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2015年7月

2015年7月29日 (水)

主基斎田100周年記念お田植まつり・ご報告

主基斎田100周年記念お田植まつり

 6月議会に続いて、市制施行記念式を始めとする大きな事業が続いたため、少し間が空いてしまいましたが、6月21日(日)に香川県綾川町で行われた「主基斎田(すきさいでん)100周年記念お田植まつり」について御報告致します。
 先に6月7日、岡崎の六ツ美地区において、秋篠宮同妃両殿下をお迎えして悠紀斎田100周年事業を行ったところであります。共に大正天皇即位の際の大嘗祭(だいじょうさい)のために行われた行事であり、近年では二つの地域が連携協力しながら毎年行事に取り組んでいます。二つそろって終了して初めて、本当に100周年事業を終えることができたと言えます。

 当日、岡崎を朝8時に出発した頃は雨空であった。同じ頃京都はどしゃ降りであったため心配していたが、現地においては素晴らしい晴天であった。
 どちらも大正天皇にまつわるお田植えまつりではあるが、六ツ美と綾川町におけるその様式はそれぞれのお国柄(地域性)、伝統や文化の特色からか若干の差違が見られた。お田植え歌と踊り、装束が異なっているのは作者が違うから当然としても、斎田の造営の仕方や儀式の進め方にもそれぞれに個性があり見比べてみると面白い。

秋篠宮同妃両殿下(2015年6月21日)

主基斎田100周年記念お田植まつり

 主基斎田の入り口には鳥居が造られているが、悠紀斎田の入り口は両サイドに白木の柱が二本立っているだけである。
 ほかにも、お田植え前の田んぼならしに黒牛を使う主基と、男の神主がスキをふるう悠紀、天ビン棒の男性が稲束を投げる主基と、女の子が手配りする悠紀など、仕様にも個性がある。
 しかしいずれにしても、日本の稲作文化のあり方を一つの儀式として表現している点では同じであり、稲作を通じて形成されてきた日本の社会のあり方、日本人の性格の基盤を表すものとしてこれらは重要な意味があると考える。
 主基の里においても、近く六ツ美の歴史民俗資料室に負けないような資料館を造る計画を進めるそうである。うらやましいことにこちらは県の補助金が出るらしい。

 神事ののち、県立農業経営高校の生徒達による拓心太鼓の披露があり、タイコ演奏のとどろく中、秋篠宮御夫妻の入場を迎えた。ダークスーツの殿下と薄黄色に統一されたお姿の紀子様に場内の視線が移り、歓声が上がった。
 秋篠宮殿下は六ツ美の時と同様に、「古くから受け継がれてきた稲作とそれにまつわる文化が、今後とも幾久しく受け継がれることを祈念します」と御挨拶をされた。
 昨年に続き当日は、岡崎からも観光バスで63名の皆さんが参加されて、主基斎田の100周年を祝うことができた。地域の行事としては異例の2000人程の住民参加による行事となったそうである。しかしながら綾川町の行事であるせいか、坂出駅から乗ったタクシーの運転手は場所どころか、お田植えまつりの存在そのものも知らなかった。その点もう少しPRに励んで頂きたいものだと思った。(昨年のタクシーの運転手も知らなかった。)
 式典終了後、松熊八幡宮へお参りをした。神社の宮司の上里(こうざと)さんは悠紀斎田の100周年にも御出席されており、また私のブログを読んでおみえだそうで恐縮至極であった。

文仁親王妃紀子様(2015年6月21日)

主基斎田100周年記念お田植まつり

 以下は、同夜、宿泊先で行われた交流会での私の挨拶です。

『皆様こんばんは。ただ今御紹介頂きました岡崎市長の内田です。
 本日は「主基斎田100周年記念お田植まつり」が、秋篠宮殿下、同妃殿下をお迎えし、すばらしい天候のもと無事終えられましたことを心からお祝いを申し上げます。
 6月7日に岡崎市で開催いたしました「悠紀斎田お田植えまつり」は、藤井町長、鈴木町議会議長をはじめ、主基斎田保存会の多くの皆様に御参加頂き、本日同様、盛大に開催することができました。心から感謝を申し上げます。
 私共も二つでワンセットと思っているわけですが、これにて両斎田のお田植えが無事終了いたしました。この100周年を一つの契機といたしまして、皆様との交流がより一層深まりますとともに、日本古来の稲作文化と歴史的・民族的祭事をいつまでも継承されることを期待しております。
 さて岡崎市では、本年は「悠紀斎田100周年」と同時に、郷土の英雄・徳川家康公没後400年の節目の年にあたり、岡崎市、静岡市、浜松市の3市合同で「家康公四百年祭」を開催しております。この4月には岡崎の春の風物詩・家康行列において、徳川及び四天王御宗家をはじめとした特別ゲストをお迎えし盛大に開催いたしました。
 また、8月には例年以上に華々しく花火大会を行い、10月下旬から11月初めにかけての5日間は「岡崎城まつり」を開催する予定であります。
 そして12月には家康公四百年祭公のフィナーレを飾る「家康公生誕祭」において、本市の中心部を流れる乙川の水面を利用し、青く光るLEDボール3万個を放つ「泰平の祈りプロジェクト」を実施するなど1年を通してさまざまな記念事業を展開しておりますので、どうぞ皆様、家族、友達を誘って頂き、岡崎へ足をお運び頂きたいと存じます。
 結びに、綾川町および主基斎田保存会の今後ますますの御発展と、両斎田の末永い交流ならびに、本日お集まりの皆様の御健勝と御多幸を祈念申し上げまして、挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。』

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2015年7月26日 (日)

平成27年度 岡崎市平和祈念式

岡崎市平和祈念式(2015年7月19日)

 今年も7月19日、市民会館において岡崎市と遺族連合会の共催による「岡崎市平和祈念式」を挙行しました。
 昭和20年(1945年)7月20日未明、岡崎市はアメリカ軍による空襲を受け、死者207人、行方不明者13人にのぼる犠牲者を出しました。
 本市は、先の大戦で命を落とされた方々への哀悼の意を表するため、昭和47年(1972年)7月19日に「第1回岡崎市戦没者及び戦災死者追悼式」を市民会館で開催し、4年前に「岡崎市平和祈念式」と名称を変更してからも毎年継続しております。
 以下は、今年の式典で私が述べた式辞です。


