考えております。

岡崎市制100周年記念事業
 さて、年が明けますと、いよいよ本市の市制施行100周年を迎える年となります。市制100周年記念事業につきましては、現在、その準備を進めているところでありますが、主な事業につきまして、御報告をさせていただきます。
 まず、100周年記念事業が目指す市民参加による事業の象徴として進めております市民プロジェクト支援事業「新世紀岡崎チャレンジ100」でありますが、市内の各種団体から112件の市民プロジェクトが提案され、審査の結果、93件が採択プロジェクトとして決定されたところであります。今後、この93団体の皆様には、来年度の事業実施に向けて、事業内容の精査や補助金の交付申請を行っていただき、交付決定後は、本格的な準備に入っていただくこととなります。
 次に、地域において積み重ねてきた歴史や文化、逸話や自然、景観などを「地域の自慢」として1冊の本にまとめていく「岡崎まちものがたり作成事業」は、来年度の完成に向け、総代会連絡協議会が中心となり、市内全小学校区で作成委員会を立ち上げていただきました。現在、それぞれの作成委員会において掲載内容を検討いただいているところであります。
 続きまして、先人から受け継いだ桜を愛護しながら新たな桜の名所づくりを進める「さくら100年プロジェクト」でありますが、桜の植樹時期は、秋から冬の落葉期が良いとされていることから、先月15日に植樹を開始したところであります。このプロジェクトは3か年の計画でありまして、初年度となります本年度は、市内22か所に約1,150本の桜を植樹してまいります。

岡崎市制100周年記念事業 赤い糸プロジェクト

 次に、本市の新たな魅力を、様々なモノをつなげることにより生み出そうとする「赤い糸プロジェクト」についてであります。事業者参加型の新商品開発プロジェクトは、市内27の事業者の参加により、10月から開始をしております。来年の夏頃には、本市の新たな特産品が発表される予定であります。
 また、店舗参加型の八丁味噌と赤ワインをかけ合せたマリアージュイベントには、市内32店舗の飲食店の参加がありまして、来年4月から各店舗で赤ワインに合う八丁味噌を使った「市制100周年記念メニュー」が提供される予定であります。
 以上、100周年記念事業の一端につきまして、現状等を説明いたしましたが、100周年記念事業は、基本理念のとおり、様々な市民の皆様の参加のもとで実施し、新世紀に入る岡崎の更なる発展や活性化につなげてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

平成27年度の主な事業の進捗状況
 本年度の主な事業の進捗状況について、御説明いたします。
 まず、認知症の地域支援についてであります。本年1月から開始しました認知症高齢者見守り支援事業の「岡崎おかえりメール」につきましては、現在見守り協力者として約700人、行方不明の恐れのある方の事前登録として約100人が登録されております。認知症による徘徊はニュースなどでも取り上げられておりますが、地域での見守りを強化するため、更なる登録者の増加に努めてまいりたいと考えております。
 また、認知症の本人及び家族の居場所づくりや情報交換を目的とした支援拠点となります「認知症カフェ(オレンジカフェ)」につきましては、補助対象事業者として5団体を選定しました。これらの支援により、認知症の方の家族の介護負担の軽減や地域住民の方の認知症への理解を深めることで、認知症の方を地域で支えていく体制づくりを図ってまいります。

百々保育園

 次に、児童福祉の関係であります。昨年度から工事を進めております百々(どうど)保育園の園舎建替え事業につきましては、いよいよ完成を迎えることとなり、仮設園舎から新園舎への引越しを行った後、今月14日から新しい園舎での保育がスタートすることとなります。また、来年度からは定員を20人の増となる215人とし、保育の充実を図ってまいります。新しい園舎の完成を心待ちにしていた子どもたちがこれからも、安全に楽しく保育園で過ごせるように、より一層努めてまいります。
 続きまして、学校教育の関係でありますが、昨年度から進めてまいりました六ツ美中学校柔剣道場(じゅうけんどうじょう)の整備は、木材利用に配慮した工事が9月に完成し、武道の円滑な実施が可能となりました。
 また、本宿小学校プール改築業務につきましては、既設のプールの解体後、現在はプールや更衣室の基礎工事が完了し、年度内の完成を目指してまいります。
 そのほか、適応指導教室分室の「ハートピア上地」につきましては、岡崎市総合学習センターの1階を整備し、9月に開設しました。もともとありましたハートピア竜美と合わせますと、実習室の数も職員の数も倍になりました。このことにより、定員超過により、希望をしても通所できない子供が発生する状況が解消されるとともに、個別対応が必要な児童生徒も受け入れることができるようになりました。

