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2015年2月22日 (日)

城北中AKBフォーラムに参加して その2

前回のつづきです。)
 若い皆さんの中には、現在の自分や安定した生活が今後もこのまま続いていくように思っている人もいるかと思います。しかし時間の経過と共に皆さんも確実に年をとりますし、時代の移り変わりの中で社会の形態も人の考え方も変わってゆきます。何もしないでいたら、現状の生活レベルの維持すら難しくなるのが世の中というものです。
 私達の国や社会を少しでも良くして、先人から受け継いだものを次世代に伝えるためにどうするべきかを考え、実行してゆくのが政治であります。そんなに遠くない将来、私達大人が持っているバトンは皆さんの手に渡されることになります。

岡崎市立城北中学校 第2回AKBフォーラム

岡崎市立城北中学校 第2回AKBフォーラム

城北学区の未来は大丈夫か
 今回の大きなテーマである「城北学区の未来」についてですが、まだ議会でも話していないことですので、私の夢の話として聞いて下さるとありがたいと思います。
 少し前のこと、商工会議所の幹部の皆さんと同様のテーマについてお話をしたことがありました。切っ掛けは、ある方から「中心街に市電を復活してほしい」という言葉を頂いたことによります。
 その時私は、「単純に市電だけを復活させることは難しいと思いますが、康生から本町、元能見、井田にかかる5~6kmの旧電車通りの沿線を特別区に指定して開発すれば、その中でトロリーバスを走らせることぐらいはできるようになるかもしれませんね」と答えたものです。
 特別区の中では、特定の公用車(消防車、救急車、パトカー、郵便資材運搬車等)のみの限定使用となり、一般の人の移動手段はトロリーバスか徒歩か自転車ということになります。

ブラジル・クリチバ市にて(2008年8月6日)

 この計画のモデルはブラジルのクリチバという都市で、かつて産業都市であった町の再開発事業として、全長26kmほどの中心幹線道路の沿線を高層ビルで囲うようにして、中を特別区にして、人が歩いて生活できるまちづくりを目指したものを参考にしています。(平成20年8月、県議会海外調査団の副団長としてブラジルを視察したことがありました。)
 起伏が大きく東西に大きな幹線道路が走っている岡崎ではこんなに大きな計画は無理ですが、例として次のようなまちづくりを考えました。

・ 康生から井田くらいの限られた空間の外周を8~10階建ての高層ビルで囲む。

・ それぞれのビルの1階をショッピング街として整備し、すべての生活必需品はそのエリア内で調達できるようにする。

・ もちろん理容店や美容院などの店もその中に含まれる。いくつかのビルの中には各専門分野の医者を集めた医療アパートのような設備も整える。

・ 初期医療についてはそこで対応し、重度の病気やケガの場合、救急車で市民病院へ搬送する。

 議会こそそこには含まれていませんが、一種の都市国家のような地域的に自己完結した機能を持つまちづくりです。これをモデルケースとして、これからの高齢化社会において同じような特別区を市内の適地に地域に合った形態でいくつか造ることができないだろうかと考えております。タテに伸びたまちづくりで生まれた土地空間は公園として活用したり、個別住宅用に使ったりすることができます。
 城北学区においては、その土地空間を岡崎公園とつなげて、より大きな中央公園(セントラル・パーク)としてかつての城郭区域を再興できたらと考えます。

岡崎城

20年後の城北学区について
 もしこれから20~30年後に皆さんの中で岡崎に住んでいる方がみえれば、必ず対応策を考えなくてはならない問題の一つが「岡崎城をどうするか」ということです。
 岡崎城は今年で築後56年目です。もう20~30年すれば建て替えるのか、延命措置をするか決めなくてはならない時を迎えます。建て替える場合、木造で建て替えるのか、今と同じ鉄筋コンクリートで再建するのかの判断もしなくてはなりません。
 木造にすると、50年ごとに手入れをすれば400年は持つそうです。しかし本式の木造の城というのは戦時の物見やぐらであって、田舎屋敷を積み重ねたようなものです。階段は急傾斜のハシゴのごときものですし、子供や老人、身障者の方が登って楽しめるものではありません。しかも冷暖房やエレベーターもなく、照明も不十分な代物であり、専門家、好事家以外にとって楽しい建物とは言えません。
 鉄筋コンクリートの場合、現在と同様の博物館使用もできますし季節を問わず快適に誰でも天守閣に登って展望を楽しむことができます。ただしコンクリート製の寿命は木造より短く、80~100年くらいであるそうです。

岡崎城

 どちらにせよそうしたことを総合的に判断して決めることになるのは若い皆さんの世代の責任となります。私達は考えられるだけの資料を準備しておきますのでよろしくお願いします。
 またこれからどのような〝まちづくり〟をするにせよ、何か一つの政策を行えばそれですべて完成するということはありません。中心市街地は川と道路で切り分けられていますし起伏もあります。この近辺は地面が硬い岩盤でできていることで知られています。地震には確かに強いですが、地下利用には大きな費用と難工事が予想されます。今後岡崎をどのような街にするにせよ、そうした自然条件は変わることはありません。
 私達の世代もベストを尽くすつもりですが、皆さんの時代にはまた異なった課題が生まれるでしょう。その時にも、岡崎の伝統、文化、歴史、先人の知恵と偉業に思いをはせたまちづくりをして下さることを望んでいます。

 当日(2月9日)、十分な準備もせず参加したため、まともな答えになっていなかったような気がしましたので、改めて文章にしてみました。
 3年生の皆さん、高校入試、御健闘をお祈り致します。

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