 本日ここに、岡崎市平和祈念式を挙行いたしましたところ、戦没者・戦災死者のご遺族の皆様、市民の皆様並びにご来賓の皆様方におかれましては、ご多忙のなか、多数のご参列を賜り、心から御礼申し上げます。
 第二次世界大戦の終戦から、70年の歳月が過ぎ、戦争を直接知る世代が数少なくなる今日ですが、多くの方々が戦争の犠牲となり、お亡くなりになりましたことは、未来永劫忘れてはならない深い悲しみの記憶であります。
 ここに、日清・日露戦争から先の大戦において、祖国の安泰を願い、家族を案じつつ、戦場に散り、あるいは戦禍に倒れられた方々、そして、終戦間近い昭和20年7月20日未明の岡崎空襲による犠牲者など、本市における戦没者及び戦災死者に対して、謹んで哀悼の意を表します。また、最愛の肉親亡きあと、幾多の苦難を乗り越えてこられた、ご遺族のご心労を拝察するとき、痛恨の情、切々として、万感胸に迫る思いを禁じ得ません。

 さて、我が国は、国民が一丸となって敗戦という混乱と焦土の中から立ち上がり、国の再建に努め発展を遂げてまいりました。今や国際社会において、先進的な役割を担う立場になっております。
 そして本市も、先人のたゆまぬご努力により、今日では人口約38万人の中核市として順調な発展を遂げております。市政の運営にあたりましても、「夢ある次の新しい岡崎」に向け、議会並びに市民の皆様の意見を生かし、数多くの施策を着実に進めてまいりました。
 今年度は、乙川リバーフロント計画や、こども発達センター整備事業への着手、救命救急センター棟の建設などにより、一層住みやすいまちづくりに努めてまいります。また平成28年には、いよいよ市制施行100周年を迎えることとなります。
 このように今日、平和で安心した市民生活を送れますのも、ひとえに、戦争によって心ならずも命を落とされた方々の犠牲の上に成り立っていることを、私たちは決して忘れてはなりません。悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、平和の尊さを次の世代に語り継ぎ、二度とこうした悲劇を繰り返さないことが、私たちに課せられた責務であります。
 時は移り変わりましても、過去を謙虚に振り返り、未来に向かって進んでいかなければなりません。38万市民の皆様とともに戦争や災害のない平和な日本、そして岡崎市の実現のため決意を新たにさせていただくところであります。

 終わりにあたり、戦没者及び戦災死者の御霊の安らかならんことと、ご遺族の皆様のご健勝、ご列席の皆様のご多幸を、心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。

平成27年7月19日
岡崎市長 内田康宏

岡崎市平和祈念式(2015年7月19日)

岡崎市民会館

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2015年7月24日 (金)

おかざきコウエンナーレ2015が開幕しました

おかざきコウエンナーレ2015・オープニングセレモニー

 7月1日の市制記念日の前から夏風邪をひいて声が出なくなるという最悪のコンディションでしたが、「岡崎市平和祈念式」を含む夏の大きな式典をなんとか終えることができ、ほっとしております。
 7月18日(土)は「おかざきコウエンナーレ2015」のオープニングセレモニーに出席し、御挨拶申し上げました。テープカットのあとは、オカザえもん、ワルザえもん、オカザえんぬちゃんの三人による特別イベントが会場の能楽堂で行われました。

―市長挨拶―
 皆様おはようございます。市長の内田です。
 本日は「おかざきコウエンナーレ2015」のオープニングにあたり、生憎の天候にもかかわりませずお集まり頂き、厚く御礼申し上げます。
 今年で3回目となりました「おかざきコウエンナーレ」ですが、これは、この時期に岡崎公園で開催されます数々のイベントを〝コウエンナーレ〟としてひとつにまとめて広報することで、岡崎のもつ文化や観光の魅力を市内外にわかりやすく発信していくものであります。
 特に今年は、家康公顕彰四百年ということで、家康公にちなんだイベントを数多く実施いたします。家康公生誕の地であるここ岡崎において、ぜひ皆様には2度、3度と岡崎公園を訪れて頂き、多くのイベントに御参加頂きたいと存じます。
 来年、本市は市制施行100周年という節目の年を迎えます。基本理念を「市民と創る、新世紀岡崎」とし、多くの市民の皆様とともに岡崎の100歳のお誕生日をお祝いしたいと考えております。
 さらに平成28年8月から10月にかけて「あいちトリエンナーレ2016」が、2013年に引き続き、ここ岡崎で開催されます。前回、アート広報大臣として岡崎のPRに努めて頂いたオカザえもんには、再びアート広報大臣に就任して頂く予定でおります。多くの皆様がアートを身近に感じて頂けますよう準備を進めておりますので、本日御臨席の皆様にはコウエンナーレ、市制施行100周年とあわせて、より一層の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 最後に、コウエンナーレ各イベントの成功と、本日御来場の皆様の御健勝を祈念いたしまして、私からの挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございました。

オカザえもん、オカザえんぬちゃん、ワルザえもん

オカザえもん、オカザえんぬちゃん、ワルザえもん、徳川家康公

 家康公に刀で髪をそろえて(?)もらったワルザえもんです。

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おかざきコウエンナーレ2014、ワルザえもん初登場 (2014.07.29)

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2015年7月21日 (火)

『リバ!』2015年8月号

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リバーシブル2015年8月号が発行されましたので、内田康宏事務所からお知らせ申し上げます。8月号の市長のコラムは「人生、これ忍耐?」です。

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2015年7月16日 (木)

乙川リバーフロント地区まちづくりデザインキックオフフォーラム

乙川リバーフロント地区かわまちづくりデザインキックオフフォーラム

 表題が長すぎて、何のことやら分からないと言われる向きもあろうことかと思うが、選挙以来訴え続けてきた、岡崎のもつ歴史的文化遺産と河川空間を活かしたまちづくりというものが、今年の3月末、「乙川リバーフロント地区かわまちづくり」として国の正式な認定事業となった。これをもって本格的に事業が動き出すこととなり、7月12日(日)夕刻より表題のフォーラムをりぶらホールにて開催した。
 20回に及ぶ市民対話集会、ロータリークラブ、ライオンズクラブ、商工会議所、各種団体、地域のグループから小中学校に至るまでありとあらゆる所で、求めさえすればおこなってきた講演会も百数十回を数えた。市の広報はじめ、パンフレットの全戸配布、マスコミ媒体を通じての報道、ホームページ・ブログによる度重なる説明と、考えられる限りの手法を使い政策の周知に努力してきたつもりである。
 しかしモノゴトというのは、身近な出来事でない限り、または個人的な利害関係や知的関心がある場合を除いて、おいそれと一般の市民に周知徹底などできないものである。(もちろん中には反対意見や異論をお持ちの方もいる。そうした人々の中にはハナから聞く耳を持たない人達さえいる。)