 次に、災害対策の関係であります。
 南海トラフ地震など大規模な地震災害において、住民が居住する地区の災害特性に沿った、的確な自主防災活動を検討していただく際の資料として小学校区単位の防災カルテを作成しました。これを活用し、地域住民自らが作成する地区防災計画策定の支援を4地区で実施してまいります。
 現在は、内閣府から地区防災計画策定支援モデル事業として採択された矢作北学区のほか松本町と中之郷町で住民によるワークショップを通じ、地域の災害特性を反映した防災計画の策定に取り組んでおります。
 また、「自主防災組織 活動資機材等 整備補助金」につきましては、昨年度に続き地域からのニーズが非常に高く、今年度は96団体から申請をいただき、浄水器や発電機の購入、防災倉庫の設置など地域防災力向上の一助となる資機材の整備に活用いただいております。近年の大災害の教訓から、地域住民が自ら地域を守る自主防災活動の活性化の推進が被害を軽減するために何よりも重要であることから、今後も一層共助による減災の推進に重点を置いて取り組んでまいります。

 最後に、乙川リバーフロント地区整備でありますが、この計画は現在進めている東岡崎駅周辺地区整備や岡崎公園整備と連携させ、お城と歴史資産などを活用し、さらに、康生地区、伝馬通りなど、中心市街地への回遊性を高め、賑わいの創出を図るまちづくりを目指しておりまして、この10月からは、市民の皆様と練り上げていくワークショップを開催し、「かわまちづくり」、「中央緑道活用」、「歴史まちづくり」、「賑わい創出」をテーマとして取り組んでおります。
 10月25日の全体会議では、70人の市民の皆様の積極的な参加をいただきました。今後も、さらに議論を深めて、より良い「まちづくり」の御提案をいただきたいと考えております。また、こういった「まちづくり」のための受け皿としての施設整備では、殿橋下流右岸の河川敷、プロムナードとしての堤防道路整備や(仮称)乙川人道橋などの工事も今年度より進めています。
 以上、主な事業の進捗状況について御説明申し上げました。

本議会における提案議案
 それでは次に、本議会に提案しております議案について説明させていただきます。
 まず、条例議案でありますが、制定条例としましては、市制100周年記念事業であります「岡崎さくら100年プロジェクト」のため、桜の植樹及び適正な維持管理に要する事業費を積み立てる基金を設置します「さくら基金条例」、行政不服審査法の全部改正に伴いまして、審査請求に対する裁決の公正性、適正性向上のため、審査庁の判断の妥当性を審査する附属機関を設置します「行政不服審査会条例」、及び「消費生活センターの組織及び運営等に関する条例」の3件であります。
 次に、改正条例としましては、大樹寺小学校の教室を活用し、設置する児童育成センターの名称及び位置を定めます「岡崎市児童育成センター条例」、市営住宅等入居者へのサービスの向上及び経費の縮減のため、指定管理者制度の導入ができるよう見直します「岡崎市市営住宅条例及び岡崎市特定公共賃貸住宅条例」、ほか4件でありまして、合わせて9件を提案させていただいております。
 その他議案といたしましては、指定期間が満了する施設について、次の指定管理者を定める「公の施設に係る指定管理者の指定」が22件、市道整備等のために必要な用地を買い入れる「財産の取得」が3件、このほか1件でありまして、合わせて26件を提案させていただいております。

