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2014年7月 1日 (火)

岡崎市制施行98周年記念式・市長式辞

岡崎市制施行98周年記念式

 岡崎市制施行98周年の記念式を市民会館にて挙行いたしました。御来賓の皆様をはじめ、各界各層の皆様方におかれましては、御多忙のなか、多数ご臨席を賜りまして心から厚くお礼申し上げます。
 本日私が述べた式辞をこのブログで御紹介いたします。また岡崎市のホームページにも同じものを掲載しました。
 市制施行98周年記念式・市長式辞 (平成26年7月1日)

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 本市は、大正5年(1916年)7月1日に、県下では3番目、全国では67番目に市制を施行し、その後着実に発展を遂げ、本日98周年を迎えることができました。現在では、人口約38万人を擁する中核市であり、西三河地方の中心都市としての確固たる地位を築いております。これもひとえに、先人のたゆまぬご努力と、市議会をはじめ、市民の皆様方の、格別なるご理解・ご協力の賜物であると、心より感謝を申し上げる次第であります。

 さて、この1年を振り返りますと、昨年9月に2020年の夏季オリンピックの開催都市として東京が選出される一方で、10月には伊勢神宮におきまして式年遷宮が行われるなど、希望に満ちた未来と重厚な伝統が共存する、印象的な年でありました。
 本市におきましても、平成27年に家康公顕彰400年、翌28年には市制施行100周年といった記念すべき節目の年を迎えます。
 これを絶好の機会ととらえ、「観光産業都市 岡崎」の創造に向けて、シティプロモーションの推進を図り、本市の活力の維持、持続的な発展へつなげたいと考えております。
 私の公約の一つであります「乙川リバーフロント計画」は、その第一歩であります。本日、皆さまにお配りいたしました「記念式の冊子」の表紙にもありますように、乙川とお城が造り出す空間は、他では見られない岡崎独自の景観であり、本市の財産であります。
 この乙川の豊かな水辺空間が持っている、岡崎のまちづくり、市民生活の価値の向上、観光資源としての価値を、さらに活かしていくために、これまで長期間にわたってなされてきた議論を踏まえ、本年3月に「乙川リバーフロント地区整備基本方針」を策定し、4月には、私自らが会長となる「乙川リバーフロント推進会議」を設置したところであります。今後、乙川の魅力を増進する様々な施策を、国・県等の関係機関のご協力をいただきながら、スピード感を持って推進してまいりたいと考えております。
 なお、整備に要する費用については、市の負担の軽減を図るために、極力、交付金や補助金などの制度を活用していく方針で準備をしております。

 また、本市には古より連綿と受け継がれてまいりました歴史遺産という掛け替えのない財産があります。
 岡崎城につきましては、近年の発掘調査によりまして建設現場で見つかりました石垣から、日本で4番目の規模を誇る大きな城であることが判明したところです。
 堀や石垣は家康公が居城した頃など、戦国期当時からのものが残っていることから、歴史的な価値が非常に高く、城郭の構造も国内では大変珍しいとのことです。私も岡崎市民の一人として、あらためて岡崎城を誇りに感じております。その他にも、大樹寺の多宝塔や伊賀八幡宮など、国の重要文化財に指定された建造物は数多く、京都よりも神社仏閣が多くあると言われていることも誇りの一つであります。

 国は、平成20年に地域固有の風情、情緒、たたずまいといった「歴史的風致」を維持向上させ、後世に継承するための「歴史まちづくり法」を制定しております。
 本市におきましても、歴史遺産が織り成す「歴史的風致」を守り育て、未来へ受け継ぐべく、国の制度を活用し岡崎の個性を磨き、魅力を高め、広く、市民が誇りと愛着を持てるふるさとを築き、そして訪れる人々に感動を与えられるような、「観光産業都市 岡崎」の実現に繋げてまいりたいと考えております。

 さて、来年は、いよいよ「家康公顕彰400年祭」の年であります。本市は、浜松市、静岡市と共に3市3商工会議所で進めております記念事業を広く市内外にPRしてまいります。オープニングは静岡ですが、エンディングは、家康公生誕の地であります本市で、来年の12月26日の家康公の生誕日に開催することとなりました。
 当日は、浜松市、静岡市をはじめ、市内外から多くの方々にお越しいただけるイベントとして、家康公顕彰400年記念事業のフィナーレに相応しいものにしてまいりたいと考えております。