乙川リバーフロント地区かわまちづくりデザインキックオフフォーラム

 そうしたことを十分承知の上で、「新しい岡崎の風格をつくる」というサブタイトルのもとに表題のフォーラムを開催したわけであるが、これは都市計画やまちづくり、地域活性化などにおいて実績のある5人の専門家に私も加えて頂いて行うパネルディスカッションであった。さすが様々な実体験と研究成果の蓄積のある方々ばかりであり、私も個々の発言から学ぶところ大であった。
 ことに「事業が進められたあと観光都市化が成功したとしても、そのことが住民生活の新たなストレスとなっている事例がヨーロッパにある」との御指摘を頂いた藤村龍至氏の御意見は心に刻んでおきたいと思う。

 こうしたケースはすでに日本でも見受けられる。先年、後援会のバス旅行で出かけた富士山において、ミヤゲモノ売り場周辺の民家の入口には、数ヶ国語で記された侵入禁止の警句の看板が露骨に立てられていた。観光産業で商いとして利益が上がる人々はともかく、静かに市民生活を送りたいという方々にとって、バス旅行の団体客や外国人の集団は自分達の生活圏を脅かす敵のように見える可能性がある。
 また、富士のすそ野にある忍野八海(おしのはっかい)を訪れた時、地元の荷物を運んでいる業者の小型トラックが、道を歩く中国人の団体客にクラクションを鳴らし今にも轢き殺さんばかりのスピードで走り抜けてゆく姿を目撃している。こうしたことは住民にも訪れた人々にも不幸なことであり、順路の適切な案内と訪問者のマナーの指導の必要性を考えさせられたものである。
 とは言え、産業立国化に成功しつつある新興国を加えた国際経済社会の中で、我が国が(いや岡崎においても)、「モノづくり」だけで存立していくのはいささかシンドイ状況が予想される。単純加工品は、労働人口が多く最新鋭の機械を導入する新興国には太刀打ちできないし、特殊技術を駆使した先端産業分野も先進国同士の競争は激烈を極めている。必ず日本が勝ち抜けるという保証もない。
 そうした状況の中で、我が岡崎にはまだ未開発の分野である「観光産業」というものがあり、しかもその材料となる歴史的遺産や自然景観等には十二分なモノがある。観光産業の形成には、他にも様々な要素が必要となる(宿泊施設、食事、オミヤゲ、休憩所、各種サービス施設)。そうしたことを考えると、まだまだ発展可能な未開発分野への進展ということが期待できるのである。

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 今回のフォーラムは、そうした可能性を広げるために多くの人々の参加と協力を求める最初の足がかりとして企画された。当然一つの政策には賛成も反対もあることは承知の上であるが、岡崎活性化本部事務局長の白井氏が発言されたごとく、「批評家の立場としてではなく、共に新しいまちづくりを進める仲間として智恵と力をお借りしたい」ということなのである。

 正直言って、第1回目はいささか未消化の内に終わってしまった感もあるが、アピールの場としての役目は果たせたものと思っている。これからさらに具体的な問題について分けて議論が進められ、対応策が決定されてゆくことになると思う。今こそ多くの方々の参加により新たな岡崎の歩みに力を付けて頂きたいと考えている。
 今まで数々の先人がアイデアを練り、議論を重ねながらも実現できなかったことに今回ようやく着手することができたのである。国土交通省の「かわまちづくり事業」「歴史まちづくり事業」、さらに「地方創生」という国の追い風も吹いている。国・県の理解の中で大型の補助金も期待できる状況となっており、このチャンスに「今やらずしていつやるのか!」と考えている。
 私はこの時期に市長職を担う立場となったことを〝天命〟と受けとめ、今後の事業推進に全力を尽くす覚悟です。どうぞ市民の皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。

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―当日の開会挨拶―
 皆さん、こんばんは。市長の内田康宏です。
 本日はお忙しい中、「乙川リバーフロント地区まちづくりデザインキックオフフォーラム」に御参加頂き、ありがとうございます。
 さて、乙川の水辺空間を活用した「乙川リバーフロント計画」につきましては、過去40~50年にわたり、歴代市長、議会関係者は言うに及ばず、商工会議所や各地の商店会、諸団体の会合など、市民の皆様も含めて、長らく議論されてきた重要課題であります。しかしながら選挙は戦いでありますので、これまで市政における政権交代時に重要政策がスムーズに承継されず、実現には至りませんでした。そこで私は、そうした歴史的経緯を踏まえ、市長選挙の折には乙川のリバーフロント計画を公約の大きな柱として掲げ、市長就任後には、これまでのプランも考えた上で改めて市民や各分野のプロの方と共に検討を進め、整備計画をまとめてまいりました。
 この乙川沿いに、岡崎城と共に緑が織りなす町の風景は、岡崎を代表する景観であり、県会議員時代に、名古屋から電車で帰って来る度、乙川の景色を目にすることで「岡崎に帰ってきたな」とホッとしたことをよく覚えています。皆様の中にも、同じような経験をお持ちの方も多くみえることと思います。

 ここには今も38万人の都市の中心部を流れる川とは思えないほど、多くの自然が残されております。最近でも乙川や伊賀川周辺では体長2メートルのアオダイショウや大きな亀の姿を目の当たりにすることがありますし、夜に犬と一緒に川沿いを散歩していたところ、パシャパシャという激しい音を聞き、何事かと思い近くによってみると、何匹もの鯉が渦をまき産卵をしていたこともありました。初めて見た時は実に感動的な風景でした。こうした貴重な景観や豊かな自然というものは岡崎の誇る宝であり、大切にしたいものです。

岡崎市・乙川

 乙川は、かつては釣りやボート遊びのできる親しみのある川でもありました。私も小学生の頃には、友達と小遣いを出し合って、貸ボートに乗っていました。しかし、いつの頃からか川は危険な場所として「近づいてはいけない場所」「遊んではいけない場所」となってしまい、市民の皆さんにとっては街を分断する川といった印象の方が強くなってしまったように思えます。そこで今回のリバーフロント地区の整備を通じて、豊かな自然など乙川の持つ魅力を再認識して頂くと共に、かつてのように、もっと市民の皆さんが気軽に集まり、楽しめる場所としたいと考えています。