本議会における補正予算議案
 補正予算議案でありますが、以下の減額補正を提案いたします。

一般会計 4億4,489万9千円の減額
特別会計 1,111万2千円の減額
企業会計 3億2,815万  円の減額

 補正予算の主な内容につきましては、まず人件費に関しまして、一般・特別・企業会計を通じまして、人事異動に伴う職員給与費の補正をお願いしております。
 一般会計における主なものとしましては、総務費は、公共施設保全整備基金及びさくら基金への積立て、イントラネットのセキュリティー対策を強化するためシステム開発委託料の計上、防犯灯の球切れによる取替えが見込みを上回ったことによるLED灯への取替工事請負費の増額、個人番号カードの交付予約システムに係るクラウドサービス使用料の計上、民生費は、地域密着型特別養護老人ホームを整備する法人の応募がなかったことによる建設助成事業費の減額、保育単価が見込みを上回ったことによる施設型給付費の増額、交付の前提であります国庫補助金の減に伴う生活保護施設整備事業費補助金の減額、土木費では、破損した郷東橋(ごうひがしばし)を復旧するための測量設計委託料の計上、整備方針を検討するため、当初予定していた整備の一部を取りやめたことによる乙川河川緑地整備工事請負費の減額をお願いするものであります。
 次に、繰越明許費(くりこしめいきょひ)でありますが、福祉の村施設整備事業につきまして、他工事と同時施工する必要があり、工事日程の調整の結果、年度内完成が見込まれないことにより繰越しをお願いするものであります。
 また、債務負担行為につきましては、市政だより印刷製本に要する経費を始め53件の事項について、それぞれ平成28年度当初予算に先立ち、契約を早期に進めるため、債務負担行為の追加をお願いしております。
 続きまして、特別会計でありますが、後期高齢者医療特別会計では、額の確定に伴う愛知県後期高齢者医療広域連合への保険料等負担金の増額、額田北部診療所特別会計では一般会計繰出金の計上をお願いしております。

岡崎市民病院

 最後に企業会計でありますが、病院事業会計では、C型肝炎治療の新薬を処方する患者の増に伴う投薬・注射薬品の増額や、工事期間を来年度に延長することに伴う本棟再編改修工事請負費の減額、下水道事業は汚水及び雨水の流入水量が見込みを上回ったことにより流域下水道維持管理費負担金の増額をお願いいたしております。
 以上が、今議会に提案いたしました議案の大要であります。

マイナンバー制度
 最後になりますが、10月5日に施行されました社会保障・税番号制度いわゆるマイナンバー制度について触れさせていただきます。
 市民一人ひとりにマイナンバーをお知らせするための通知カードは、本市では、先月22日から各世帯への郵送が始まりました。先日、私の所へも送られて参りました。これに伴い、各世帯の皆様の個人番号カードの申請も始まったところであります。そして、来年1月からは社会保障・税・災害対策関係の行政手続の窓口でマイナンバーの利用が始まります。また、西庁舎地下1階に開設しました個人番号発行センターにおいて、いよいよ個人番号カードの交付も始まります。
 一時期に交付手続が集中するため、市民の皆様の待ち時間を少しでも短縮するよう証明写真撮影装置による写真撮影及びカード交付申請サービスの実施や先程の補正予算の内容で説明しました個人番号カードの交付予約システムの活用によりまして、円滑な事務処理に鋭意取り組んでまいります。 (つづく

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2015年12月14日 (月)

「V・プレミアリーグ岡崎大会」行わる

内田康宏、オカザえもん

 去る12月5日(土)、6日(日)、岡崎市中央総合公園体育館において「V・プレミアリーグ岡崎大会」が開催された。
 この大会は地元「ジェイテクトSTINGS(スティングス)」のホームゲームにあたり、5日は私が始球式のサーブを行うことになっていた。深く考えずに簡単に引き受けてしまったものであるが、会場はまるでプロレスのスタジアム会場のようなノリであり、いかにバレーボールが熱気に満ちたスポーツであるかということを初めて知ったものである。
 バレーボールでサーブをするのも考えてみれば37年振りのことで、当時のモノより使用球は小ぶりでしかも硬いボールとなっていた。練習で上から打ったところ思うようにコントロールできず、本番では下から打ち上げるサーブで行うこととした。
「他市の市長は3回目でようやく決まったので、前の方の位置からでもいいですよ」と言われたが、そんなブザマなことをやる訳にはいかない。

ジェイテクトSTINGS

内田康宏

 とはいえ、同行のオカザえもんから手渡されたボールが一回のサーブで決まった時はホッとしたものである。(次の機会にはぜひ上から打ちたいものだ。)

 なおジェイテクト・スティングスは地元大会で連勝して、一挙に第3位(全8チーム中)と躍進したことをお伝えしておく。
 ジェイテクトSTINGS公式サイト

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2015年12月10日 (木)