 次に、昨年10月、本市の中小企業を支援するために開設いたしました岡崎ビジネスサポートセンター通称「Oka-Biz」の動向でありますが、開設以降、予想した相談件数の2倍に相当する相談が寄せられており、利用されている皆様からはたいへん高い評価をいただいております。
 さらに、本市、岡崎信用金庫、岡崎商工会議所の3者で「地域産業の活性化に関する業務連携・協働」の覚書を取り交わしており、今後、さらなるサポート機能の強化を図れるものと思っております。

 そして防災対策についてですが、今年度、地域の防災力を高めていただくために、自主防災資機材を整備するための補助制度を設けました。制度開始早々に多くの申し込みをいただいた状況をみますと、地域の自主防災力向上への意識の高さを感じております。市といたしましても、南海トラフ巨大地震に対し、愛知県防災会議の新たな報告を踏まえ、地震対策計画の早期見直しを進めてまいります。

 次に、本日の会場でありますこの市民会館につきましては、調査の結果、耐震強度に問題はなく、懸念されていました音響の悪さ、座席の狭さも改修によってかなり解消されると判明し、現在の施設を長寿命化することを決定しました。平成28年10月には、改修によって新しく生まれかわった市民会館をご披露できる予定であります。
 今後も、引き続き利用者の安全性と利便性の向上を図り、皆さまにご満足いただける施設を目指してまいります。

 さて、次は、私の公約でもあります医療の地域格差の是正についてであります。
 本市では市民病院に救急搬送が集中し、南・西部地域における救急搬送を近隣に所在する病院に頼らざるを得ない現状でしたが、この度、藤田保健衛生大学を運営する学校法人藤田学園との間で、本市南部地域で進んでおります、岡崎駅南土地区画整理事業区域内に大学病院を建設することとなり、5月29日に基本協定を締結したところであります。
 数々の課題は残っておりますが、今年度末までに最終的な合意ができるよう、本市の医療充実に向けて、引き続き協議を進めてまいります。

 また、子育ての分野におきましては、平成27年度より開始が予定されております「子ども・子育て支援新制度」への対応といたしまして、幼児教育、保育サービスの質の向上と量的拡大を図るとともに、小学生の安全・安心な居場所としての放課後児童クラブや放課後子ども教室の整備を計画的に行い、子どもとともに成長する都市(まち)づくりに取り組んでまいります。
 さらに、福祉の村では、発達障がいのあるお子さんを対象とした、医療を含めた新たな機能を備えた、こども発達センターの整備を進めております。障がいの有無に関係なく生まれ育った本市で、健やかに成長できる環境整備を進めてまいります。

 最後に、この市制記念式には小中学校から多くの児童生徒の皆さんが参加してくれていますが、スポーツや音楽、科学等の各種大会では、全国レベルで活躍している報告をたくさんお聞きしておりまして、その度に大変うれしく思っています。
 今年度、全中学校にタブレット型情報端末を配備いたしますが、今後も岡崎の未来を担う子どもたちのために、積極的に岡崎の教育が充実するように力を注ぎ、子どもたちがふるさと岡崎に、より大きな愛着と誇りを持てる「夢ある、次の新しい岡崎」の実現に向けて取り組んでまいります。

 以上、現在の市政の一端をご報告させていただきましたが、今後も引き続き、公約の実現に向けてのリバーフロント地区整備をはじめ、観光、産業、医療、福祉、教育など様々な課題に全身全霊を捧げてまいる所存であります。皆様方におかれましては、変わらぬお力添えをいただきますよう、お願い申し上げる次第であります。

 これらを含め市政全般の運営にあたりまして、市民の皆様のご意見を伺うべく、昨年度に引き続きまして市民対話集会を開催いたします。まだ開催していない学区をまわり、直に、市民の皆様から多くの声を聴かせていただきたいと思います。

 さて、本日は、岡崎市長を3期12年の長きにわたりお務めいただきました柴田紘一氏を、本市40人目の名誉市民として顕彰させていただきます。また、それぞれの分野で本市の発展に多大な貢献をされました個人73名と6団体の皆様の表彰をさせていただきます。
 表彰の栄に浴されます皆様には、心からお祝いを申し上げますとともに、感謝の意を表する次第であります。どうか今後とも健康にご留意いただき、なお一層、本市の発展にご尽力、ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 終わりに臨み、市民各位並びに本日ご参会の皆様の、ご健勝ご多幸を心より祈念申しあげ、式辞といたします。

平成26年7月1日
岡崎市長 内田康宏

岡崎市制施行98周年記念式

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