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2015年5月12日 (火)

ネコ舌とカエル風呂

 私のような仕事に就いている者は、毎日あわただしく動き回らなくてはならない。様々な大会、会合、イベントに出席した折に来賓室に通され、お茶やコーヒーを出されることがあるが、決まって熱いモノが多い。私は自他共に許す〝ネコ舌〟である。せっかく飲み物を出して頂いても、ノドが乾いているにもかかわらず、飲めずに終わるということが度々である。
 相手のかたは、善意で熱いモノを出して頂いているため、文句も言えない。氷の入った水がある時は、それを活用したりもするが、世の中いつもそうはうまくいかない。

 私は幼少時より、熱い食べ物、飲み物が苦手でラーメンやソバであっても湯気がおさまってから食べようとする妙な癖がある。「メンがのびてしまう」とか「犬みたいだな」とか言われることもあるが、そんな評価は一向に気にならない。ただ単に熱いモノは嫌いなだけのことである。
 よく熱いモノをフウフウ言って、汗を流しながら食してみえる方がいるが、私はできれば願い下げである。よってナベ物は大方好まない。家族ですき焼きをする時も、そろって熱いモノを食べるよりも、後から一人で食べる趣味である。
 そのため家では、「せっかく温かいうちにと思って、急いで作ったのに!」対「いつ食べようとこっちの勝手だ。大体何年経ったら熱物嫌いだと分かるんだ!」といった愛情あふれるコミュニケーションが成立するのである。

 フロについても熱い湯は苦手で、ぬるいフロに長く浸かっていることが好きである。いわゆる〝カエル風呂〟というヤツである。

ネコ舌とカエル風呂

 つい先日もこんなことがあった。先にフロに入れと妻に言われてフロに入っていたら、「犬の散歩に行っている間におフロから出てるだろうと思ったら、まだ入っている! 死んでるかと思って見に来てしまった」と毒づかれ、「亭主を熱い一番ブロに入れて生命保険をせしめようというお前の魂胆などはとっくにお見通しだ。そうはイカのキン○○だ!」と、最近めっきり少なくなってきた貴重な夫婦の会話を得る機会となった。
 いずれにせよ、次に家を建て替える時には、死体置き場の水槽のように水深が浅く、ヘソ天で体を伸ばして入れる西洋風のフロにしたいものだと考えている。

 世間一般では、大体年をとると熱い飲み物を好むようになるものだと言われているが、私には一向にその気配が無い。冬でもアイスコーヒーを飲むことがあるくらいである。この傾向はフロについても同様であり、そのため友人からは「いつまで経ってもガキのまんまだな」と言われることとなる。
 しかし医療関係者の話によれば、熱物を飲食する生活習慣も、熱い一番ブロに年寄りが入ることも共に健康のためには良くないという。そもそも私は温泉旅行などは趣味ではないし、県議の頃、議員視察で温泉地に泊まっても個室のシャワーで済ませてしまうクチであった。
 大体軍隊でもあるまいに、食事の仕方やフロの入り方まで人にとやかく言われる筋合いはないのである。そんなことは時間さえ許せば個人の自由であり、一般論を強要する方が悪いと思う。「世の中人様々だ。その程度のことに何の不都合があるものか」と言って、いつも最終風呂を希望する私であるが、我が家においては、「フロは亭主が先に入るものだ」という古い観念の持ち主である我が女房殿の「先にフロに入れ!」の号令が今日もまた響くのである。

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