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2015年8月24日 (月)

カヌー試乗とミライの水

岡崎城下家康公夏まつり(2015年8月2日)

 花火大会というのは花火が終わればいいというものではない。
 地元としては後片付けという作業が待っている。花火の打ち上げ施設と桟敷の取り崩しは業者がやってくれるとしても、まつりに付きもののゴミの片付けがある。
 毎年、本市では「乙川を美しくする会」(注)をはじめとする市民ボランティアの会、城北中学校など地元の清掃活動のおかげをもって、すぐにゴミのない美しい景観に戻すことができており、こちらの御協力に対しても感謝に堪えない。
 ことに今年うれしかったことは、ゴミの収集量が例年より少なかったという話を聞いたことである。桟敷席には個々にゴミ袋を置き、事前にゴミを捨てないようお願いする啓発ポスターを市内に貼ってきたが、ようやく「自分達のゴミは自分達で片付ける」という習慣付けが実ってきたようでありがたく思っている。

 そうしたまつりの後であり、川面にはまだ硝煙の臭いと共に花火の燃えカスが残っている所もあったが、8月2日(日)の午後からカヌーの試乗をさせてもらった。これも一応、河川利用の調査という仕事の一つではあるが、趣味に「海のスポーツ」と書きながら、十年この方、ヨットどころか海に行くことさえできない、哀れな夏を過ごしている私としては、夏まつり最終日の〝乙川アドベンチャー〟は唯一のレジャーのようなものである。水上に出るだけで自然と顔がほころんでくるのが分かる。

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 特に今回は、私も一度買おうかと思って果たせなかった透明強化プラスチック製のカヌーに乗れるということで楽しみにしていた。正確に言うと透明な樹脂製のカヌーである。戦闘機のコクピット・カバーと同質のものだそうである。
 現物は思ったよりも薄い造りであり、バランスをとるのに少々神経を使う。座席部分が固定されていないため、長く乗っていると腰が痛くなり太ももが張ってくる。下りる頃になって、体をそり返して空を見ながら漕ぐと楽なことに気がついた。せっかく透明な船体であるのに舟を漕ぎながらではその良さが分からなかった。きっとハワイや沖縄の海のような所ならこの舟の良さが十分に分かることだろうと思う。しかし、下からサメが大口を開けて向かってくるのがよく見えるというのは願い下げである。
 私としてはシー・カヤック(海用カヌー)の二人乗りで帆走も可能なタイプが希望である。(ヨットを再開するのには、ちょっとシンドイ年である。)
 以前ヨットには犬と乗っていた時期があったが、カヌーに一緒に乗ってくれる犬も欲しいものである。(嫁さんは日焼けが嫌だと言って海には来ない。) こうしたことがまだ口から出るうちは、体の中に若さの片鱗(へんりん)が残っていると言えるかもしれい。

 そんなふうに、つべこべ言いながら、名鉄の鉄橋と殿橋の間を往復したあたりでちょうど時間となった。(今回も無事、転覆はしなかった。)
 当日は午後4時頃、豊田市から太田稔彦市長はじめ有志の皆さんが松平郷の井戸水を竹筒に入れて、3月の産湯の井戸の式典に続き、岡崎市を訪れることになっていた。しかも水素を使った燃料電池自動車「MIRAI」に乗せて運んでくるのである。

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太田稔彦・豊田市長

 今年は家康公四百年祭で私も岡崎のセールスマンに徹しているが、豊田の市長も同じくトヨタの目玉商品である「ミライ」と松平郷の売り込みのためにガンバっているのである。(豊田市では「徳川家康公400年祭記念大会」という名称でPRを行っている。)
 式典はお城の南側あたりの乙川右岸河川敷で開かれることになっていた。「ミライ」で運ばれてきた竹筒は、乙川を渡る手漕ぎ遊覧船に一旦乗せて会場まで運ばれてきた。なんと当日は松平家第27代目という小学生の御当主・松平将昂(しょうご)君が私に水入りの竹筒を手渡して下さることになった。これは豊田市からの「本家筋を忘れるな!」というメッセージなのだろうかと、ふと思うものであった。

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 会場では威勢のいい豊田の松平和太鼓の演奏が始まり、対岸ですでに始まっていたよさこいの踊りのグループも手を止めて一時聴き入っていた。
 そういえば8月2日の最終日には対岸の河川敷において「よさこい踊り」のイベントと「甲冑(かっちゅう)武者大集合」も行われることになっていた。
 市民主導の夏まつりとなって、内容も演目も実に多様で興味深いものとなってきている。これからも、こうして少しずつ時代の波に洗われながらお祭りは続いていくのだろうと思っている。

甲冑武者大集合(2015年8月2日)

(注) 「乙川を美しくする会」は今年の4月27日、緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。県内では唯一の受賞でした。


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