 事業の内容につきましては、殿橋と明代橋のライトアップ、河川敷のランニングコースや遊歩道を整備すると共に、幅16メートルの(仮称)乙川人道橋を新設します。人道橋の北側に位置する中央緑道を、人道橋と連続した幅16メートルの歩行者空間とし、「岡崎セントラルアベニュー」として再整備します。こうした事業を、今年度から平成31年度までの5ヶ年を目標に整備を進めてまいります。
 また、これらの整備に加え、ソフト事業として、家康公の生誕日にあたる12月26日には、青く光るLEDボール3万個を乙川に流す「泰平の祈りプロジェクト」を実施致します。さらに東岡崎駅と岡崎公園を乙川で結ぶ、木船の運航も行ってまいります。
 こうした内容は、これまで20回に及ぶ市民対話集会や合計百数十回の講演会でお話ししてきておりますし、さらには私のブログや、パンフレットの全戸配布など、様々な手法で、市民の皆様に事業内容の周知を図ってまいりました。選挙で公約として訴え、議会で討論を重ねたうえで、さらにここまで念入りな広報活動を行い事業を進めるケースは全国でもあまり例はないと言われています。
 また、そうした活動に併せて、国や県に対しても陳情や要望を重ね、事業への協力をお願いしてきた結果、今年の3月末には、国土交通省の「かわまちづくり支援制度」の登録認定を受けることができました。ことに今回は、全国的に厳しい競争の中、東海地方からはこれが唯一の新規認定であり、愛知県の管理する河川事業としては初の登録となりました。そして4月には、リバーフロント計画に対する27年度の国からの交付金が岡崎市の要求どおりの満額交付という、幸先の良いスタートを切ることができました。これもまた全国でもマレなケースだそうであります。この結果は、国のまちづくりの考え方と本市の考え方がまさに一致し、国の大きな支持を得られたことによるものであると思います。

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 国においては、将来的な人口の減少、少子高齢化の波が押し寄せる中、地域経済の衰退や行政コストの増大というものを心配しているところです。この対応策として国は、これまでの市街地拡大の考え方を改め、地域公共交通と連携して、コンパクトなまちづくりを進める、いわゆる「コンパクトシティー・プラス・ネットワーク」の方針を推進しています。
 一方、本市の「乙川リバーフロント地区整備計画」は、観光産業都市の創造を目標としており、人口減少化において地域活性化を可能とするものであります。そして、高齢化社会において考えなくてはいけないバリアフリーを意識した施設の整備計画と、街なかを暮らしやすくする商業施設の誘致計画のいずれもが評価されたことにより、交付率が40%から50%にかさ上げされ、今年度の交付金は要求額の満額の回答が頂けたのではないかと考えております。
 このように今回のリバーフロント地区整備計画は、単に橋を作る、河川敷を整備するといったハード面の整備だけではなく、リバーフロント地区の観光資源や公共空間の活用、商店街の活性化など、これからの新しいまちづくりを意識したものであります。本日のキックオフフォーラムを皮切りに始まるまちづくりデザイン事業においては、市民の皆さんと共につくる、新しい官民連携の第一歩としたいと考えております。

 特に私が誘客のキーポントとして常々申しておりますのは、以下の4点であります。

①「おいしい食べ物」
②「魅力的なお土産」
③「興味を引く催しや施設」
④「岡崎ならではのサービス」

 これら4つの要素については、民間の皆様の協力が不可欠でありますのでよろしくお願い致します。骨格造りは行政が行いますが、それに血肉を付け、命を吹き込むのは民間の力であると考えます。本日のキックオフフォーラムは、そうしたことを市民の皆さんと共に考える出発点であり、これから予定されているワーキンググループなどを通じて、一人でも多くの方がこの事業に何らかの形で関わってみたいと思って頂ければ幸いです。もちろん、私達も仕事を丸投げするのではなく、共に考え智恵をしぼり、実現のための努力を致しますのでよろしくお願い申し上げます。
 この後のパネルディスカッション、意見交換において、多くの意見を頂くことによって、これからの岡崎のまちづくりの第一歩に繋がることを期待して、冒頭の挨拶とさせて頂きます。
 本日は、皆さんどうぞよろしくお願い致します。

乙川リバーフロント地区かわまちづくりデザインキックオフフォーラム

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2015年7月 9日 (木)

竜美丘小学校・講演会

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 7月3日(金)、竜美丘小学校で「夢ある次の新しい岡崎を目指して」と題する講演をおこなった。これは水野校長先生と以前からお約束していたもので、竜美丘小学校が取り組んでいる「フレンドシップ事業」の一環としてこのたび御依頼を受けた。
 市長就任以来、百数十回にわたってこのような講演をしてきたが、小学生の皆さんを前に話をするのは初めてのことであった(なお参加者は4・5・6年生)。以下は当日私がお話した内容である。


 早速ですが、皆さんは、市役所や市長がどのような仕事をしているか知っていますか。
 市役所では市民の皆さんからお預かりしたお金、つまり税金を使って、道路や公園を作ったり、ごみの処理をしたり水道を直したりします。お年寄りや体の不自由な人を助けるなど福祉の仕事もします、さらには消防や救急活動もおこないます。これらの仕事は岡崎市に生活する皆さんが健康で安心して生活するためのものです。
 また、家康行列や花火大会など観光に関することも市役所の仕事のひとつです。
 そしてこの学校やこどもの家なども税金によって準備されたものであって、皆さんの生活と市役所は非常に深い関係にあります。
 その市役所全体の仕事の責任者として、税金をどのように使って、どのような街を作っていくか決めるのが市長の役割であり、私は平成24年10月の選挙で当選し、第11代の岡崎市長に就任してからそうした仕事をしています。

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 さて、この岡崎市は古くから「モノづくり」と言われる工業が盛んな地域であります。現在も自動車関連の産業を中心としたモノづくりが、岡崎市の経済を支えています。また、岡崎には、市内の中心を流れる乙川や矢作川に代表される豊かな自然や、歴史的に価値の高い大樹寺や六所神社といったお寺や神社、岡崎城、そして家康行列や花火大会、滝山寺の鬼まつりや岡崎ジャズストリートなどのお祭り、八丁味噌に代表される食べ物など、よその街にはないすばらしい宝があります。
 私は選挙の際に、これからの岡崎市はもっとこうした宝を大切にして「岡崎には自慢できることがこんなにたくさんあるんだ」と胸を張って言える、市民の皆さんに愛される街にすること、その宝を求めて市外からも外国からも観光客の人がたくさん訪れる街にしたいということを皆さんにお伝えしました。その結果、市長に当選させて頂きました。今日はそうした岡崎の宝や、岡崎がこれからどんな街に変わっていくかについてのお話をしたいと思います。

家康公四百年祭
 まずは徳川家康公についてです。
 徳川家康公は、今から500年近く前にこの岡崎で生まれて、数々の苦労を乗り越えた後、江戸幕府を開きました。260年もの長い平和の時代を作り上げた英雄であることは皆さんも知っていると思います。
 今年はその家康公が亡くなって、静岡県の久能山東照宮というところに神様として祀(まつ)られてから400年目の記念の年にあたります。岡崎市では、家康公が日本の歴史にとってどれだけ重要な役割を果たしてきたかを岡崎市民だけではなく、市外の人や外国の人にも知って頂くため、この1月から「家康公四百年祭」として、各種イベントを行っています。そして、イベントを盛り上げるために、お笑い芸人の「はんにゃ」のお二人と、二組のよしもと芸人に「家康公四百年祭おかざきPR隊」として、今年の家康行列やPR映像に出演してもらっています。
 それではここで、四百年祭PRの「オカザキキテネダンス」を見て下さい。

