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2013年9月10日 (火)

市民の皆様からの声

内田康宏

 私の机の上には、1~2週間ごとに、A4判で20~30枚の〝市民の声リスト〟という書類が回って来る。個々の市民から送られて来たメールやお手紙、目安箱への御意見が整理され、対応の報告までが付された書類である。
 歴代の市長がこうしたものにどこまで目を通していたかは知らないが、私は一応すべての項目を見ることにしている。中には役所の職員の対応が悪いことを具体的に言い立てているものや、匿名で八つ当たり的な文句が連ねてあるだけのものもある。どちらにしても、個々の市民がどんな不満や要望を持っているかを知るためにもこれらは大変役に立っている。
 以下にどんな市民の声があるかその例と、一部の御指摘に対する私の考えを述べたいと思う。

消防団の夜間警戒の消防のサイレンの音がやかましい」(→消防団はボランティアです。御理解のほどを。)
桜の木の花ビラや葉が落ちた後の片付けが面倒なので、公園や川沿いの桜の木を切ってほしい」(→桜は日本を象徴する花で、岡崎の名物であります。)
河川工事のため、伊賀川の桜の木が無くなってしまった。岡崎市は一体何を考えているのだ!」(→まもなく復活します。)
花火大会の花火の音がやかましい。犬や子供がおびえている」(→伝統行事です。ゴカンベンを。)
花火大会の後のゴミの清掃を小・中学校の子供にやらせるな」(→これも教育の一貫なのです。)
 等々は、時代と市民意識の変化を感じさせられる意見である。
 また、中には明らかに特定業者の利権となる事業を促す施策の推進を、オブラートで包むような言葉で巧妙に訴えてくるものもある。まるで「オレオレ詐欺」である(こうした企みに、職員や議員の皆様が巻き込まれないことを切に望むものである)。前回のブログで「世の中人様々」と述べたが、市民の生の声をなるべく幅広く聞くために、良かれと思って始めたことであるのに本来の目的とは違う形で利用されることがあるのは、いかにも今日的事象である。

JR岡崎駅東口

 数多くの御意見を頂いているが、どうしても答えておきたい二点について触れさせて頂くことにする。
 第一は、「ツインブリッジ計画」に関わる駐車場対策についてである。まず、私は、ツインブリッジだけで中心地区の駐車場が一杯になるというような楽観主義は持っていない。しかし、お客が増えれば空き地利用の民間駐車場も増えるだろう。あとは現在進行中の東岡崎駅周辺の再開発事業による乙川沿いの駐車場の約400台、岡崎公園の駐車場の約200台、そして籠田公園地下駐車場の約200台の活用を考えている。もちろんこれで十分とは考えていないが、本来「ツインブリッジ計画」は、東岡崎に電車でみえた方を二つの橋を通して中心市街地からお城まで歩いて回遊して頂くための観光コースとして考えてきたプランである。羽根町の鈴木さんの御指摘どおり、公共交通機関の利用を促進して、例えば名鉄バスの「ワンデーフリー岡崎」(1日800円でバス乗り放題)のようなものを企画して、電車券とセットにしてその利用をアピールしていきたいとも考えている。
 第二は、岡崎のもう一つの顔であるJR岡崎駅周辺の対策についてである。同駅周辺が「置いてけぼり」をくっているという御指摘を市民対話集会の際に頂いた。決して何も考えていないわけではなく、役所内部においては様々なシミュレーションが検討されている。ただ正式決定する前にそれを明らかにすることもできないし、もし役所主導で事業計画を進めたりすれば、「何が民間主導だ」との批判を招くことになるだろう。
 すでに、駅周辺の整備については、岡崎活性化本部と岡崎商工会議所との間でも話し合いがなされていると聞いている。また、私も地元まちづくりの団体である「出会いの駅おかざき推進協議会」の5月総会に出席させて頂いたが、駅前の開発プランへの提言と商業施設の出店などについて、地元の意志を踏まえながら取り組んで頂いているところである。岡崎市としてもその流れを尊重し、協力して行く心づもりである。

 「ツインブリッジ」と言えば、話をする度によく言われる言葉に「また中心市街地か?」というものがある。しかし、今日までの中心市街地政策では、シビコの建設以来、十分に効果のある政策があったとは思えない、だからこそよく考えられた施策が必要である。ただここでひとつ気を付けなくてはならないことは、業者が自己の〝金儲け〟のために作り上げた計画に行政が乗せられてしまうことである。行政は都市の将来を見通して、合法的で合理性のある施策を実行していかなければならないと思う。
 またどこの国でも都市でも、中心地がさびれていて栄えた例は聞いたことがない。更に繰り返して言うならば、「ツインブリッジ計画」「リバーフロント構想」というのは、あくまで歴史遺産を活かした観光岡崎を築くための第一歩に過ぎない。そんなことを単発におこなっただけで、岡崎市の活性化は達成されはしない。これからさらに、第二、第三弾を打ち出してゆく予定である。そうした考え方の中で同時進行的に考えてゆく必要があるのが、JR岡崎駅周辺整備事業であると私も考えている。

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