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2013年6月10日 (月)

クール・ビズについて

 今年もまた夏の訪れを間近に控え、お役所では「クール・ビズ」の掛け声が始まっている。地球温暖化による夏の暑さ対策と冷房による夏場のエネルギーのムダ使いを防ぐためにこの制度が行われるようになったと記憶している。暑い日々においてはネクタイ無しの方が楽なことは間違いないが、私のような立場の者はネクタイが無いと具合の悪いことがときどきある。改まった会合でほとんどの参加者がネクタイ着用の席で、ネクタイが無ければやる気も無さそうに見える。写真でも撮られた日には、それが記録として残ってしまうから最悪である。そもそも政治を司る者は暑かろうが寒かろうが背広にネクタイ姿でガマンしているのが仕事の一つであると長年認識していただけに、このところの押しつけがましいクール・ビズにはそれこそガマンならない時がある。
 大体、いい年をした大人が人に言われて一斉にネクタイをつけたりはずしたりというのも気にくわない。暑ければ自分の意志でネクタイを外せばよいものだし、ネクタイ姿が好きな者だっているはずである。ネクタイぐらいしていないと、とてもその地位にある者と見られないこともあるのである(特に私の場合)。

内田康宏事務所にて

 いつからこのアイデアが始まったかと振り返ってみると、小泉内閣の時に元TVニュースキャスターであった小池百合子環境大臣が「クール・ビズ」を言い出したのが直接的なきっかけであった。ネーミングとタイミングが良かったせいか、小泉スタイルの代名詞のようになり、だんだん定着してきたような気がする。
 以前にも大平内閣、羽田内閣の時に、省エネルックとかサマースーツと言って、首相自らが背広の半袖姿やサファリ・スーツのようなものを着ていたことがあるが、結局定着には至らなかった。そもそも似合わない人が着るから余計に流行らなかったとも言える。こうしたことには役者も大切なのである。

 先日、ことのついでに外国ではどうしているか調べてみた。
 ご存じハワイはアロハでどこでもOKである。タイやフィリピンなどではバナナの繊維で作った半袖シャツが公式に認められている。
 なお日本でも沖縄にカリユシがある。2月の石垣島新空港の開港式典で山本一太大臣も着用していたくらいである。
 中国では、彼らが嫌いなはずの小泉総理のラフスタイルが注目され、清涼商務(チンリヤンシャンウー)などという言葉まで出てきている。
 韓国では2006年から環境部がクール・ビズ・キャンペーンを始めている(これも嫌いなはずの日本と趣旨は同じである)。
 イギリスでは、日本のクール・ビズに倣(なら)い、公務員や企業における服装の簡素化が提唱されているそうであるが、伝統を大切にするお国柄でもあり、公の席においては今でも厳格な服装を求められることが多いという。
 2007年にイタリアの保健省は地球温暖化防止のため、ノーネクタイ、カジュアル・スタイルの服装を奨励したところ、日本と同様にネクタイやスーツのメーカーから大反対を受けたという。
 しかし同年10月の地球環境行動会議において、ノーベル平和賞を受賞した政府間組織の議長であるラジェンドラ・パチャウリ氏は「クール・ビズによって日本は、世界にすばらしいお手本を示した」と称賛した。
 また、2008年にはニューヨークの国連本部でも、日本のクール・ビズを参考に軽装を奨励し、「クールUN」として室温の設定を21~22度から24~25度に引き上げると発表した。そして「地球規模の気候変動問題において国連が率先垂範しなくてはならない」と潘基文事務総長は述べている。

 文句は言ってみたが、「クール・ビズ」はこれからの世界の潮流の一つになってゆくのかもしれない。

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