 皆さんも、このダンスを覚えて、一緒に四百年祭を盛り上げて下さい。12月頃には、この竜美丘小学校にもPR隊員がやってきて、クイズなどによって家康公について楽しく紹介する予定となっていますので、楽しみにしていて下さい。

泰平の祈りプロジェクト
 そして10月30日から11月3日までの間、岡崎公園において「家康公四百年祭 岡崎城まつり」を開催します。大型映像シアターや体験コーナーなどを通して、楽しみながら家康公を知り、江戸時代という時代を感じてほしいと思っています。
 家康公の誕生日にあたる12月26日の夜には、「いのり星」と呼ばれる青く光るLEDボール3万個を乙川に流す「泰平の祈りプロジェクト」を開催します。

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 これが「いのり星」というボールですが、水に浮かべると光る仕組みになっています。これを皆さんの手で川に流してもらい、乙川を青く光る川にしようというイベントです。今年の1月に3000個のボールによる試験放流を行いましたが、乙川の緩やかな流れの中を数多くの光が流れる景色は、とても幻想的なものがありました。
 12月の本番ではこの10倍の数のボールを流しますので、目を見張るほどきれいなものとなると思います。皆さんも家族の方などと一緒に参加してほしいと思います。

徳川家康公像
 さらに皆さんが「岡崎は家康公の生まれた場所だ」と市外の友達や親戚などに自慢できるよう、東岡崎駅前に設置する家康公像は、家康が岡崎にいた19歳から29歳ころの若い姿のものにしたいと考えています。
 これは皆さんへのお願いでありますが、この家康像は税金で造るのではなく、市民の皆さんの寄付により造りたいと考えています。皆さんが「あの像を造るのに僕のお小遣いも使ったんだよ」と将来自慢できるよう、子供から大人まで、市民一人一人の協力によって造られた、岡崎市民のシンボルとしたいと思っていますので、皆さんもお小遣いの中のほんの少しでいいので協力してほしいと思います。
 仙台にある、馬に乗った伊達政宗公像などにも負けないものを作りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

徳川家康公像デザインコンクール

徳川家康公像デザインコンクール

乙川人道橋/岡崎セントラルアベニュー
 次に乙川についてお話します。
 私が子供の頃の乙川は、市民が釣りやボート遊びのできる、もっと親しみのある川でした。私も小学生の頃には、友達と小遣いを出し合って、貸しボートに乗っていました。
 しかしいつの頃からか、川は危険な場所として「近づいてはいけない場所」「遊んではいけない場所」となってしまいました。私は昔のように、もっと市民の皆さんが気軽に集まり、楽しめる場所にしたいと考え、「乙川リバーフロント地区整備計画」というものをまとめ、市民の皆さんに発表をしました。
 その新しい乙川のシンボルとなるのが、新しい橋「乙川人道橋(じんどうきょう)」と、乙川人道橋と籠田公園を結ぶ「岡崎セントラルアベニュー」です。この乙川人道橋と岡崎セントラルアベニューというのは、まだ仮の名前であって、正式な名前を決める時には市内の小中学生の皆さんにも協力して頂いて決定したいと思っていますので、よろしくお願いします。

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 この乙川人道橋やセントラルアベニューは車は通りません。人のための橋や道路です。それぞれ、ちょうど学校のプールの横幅ぐらいの16メートルという広さがあるため、新しい広場ができるようなイメージです。橋の上ではゆっくりと乙川の景色を楽しむこともできますし、様々なイベントを開催することもできます。例えば、フリーマーケットや食べ物市、さらにはミニ・コンサートなどです。皆さんのアイデアによって様々な利用が可能となります。
 この橋は鉄筋コンクリートで造るわけですが、表面には岡崎の山で伐採した木を張ります。これはお城と橋の素晴らしい景色を作ることと、もう一つ別の目的があります。岡崎は全体の面積の60%が森林です。森林は自然のダムとして水を土の中に貯めることによって洪水の被害を防ぎます。また、水が土の中を通ることで、汚れたものを取り除き、きれいな水を川に流す働きをしています。
 しかし、森林の手入れをせずに木が増えすぎてしまうと、こうした働きができなくなり、乙川をきれいな川として維持することはできなくなってしまいます。岡崎の山から切り出した木を、この新しい橋に使うことによって森林を守ることの大切を市民の皆さんに知ってもらいたいと思います。

 また、岡崎セントラルアベニューには徳川四天王の石像を設置します。
 徳川四天王とは、酒井忠次(ただつぐ)・本多平八郎忠勝・榊原康政・井伊直政の4人を指したものです。徳川家康公の天下統一を支えた優秀な武将であります。グレート家康公「葵」武将隊やゲームなどで知っている人もいると思います。
 そうした武将が活躍する場面をイメージした石像を作ることによって、家康公と四天王が三河武士団との固い絆のもとで、どのような戦いをして天下泰平を成し遂げたかを知ってもらいたいと思います。
 岡崎は古くから石工業が盛んな地域です。現在でも名人と呼ばれる職人の方がみえます。その人たちの技を活かして立派な石像を作ることによって、「岡崎市の石職人はこんなすごいものが作れるんだ」と感じてもらいたいとも思っています。

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 これらに加え、殿橋、明代橋を明るくするためのライトアップをはじめ、河川敷には遊歩道やランニングコース、さらには犬を遊ばせるためのドッグランを整備すると共に、観光船や貸しボートの営業をスタートします。貸しボートについては、これまでも桜まつりや夏まつりの時期に試験的に営業をしましたので、乗ったことがある人もいると思います。
 今後はボートやカヌーなど、色々な種類のものを用意して多くの人に楽しんでもらえるようにしたいと思っていますし、私自身もぜひ楽しみたいと思っています。