岡崎に宇宙への窓を

自然科学研究機構 国立天文台

 岡崎市にはご存じのように明大寺の山頂に「自然科学研究機構」の3分野の研究所(分子科学、基礎生物学、生理学)がある。そうした縁から、全国市長会理事会の要望活動で上京した折に、三鷹市にある「自然科学研究機構」の国立天文台に視察に出かけることになった。
 現在すすめている東公園の整備の一環として、動物園、植物園、恐竜を配した森の周回ゾーンに「宇宙」を付け加えることも構想のひとつにしたいと思っているからである。「国治(くにはる)天文台跡地と用地的に利用可能なスペースの両方を使って、宇宙をテーマとした施設を造ることができないか」ということを私は個人的に考えている。

 東公園において、自然の森、草木の美しさと郷土の歴史を楽しむエリアと動物園、恐竜に加えて、ビッグバンから始まる宇宙147億年の歴史、太陽系46億年、地球における38億年の生命進化の過程を全体像としてとらえるような施設整備を将来的に進めてゆきたいと考えている。
 JR岡崎駅前に想定されていた子供科学館の建設を取り止めたのは、渋滞と混乱を心配する地元の声と、駅前スペースの交通機能としての利便性を考えてのことであるが、子供達の宇宙への目を開くきっかけとなる施設(プラネタリウム等)は必要と思っていた。
 このところの施設の映像関連の技術革新には目覚ましいものがある。名古屋市科学館のプラネタリウム(168億円)のように世界最高のものを目指すのではなく、あくまで宇宙に対する子供達の関心を高めるための施設として考えるならば、かなり安価に整備することができるということを聞いている。
 さらにこの施設には図書館、博物館機能を併設し、都市化により周囲が明るくなり過ぎたために廃止された国治(くにはる)天文台に替わる新たな天体観測施設も加えたいと考えている。これも宇宙や天体への手ほどきを目的とする程度のものならば、天体観測機器の技術革新によって、小規模なもので十分な施設ができると考えるからである。

『リバーシブル』1982年8月号

(岡崎市洞町にあった国治天文台の概要。『リバーシブル』1982年8月号より)

 国立天文台を目指して東京の中心地区の喧噪を抜け、中央線を進むうちに、緑の風景と共に武蔵境の駅に到着した。「国立天文台・三鷹キャンパス」と言うだけあってまるでアメリカの大学を思わせる、緑の木立の多い、歴史を感じさせるたたずまいであった。この国立天文台は東京天文台を前身とし、大正時代に麻布飯倉より三鷹に移転してきたという。構内には大正期の様式を残した古めかしくも格式ある建物が並んでいる。

自然科学研究機構 国立天文台 見学MAP

国立天文台・天文台歴史館(大赤道儀室)

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 到着後、事務所棟で施設の概略の説明を受けてから、個別の施設見学に向かった。日本最大のモノという屈折式望遠鏡(口径65センチ)に向かう直線の並木道は〝太陽系ウォーキング〟と名付けられている。100メートルの沿道上には太陽系が140億分の1で表現されており、太陽から土星までの模擬宇宙空間に水星、金星、地球、火星、木星の各惑星の縮尺模型が解説パネルと共に順番に並べてあった(海王星と冥王星は800メートル先になってしまうため、近年発見された小惑星と共に最後にまとめて表示されていた)。これは惑星間の距離感と惑星同士の大きさの比較を実際的に体感でき、大変わかりやすいものである。
 長男が小学生の頃、夏休みの宿題としてB紙上で同様の天体図形を作成したことがあり、大変なつかしい思いがしたものである。100メートルを200歩で歩くとすると、1歩は700万キロになるそうである。もし同様のモノを造るならば、御協力頂けるということであり、費用も大してかかりそうではないためぜひ実現したいと考えている。

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 今回、国立天文台を訪れた一番の目的は、この地にできた「4次元デジタル宇宙プロジェクト」(4D2U)による宇宙の映像を確かめることであった。現在東公園に本格的な天文台を築く計画はないが、できることならば宇宙空間の様子を目で見て学べる映像シアターを造れないものかと考えているからである。
 このプロジェクトが制作した「4次元デジタル宇宙コンテンツ」は、太陽系を始めとする天体や天体現象をタテ、ヨコ、タカサの三次元に時間を加えた四次元の空間で目で見て理解できるようにした映像システムのことである。最新の観測装置から得られるデータやスーパーコンピュータによるシミュレーションのデータを科学的に立体映像表現することによって、まるで宇宙船に乗って宇宙旅行をしているかのように、宇宙の姿を目の当たりにできる。このソフトウェアを使うと、太陽系を始め各銀河系など宇宙の多層構造を映像的に知ることができるのである。
 こうしたソフトは、愛知万博の時に公開されたように海中、空中、昆虫や鳥の目から見た風景など実に多岐にわたったものがあり、季節や時期に応じて多様な応用もでき、もしこうした施設を岡崎に造ることができれば研究、教育はもちろん、社会の様々な活動で利用できるものと考えている。

