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2012年10月11日 (木)

伊賀川の桜

伊賀川の桜

 最近、伊賀川の河川堤防を散策されている方から、
桜はどうなっちゃったの?
 という質問をよく受けます。
 2、3か月おきに行われる愛知県と岡崎市の事業説明会に参加された方は事情をよく分っているわけですが、それに出席されていない方は一方的に役所によって桜の木が切られ、撤去されてしまっているように感じられているようです。
 私もそうした言葉を受けて実際に河川堤防を車で走ってみました。
 確かに当初の説明とは違って、まったく桜の木が消滅してしまったかのような部分があります。しかし、これは経過的な問題で河川工事がひと段落した段階で再び桜の木を植え戻 す計画になっております。
 ソメイヨシノの樹齢は60~70年であり、それを超えると急速に樹勢が落ちるといわれています。
 今回の河川改修において、基本的に「若い木は残して古くなった木は植えかえて行く」という方針が打ち出されております。古くなった木は増水によって折れて川の水の流れを阻害する原因になり兼ねません。また、伊賀川の桜の美しい景観を将来にわたって保つためには若い桜への植えかえも必要であります。
 今後地域の皆様方と共に植樹の数を増やしていき新しい伊賀川を育てて行きたいと思っております。そのことは県と市それぞれに伝えてあります。ただ、河川の構造上桜を植える余地のない場所ができてしまったことも事実であります。その点は今後の河川整備における検討課題のひとつとなってくると思います。

 今回の伊賀川の河川改修の問題は、2008年(平成20年)の豪雨災害によって一挙に進んだものであります。
 尊い命が奪われたこともあり、杉浦正健前代議士の努力によって、国の緊急防災対策事業に指定され、多額の予算が決定され事業が推進されることとなったわけであります。都市河川の使命の第一義は沿線の地域住民の安全であります。豪雨に見舞われた折にも安全で安心できる河川環境を構築しなくてはなりません。そのために今回の伊賀川の河川改修計画が策定されました。今回の事業は安全な都市河川をつくることが第一目的となっておりますが、将来にわたって市民に親しめる身近な河川として活用できるように今後の計画で対応しておかなくてはならないと思っております。

 河道面積が約3倍になって安全性は確実に上がりましたが、今までのように簡単に川におりて子供たちが遊べる川ではなくなって参りました。その点をこれから考えて行かなくてはならないと思っております。わたくし自身この伊賀川で魚獲りをしたりして育ったひとりであります。これからも美しい桜に囲まれた市民に親しまれる新しい伊賀川を作る努力をしていきたいと思っております。

伊賀川の桜

 留学時代にアメリカをひとりでバス旅行していたときに、テキサス州のサンアントニオという町に行ったことがあります。そこはアラモの砦の戦いで有名な町ですが、そのサンアントニオ市の真ん中にちょうど伊賀川と同じくらいの規模の「サンアントニオ・リバー」という川が流れています。河川敷の両側はきれいに舗装され、一部タイル張りのところもありました。
 川の両サイドにはレストランや喫茶店、おしゃれなブティックなどさまざまな店が並んでいました。市民や観光客は川べりを散策しながら、食事やお茶を楽しんだり、買い物をしたりしていました。
 その風景を見たときに岡崎の伊賀川のことを思い出し、
「将来伊賀川もこんなふうになるといいな」
 と思ったことがあります。
 わたくしの個人的な伊賀川の未来予想図はこんなものであります。
 しかしこれはあくまでわたくしの個人的な思いであって、伊賀川をどうするかはこれから市民の皆様方の協議と総意で決めて頂くことになると思います。

追伸
 先日の台風17号の折、伊賀川そのものの被害はありませんでしたが、伊賀川沿いの愛宕学区の地域において、床下床上浸水に見舞われた家屋があったそうであります。
 その事実を知ったのが遅くて、すぐに現場に駆け付けることができませんでした。被害に遭われた皆様方には心からお見舞い申し上げますと共に、お詫び申し上げます。
 今回の浸水の原因は、前々から指摘されておりました、家屋の下に設置されていた古くからの下水管、下水溝に流れ込んだ雨水が低地から噴き出したものだそうであります。さらに伊賀川の工事のため、そうした下水の道が寸断されたところもあり、こうした被害が出たと聞いております。今回の教訓を忘れず、岡崎市としてはできる限り早い対応策をとらなくてはならないと思っております。

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