食べ物とお土産
 次は食べ物とお土産についてです。皆さんは、おみそ汁といえば、八丁味噌などの赤みそを使ったみそ汁がなじみが深いと思います。しかし、日本全国では米や麦のこうじで作られた白みその方が多く使われていて、大豆のこうじで作られた赤みそは珍しい食べ物であります。そうしたことから、岡崎市内の飲食店では昔から味噌煮込みうどんや味噌カツなどの八丁味噌を使った料理が提供されています。
 そして今、新しい八丁味噌グルメとして「岡崎まぜめん」が市内各地のお店で販売されています。今年の2月には給食にも登場したので、皆さんも一度は食べたことがあると思います。3月には家庭用の「まぜめんの素」も販売され、7月21日からは人気ゲームの「戦国BASARA」とのコラボ商品も発売されますので、皆さんも家庭で好きな材料をのせてオリジナルまぜめんに挑戦するのも面白いと思います。
 お土産では、おととしから始まったオカザもんブームに乗って、Tシャツや文房具、お菓子など様々な商品が開発され、大ヒットしました。
 大阪と言えばたこ焼き、伊勢と言えば赤福、というような、岡崎と言えばこれだという商品を生み出したいと思いますので、皆さんもこんなものがあったらいいのではないかというアイデアがあれば、是非教えて下さい。

 岡崎には、駒立ぶどう狩りのぶどう園や、キャンプが楽しめる額田のくらがり渓谷、さらには様々な工作体験のできる「おかざき世界子ども美術博物館」など、皆さんが楽しむことのできるおすすめの場所がたくさんあります。
 ところで皆さんは、東公園に出没した恐竜モニュメントを見ましたか?
 最新の学説に基づいたリアルな実物大の恐竜モニュメントは、ある市民の方から、「子供たちが想像力を高め、夢を膨らませるためのきっかけにしてほしい」という願いで寄付して頂いたものです。
 体長12メートルのティラノサウルスや、国内最大級の高さ14メートルを誇るブラキオサウルスをはじめ、子供のトリケラトプス2体と翼竜のプテラノドンの合計5体が、すべて間近で見て触ることができます。見た人は分かると思いますが、表皮のウロコ一つ一つもていねいに造り上げられており、目玉は毛細血管までが精密に表現されています。さらに、ティラノサウルスの歯にはステーキナイフ状の細かい刻みまでつけられ、細部にまでこだわった大変すばらしい出来映えであります。
 この恐竜を青空の下で見て、様々な夢を膨らませるきっかけにしてほしいと願っております。将来恐竜や古代のことを研究する人や、こうしたモニュメントを作る人になるかもしれませんネ。先日は、アメリカの大学生の皆さんが岡崎に来た時にこの恐竜達を見て大変喜んでいかれました。まだ見たことない人は是非一度見て下さい。
 今後はブラキオサウルスの頭の高さまでリフトで昇れるサービスや写生大会、写真大会などのイベントも考えていますので、そちらにも参加をお願いします。
 この恐竜モニュメントは、将来的には皆さんがより一層楽しんで頂けるよう、東名高速道路東側の森林の中に物語性を持たせたジオラマ風の、まるで昔に戻ったかのような展示を考えております。まさに岡崎版ジュラシック・パークにしたいと思っています。

市制100周年のHOPEプロジェクト
 いよいよ岡崎市は、来年、平成28年に100歳の誕生日を迎えます。この市制施行100周年を市民の皆さんと一緒にお祝いするために、様々なイベントを計画しています。
 中でも、この100周年が皆さんにとって特に素晴らしい思い出となると思われるものが、HOPEプロジェクトです。
 これは、野球やサッカー、バレーボールなどで活躍する選手などを招いてのスポーツ教室を開催したり、科学の先生によるサイエンスショーを行ったり、さらには有名な芸術家と共に作品を作ったりと、岡崎の子供達と各分野で活躍する人との交流の機会を作るものです。
 この事業をきっかけに、皆さんが将来、国内や海外で活躍することを願うものです。
 しかし、市民の中にはまだまだこの100周年を知らない人もいます。そこで、オカザえもんを始めとした岡崎市内のマスコットキャラクターによる「岡崎応援キャラクター隊」が結成されました。PRバスやPR映像、応援ソングを作って、100周年をしってもらうための活動を行っています。それでは最後に100周年PR動画を見て下さい。

 今回、私が竜美丘小学校の皆さんにお話したことは、すべてが私が市長をしている内にできるとは限らないと思います。私がなぜこうしてお話をしに来たかという一番の理由はそこにあります。
 これまで多くの岡崎の先人や先輩達が考え、実現しようとしていたことがようやく実ろうとしています。私達の力が足りず、また時間が十分なくて実現できなかった時は、ぜひ若い皆さんにそうした心を受け継いで仕事を続けて行ってほしいと思うからです。それは必ずしも今日私がお話した内容と同じものでなくても構いません。岡崎の伝統と先人達の精神、智恵を皆さんが受け継ぎ、新しい時代に合ったものとして完成してくれるのであれば、それが私達の喜びであります。
 どうかしっかり勉強して下さい。そして新しい智恵と力で難問を乗り越えて行って下さい。皆さん一人一人の力と将来に期待しています。

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2015年7月 4日 (土)

「岡崎市 市制100周年記念サイト」を開設しました

岡崎市 市制100周年記念サイト

 平成27年7月1日、「岡崎市 市制100周年記念サイト」を開設しました。
 今後徐々にページの充実を図っていく予定ですが、まずは主要事業8項目について御紹介いたします。

市制施行100周年記念式

市制施行100周年記念式

平成28年7月1日に市政の進展に貢献した市民の表彰・顕彰や記念アトラクションを実施します。

岡崎まちものがたり作成事業

岡崎まちものがたり作成事業

小学校区ごとの歴史や自然などの魅力を本にまとめ、100周年時の地域の姿を次世代に引き継ぎます。

市民プロジェクト支援事業

市民プロジェクト支援事業

市民のみなさんが企画し実施する、新たな挑戦や既存の取組の革新プロジェクトに対し、支援を行います。

赤い糸プロジェクト

赤い糸プロジェクト

岡崎市の既存資源などに新たな発想や他のモノなどを赤い糸で結び付け、魅力ある新商品等を創造します。

岡崎さくら100年プロジェクト

岡崎さくら100年プロジェクト

先人から受け継いだ桜の保護や新たな名所づくりを行い、「桜のまち岡崎」を目指します。

おかざき100年祭

おかざき100年祭

平成28年7月2日、3日に岡崎市百歳の誕生を市民が祝い、参加・参画できるイベントを開催します。

四季祭プロジェクト

四季祭プロジェクト

春の家康行列、夏の花火など、春から秋の既存イベントの充実と冬のイベントを組成・強化します。

HOPEプロジェクト

HOPEプロジェクト

スポーツ、アート、サイエンスの分野でワークショップ等を開催し、子どもたちを刺激します。

 また只今、「市制100周年記念サイト」に掲載する顔写真を募集しております。市民の皆様のお写真を日替わりで掲載し、100周年記念日の来年7月1日に向けたカウントダウンを300日前の平成27年9月5日から行います。よろしくお願い申し上げます。詳しくはホームページを御覧下さい。