 さてその日は、私が何気なく「子供の頃、少年サンデーの正月号の表紙に描かれた土星と鉄腕アトムが飛んでいる絵の土星の輪のイメージが今も強く残っている」と言ったことで、「それでは今日は、まず現在観測されている宇宙の果てまで行って、それから土星を探索してみましょう」という話になり、映像ショーが始まった(行き先は選択設定できる)。このドームシアターは定員40名程であり、1日4回・毎月3回公開されており、事前申込み制で運営されている。
 シアターで3Dメガネを手渡され、シートに座った私達はそのままロケットの操縦席についたアストロノーツ(宇宙飛行士)となるのである。ディズニーランドではないので、座席の震動や発射音こそないものの打ち上げの臨場感は十分である。
 順番に各惑星が立体的に近づいてくる。太陽系を抜け、さらに外側の天の川銀河を後にすると、そこには大小様々な銀河群が天空一杯に広がっており、我々の生存空間、認知空間というものがいかに矮小なものであるかを思い知らされる気がした。真っ暗な空間は、まだ観測が進んでいないエリアと未解明の暗黒物質(ダークマター)で満たされた部分であるそうである。
 最後にガス惑星である土星をめぐるコースに入った。土星の表層の目玉とシマ模様は有名であるが、近くで見る映像はまた興味深いものがある。ことに、細かい(数センチから数メートル)氷の集合体である土星リングを間近で見ながら中を通過する様は圧巻であった。

 なおこのムービーは天文台シアターでの上映の他、ウェブからダウンロードして個人的に利用することができるようになっている。
 今回仮想訪問した土星は、鉄腕アトムと言うよりも、12月生まれのヤギ座である私の守護星がサターン(Saturn、土星)であるという方が私の趣向に合っていると言っておきたい。

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2015年12月 9日 (水)

「2016 内田康宏をかこむ新春の集い」のお知らせ

内田康宏をかこむ新春の集い

内田康宏事務所よりご案内申し上げます。
恒例の「内田康宏をかこむ新春の集い」を来年1月に開催いたします。ご多忙中お手数とは存じますが、皆様の多数のご参加賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

日時: 2016年1月30日(土) 午後2時
会場: 岡崎中央総合公園 武道館 (岡崎市高隆寺町峠1)
会費: 1,200円

ご不明な点がありましたら事務局(0564-21-2030)までお気軽にお問い合わせ下さい。

内田康宏をかこむ新春の集い(2015年2月14日)


内田康宏をかこむ新春の集い (2016年) (2016.01.31)

内田康宏をかこむ新春の集い (2015年) (2015.02.15)

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2015年12月 5日 (土)

秋の「岡崎城まつり」終わる

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 徳川家康公顕彰四百年祭として、隣県の静岡市(大御所の地)、浜松市(出世の地)、そして我が岡崎市(生誕の地)の三市連携によってこの一年間、様々な記念行事を行ってきましたが、岡崎においては「岡崎城まつり」を終えると後は12月26日の生誕祭と共に行うエンディング・セレモニー(岡崎公園内イルミネーションと、LEDボール3万個を流す光の祭典)だけとなります。
 10月30日(金)から11月3日(火)まで岡崎公園多目的広場において行われた「家康公四百年祭 岡崎城まつり」では、直径13メートル、高さ7メートルのドーム型テント内に家康公の一生を10分程度にまとめた映像が映し出され、大変に好評を博しました。
 今際(いまわ)の時を迎えた家康公が枕元に控える本多正純に向かい、おのれの人生を振り返って語りかけるところから物語は始まります。360度にわたる桜吹雪の情景、満点に広がる宇宙の星々の景観の美しさと共に、歴史を踏まえたストーリー性も優れており、このまま終わらせてしまうのではなく、DVD化して小中学校の子供達にぜひ一度見てもらいたいと考えています。