岡崎市 市政だより (平成27年7月1日)

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2015年7月 2日 (木)

岡崎市制施行99周年記念式・市長式辞

市制施行99周年記念式 (平成27年7月1日)

 7月1日(水)、市民会館におきまして岡崎市制施行99周年の記念式を挙行いたしました。御多忙のなか御参会頂いた皆様には心から感謝申し上げます。
 岡崎市のホームページにも掲載しておりますが、私の述べた式辞を御紹介いたします。
 市制施行99周年記念式・市長式辞 (平成27年7月1日)

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 本日ここに、岡崎市制施行99周年の記念式を挙行いたしましたところ、ご来賓の皆様をはじめ、各界各層の皆様方におかれましては、公私ともご多忙のなか、多数ご臨席を賜りまして、心から厚くお礼申し上げます。

 本市は、大正5年7月1日に、県下では3番目、全国では67番目に市制を施行し、その後着実に発展を遂げ、本日99周年を迎えることができました。現在では、人口約38万人を擁する中核市であり、西三河地方の中心都市としての確固たる地位を築いております。これもひとえに、先人の皆様のたゆまぬご努力と、市議会をはじめ、市民の皆様方の、格別なるご理解とご協力の賜物であると、心より感謝を申し上げる次第であります。

 さて、この1年を振り返りますと、自然災害、凶悪犯罪、国際紛争などに加え厳しい社会情勢が続いております。また、昨日も東海道新幹線内で、まさかの事件が発生いたしました。そんな暗い出来事がある中ではありますが、先の北陸新幹線の開通に続き、この東海地方では「伊勢志摩サミット2016」の決定により、三重県を始め、更なる景気の好転が期待されるところであります。これは、伊勢神宮を竜の尾の先に見立てた観光ルート、いわゆる「昇龍道」を訪れる観光客増加の呼び水となるものと、大変喜ばしく思っております。本市の魅力でもある歴史資産もそのルートにのるわけでありまして、「観光産業都市 岡崎」を広く国内外へPRできる絶好の機会ととらえております。

 それでは、市制を記念するこの機会に、直近の事業、そして今後の事業の一端をご報告申し上げます。
 本日、皆さまにお配りいたしました「記念式の冊子」の表紙にもありますように、今年は徳川家康公顕彰四百年記念事業を実施しております。4月の家康行列には、徳川宗家第18代御当主恒孝様をはじめ、徳川四天王の酒井家、榊原家、本多家、井伊家の御当主や、幕末時の旧西大平藩の大岡家及び旧奥殿藩の大給家の末裔の皆様にもご参加いただくなど、記念事業に相応しい格調高い内容となりました。
 今後の主な予定としまして8月1日には、岡崎城下家康公夏まつり第67回花火大会を開催いたします。今年は、四百年祭の記念花火大会として、家康公の遺徳を物語仕立てにした壮大な「ドラマチックハナビ」などを準備しており、光と音と色彩が織りなす一大ページェントをご堪能いただけます。
 また、10月30日から11月3日までの5日間、岡崎公園多目的広場において、「家康公四百年祭 岡崎城まつり」を開催いたします。大型ドーム映像シアターや体験コーナーなどをとおして、楽しみながら家康公の功績や江戸という時代を感じていただくと共に、たくさんの方に岡崎の歴史と文化を知っていただくきっかけになればと考えております。
 さらに12月26日の家康公の生誕日には、静岡市、浜松市との連携事業のエンディングセレモニーとして、一昨年から復活開催している提灯行列に加え、青く光るLEDを光源とした光の玉「いのり星」3万個を乙川に流す「泰平の祈りプロジェクト」を実施いたします。乙川の緩やかな流れの中を数多くの光が流れる情景は、とても幻想的で、多くの方に満足していただけるものと確信をしておりますので、是非とも多くの皆様に、美しい夜の乙川の流れをご覧いただきたいと思います。

新世紀岡崎 飛躍祭 パンフレット

新世紀岡崎 飛躍祭 パンフレット

 続きまして、来年迎える市制施行100周年についてであります。
 岡崎の新たな世紀の始まりとして、事業全体を「新世紀岡崎・飛躍祭」と名付けて、多くの事業を市民参加で実施し、盛り上げてまいります。
 100周年記念事業が目指す市民参加による事業の象徴として進めております市民プロジェクト支援事業、「新世紀岡崎チャレンジ100」でありますが、今月24日まで事業の応募を受け付け、その後、審査を経て、秋には実施事業を決定していきたいと考えております。市民の方々がより魅力ある岡崎を目指して取り組んでいただくプロジェクトとして、期待をしているところであります。
 また、地域の歴史や文化、逸話や自然といった、地域の魅力を持ち寄り、「地域の自慢」として小学校区ごとに原稿を作成し、一冊の本にまとめる「岡崎まちものがたり作成事業」を地域の方々と一緒になって進めており、100周年事業を単なる一過性の祭典ではなく、これまでの岡崎を振り返り、将来のまちづくりに繋がるものとしてまいります。
 さらには、市民の皆様と一緒に桜のまちづくりを進めるため、「岡崎さくら100年プロジェクト」も進めております。施設や公園、川ごとに種類の異なる桜を植えるほか、次の100年に残していけるよう、桜の育成や保護に関する知識と管理技術を有する桜守を養成し、市内各地で長い期間、桜を楽しめる環境を作りたいと考えております。
 100周年の記念事業を契機に、今後の本市の発展につなげてまいります。

 次に、乙川リバーフロント地区整備についてであります。
 地区のシンボルとなる(仮称)乙川人道橋につきましては、平成29年度末の完成を目指して、今年度より整備に着手します。この人道橋は木調とし、さらに16メートルとゆとりのある幅を持たせることによって、歩行者が水辺の景観をゆったりと楽しむことができ、また、様々なイベントを実施することのできる空間となるようにいたします。
 また、人道橋の整備と並行して、その北側に位置する中央緑道を(仮称)岡崎セントラルアベニューとして再整備するほか、河川敷にはランニングコースや遊歩道を整備してまいります。この人道橋やセントラルアベニューは、災害時に緊急輸送用の橋として、また、避難場所としても活用できるようにしたいと考えております。さらに、伝統ある石工業のPRと共に、郷土の歴史を理解するきっかけとしてセントラルアベニューに設置をする徳川四天王の石像につきましては、先般デザインも概ね決まり、今年度から制作してまいります。
 今年3月には、愛知県が管理します河川では初となる「かわまちづくり支援制度」の登録認定を国からいただいたところであります。これは、良好な環境をもつ乙川の水辺空間を整備し、まちづくりの拠点としていく本市の考えに対して、国からお墨付きをいただいたものと心強く思う次第であります。また、念願でありました殿橋の耐震化工事も始まり、愛知県からも背中を押していただいたものと感じております。
 今後はこの乙川リバーフロント地区をまちづくりの拠点として、ハード面だけでなく、ソフト面の施策も含め、民間の知恵もお借りしながら総合的に事業を展開し、本市の活性化につなげてまいります。