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家康公夢シアター

家康公夢シアター

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 ドーム・テントの周囲では、江戸時代の町並みが再現された「大江戸にぎわい横丁」が造られ、江戸の食文化や三河の食の伝統に加え、イノシシやシカの肉を使ったジビエ料理(「天下泰平鍋」と名付けられた日替わりの鍋)など様々に工夫を凝らした食べ物が販売されていました。
 観光産業育成のための重要なステップの一つが、この「おいしい名物料理」であると私は考えていますが、今回の多様な試みは大きな意義があったと思っています。
 また特設ステージでは、講談、落語、漫談に加え、多くの市民参加のパフォーマンスが行われ、周囲の出店でも様々な物品販売がなされていました。
 その他に子供向けに木版画体験、紙甲冑(かっちゅう)を身にまとったスポーツ・チャンバラなども行われ、御協力頂いた皆様には改めて感謝申し上げます。

 初日の10月30日(金)には、りぶらホールにおいて「愛知県観光交流サミットinおかざき」が開かれ、〝観光あいち〟を目指す愛知県より、副知事、県内各地自治体代表、観光協会、旅行エージェントの方々達が参集して盛会に行われました。
 「モノづくり」と並んでもう一つの経済の柱となる観光産業の育成を目指す岡崎市としては、現在、その第一歩となる『乙川の豊かな自然景観と岡崎城をはじめとする多くの歴史的資産を活かしたまちづくり』を推進していることを私はお話し申し上げました。

 続く11月1日(日)には、三部構成による記念シンポジウム「徳川創業期を支えた家康公と家臣団」が、徳川宗家第18代・德川恒孝(つねなり)様をはじめ、徳川四天王(酒井、本多、榊原、井伊)、さらにかつて徳川家臣団を形成していた武士達の子孫の方々に御参加を頂くことができました。

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 当日は直木賞作家・安部龍太郎先生の基調講演を皮切りに、徳川創業期において家康公と家臣団がどのようにして260年に及ぶ泰平の世を築き上げたかを、生誕の地・岡崎ならではの逸話をまじえてお話を頂きました。その後の分科会では宗家はじめ家臣団の方々から、さらに興味深いお話が続き、歴史に対する見識をより深めるための一日となったことを喜んでおります。また、夕方からは「平成三河武士たちの宴」と題した懇親会が開かれました。
 会場のスペースに対し応募者が多かったため、参加できなかった皆様には心よりお詫び申し上げます。私は講演やトークショーを直接お聞きすることができませんでしたが、後ほど録画を拝見し、歴史に対する新たな視点、各家臣団の家系ならではの秘話を知り、歴史の深さと面白さを感じたものです。

 さて、シンポジウムの開会冒頭、私は現在制作中の徳川四天王の石像と、東岡崎駅前に計画中である若き日の家康公の騎馬像についてお話しました。
 ことに家康公像は市民の浄財、御寄付を元とした計画であり、文字通り市民の力による新たな岡崎市のシンボルとなるものであります。今後「観光産業都市・岡崎」の表看板として向こう百年以上存在するものとするべく、一人でも多くの皆様の御理解、御協力を重ねてお願い致します。
 さらに言うならば、こうした事業の目的は単なる観光による経済振興にとどまりません。明治以降、新政府の誕生以後、家康公はタヌキオヤジ的イメージばかりが増幅されている傾向があり、正しい功績が実体から離れているように思われます。士農工商など封建的な身分制度のマイナスの印象のみが先行している江戸時代に対する認識を改め、その歴史的価値というものを新たにこの岡崎から発信してゆきたいと考えております。
 明治維新の大改革はなぜあのような短期間で成し遂げられたのか。その原点は、江戸時代の教育(藩校、寺子屋)を基盤とした、当時欧米諸国でも無かった90%を超える識字率と参勤交代などを通じて全国に広まっていた国民全体の文化レベルの高さにあると私は考えております。
 そうした基盤があったからこそ、あのような短期間による近代化と国民国家の形成が成し遂げられたのだと思います。


(シンポジウム「徳川創業期を支えた家康公と家臣団」の写真は、岡崎信用金庫様のPR誌『おかしん』2015年12月号から拝借しました。)

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