 次に、経済基盤を支える「ものづくり産業」の支援ですが、今年度、新たに企業・事業所の研究開発に対する助成制度を始めたところであります。「ものづくり産業」のさらなる発展のため、商工会議所及び商工会の皆様との連携を強化し、支援制度の充実にも取り組んでまいります。
 また、事業支援の成果としましては、年間1600件もの相談実績があり、他自治体からも評価を受けております岡崎ビジネスサポートセンター「オカビズ」が、この度「女性のチャレンジ支援賞」を受賞し、内閣府より表彰されました。女性事業者への支援について、国からも評価されたということは、誠にすばらしいことであります。今後も、中小企業や事業所の皆様の相談先として、引き続き「オカビス」を活用していただきたいと思っております。

 次に、医療環境の整備についてであります。
 市民病院につきましては、一昨年の西棟に続きまして、この9月には救命救急センター棟がオープンする運びとなっております。今後もこの地域の医療をリードする中枢病院として、充実した医療体制の整備に努めてまいります。
 また、昨年度から準備を進めております市南部への大学病院の誘致に関しましては、この3月に学校法人藤田学園との間におきまして、一度に400人が入院できる病院規模に加えて、入院や緊急手術に対応できる質の高い救急医療を24時間365日実施することなどを盛り込んだ協定を締結いたしました。これにより、5年後の平成32年の開院に向けて大きく前進できたものと確信しております。
 そして、今年度からは医師会とも連携し、開院に向けて具体的な調整・協議に着手したところであります。また、大学病院への財政支援に関しましても、新たに設置しました基金を活用しつつ、同じ医療圏を構成する幸田町とも連携し、着実に準備を進めてまいります。

 次に、健康福祉についてであります。
 「おかざき健康“まめ”チャレンジ」と銘打ち、愛知県と協働して、健康マイレージ事業を6月から開始しています。これは、検診の受診や運動などの「健康づくりメニュー」に取り組んでポイントを貯めていき、一定のポイントが貯まると愛知県内の協力店で使用できる優待カード「MyCa(マイカ)」を受け取ることができるという仕組みであります。岡崎市独自の特典もご用意しておりますので、多くの皆様に挑戦していただきたいと思っております。今までにない「お得感」という新たな切り口で、市民の皆様の健康づくりを支援してまいります。

 次に、子育て支援についてであります。
 本日7月1日より、「産前産後ホームヘルプサービス事業」を新たに実施いたします。妊娠中や出産後の体調不良等により家事や育児が困難な方のうち、日中にご家族からの支援が受けられない方を対象に、応分の負担をいただき、ホームヘルパー等を派遣して家事や育児の支援を行ってまいります。このサービスにより、出産前後のお母さん方の、身体的・精神的な負担を軽減し、安定した育児環境の確保を図ってまいります。
 また、子育ての支援施策やその方向性を総合的に定めた、新たな「おかざきっ子 育ちプラン」に基づいて、本年度より順次、子育て支援の環境整備を進めてまいります。百々保育園が今年11月末に、私立保育園1園が年度内に建て替えを完了するなど、安全で快適な保育環境の整備に取り組んでおります。また、全ての就学児童のための放課後対策を推進するため、放課後児童クラブと放課後子ども教室についても計画的な整備を進めてまいります。

 次に福祉の村施設整備業務であります。
 発達に心配のある子に対して発達に関する相談、医療及び療育を総合的に提供する「こども発達センター」と、障がいのある方の交流の場である「友愛の家」の整備を進めています。本年度は、事業契約の締結が済み、建設用地の造成工事及び建設工事に着手してまいります。
 次に災害対策でありますが、昨年度、本市における南海トラフ地震の被害予測調査を実施いたしました。従来と比較すると、被害が大幅に拡大する予測がされたことについては、大変危惧するところでありまして、地震被害対策の早期見直しと、自助・共助の推進を喫緊の課題ととらえております。今年度、内閣府の地区防災計画モデル地区にも選定され、地域防災力の向上に向けまして、自主防災組織の一層の支援に取り組んでまいりたいと考えております。

 続いて、本日の会場でありますこの市民会館につきましては、間もなくこの9月から改修工事に着手してまいります。
 施設の安全性の確保を図ることを最大の目的としつつ、舞台の拡張や座席を一新して広くするなどのホールの機能向上に加えて、障がい者や高齢者に配慮したバリアフリー化も実施してまいります。
 来年の10月には、生まれかわった市民会館をご披露できる予定であります。改修中は皆様にはご不便をおかけいたしますが、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。

 また、今年の3月末には、市内在住の篤志家のご寄付によりまして、東公園に最新の学説に基づいた、リアルな実物大の恐竜モニュメントが設置されました。体長12メートルのティラノサウルスや、国内最大級の高さ14メートルを誇るブラキオサウルスをはじめ、子供のトリケラトプス2体と翼竜プテラノドンの合計5体が、全て間近で見て、触っていただくことができます。既にご覧の方もいらっしゃると思いますが、表皮のウロコの一つ一つも、丁寧に造り上げられており、眼は毛細血管までが精密に表現されています。さらに、ティラノサウルスの歯には、肉食竜の特徴である、ステーキナイフ状の細かい刻みまでつけられているなど、細部にまでこだわった、大変素晴らしい出来栄えであります。
 この恐竜を、多くの子ども達が、青空の下で見て、様々な夢を膨らませるきっかけにしてほしいと願っております。もちろん、大人の方も十分満足できる仕上がりとなっておりますので、皆様にも、ぜひご覧いただきたいと思います。

 以上、現在の市政の一端をご報告させていただきましたが、今後も岡崎のため、様々な課題に全身全霊を捧げてまいる所存であります。皆様方におかれましては、変わらぬお力添えをいただきますよう、お願い申し上げる次第であります。

 さて、本日は、それぞれの分野で本市の発展に多大な貢献をされました個人80名と3団体の皆様の表彰をさせていただきます。
 表彰の栄に浴されます皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、感謝の意を表する次第であります。どうか今後とも健康にご留意いただき、なお一層、本市の発展にご尽力、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 終わりに臨み、市民各位並びに本日ご参会の皆様の、ご健勝ご多幸を心より祈念申しあげ、式辞といたします。

平成27年7月1日
岡崎市長 内田 康宏

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市制施行99周年記念式 (平成27年7月1日)

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