2017年3月21日 (火)

『リバ!』2017年4月号

徳川家康公の騎馬像

内田康宏事務所からご案内申し上げます。
『リバ!』2017年4月号の市長のコラムは「若き家康公像の制作に思う」です。

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2017年3月11日 (土)

「東岡崎駅周辺地区整備 北東街区有効活用事業」の概要決定!

東岡崎駅北東街区有効活用事業(完成予想図)

 JR岡崎駅東口の民活都市活性化事業に引き続き、「東岡崎駅周辺地区整備 北東街区有効活用事業」の方向性が決まった。これで岡崎の二つの鉄道拠点、市の玄関口周辺が再開発されることとなる。
 この事業は東岡崎駅周辺の市有地に定期借地権を設定し、民間の活力やノウハウを導入することで、来訪者が回遊と滞留のできる「にぎわいと憩いの空間づくり」を公民が連携して展開していく事業であり、今回の募集は再募集である。昨夏に行った第1回目の募集は応募も少なく(2社)、この事業の基本的な目標を具現化できる提案とはなっていないという理由から決定を見送ったものである。

 その後、より良い提案となるように募集条件の見直しを図り、再募集を行ったところ、昨年末に5つのグループから応募があった。そして、去る2月21日(火)に実施した主要鉄道駅周辺拠点整備事業者選定審査委員会の審査結果により、グループ名「チーム葵」が優先交渉権者に決定したのである(公募型プロポーザル方式)。
 なお、東岡崎駅の駅ビル(岡ビル百貨店)は名鉄が所有するものであり、今後岡崎市と協同して再開発をする方針で話し合いが続けられることとなっている。

東岡崎駅北東街区有効活用事業(完成予想図)

―優先交渉権者―
グループ名 チーム葵
代表企業 スターツコーポレーション株式会社
構成企業
  〃
  〃
  〃
株式会社アール・アイ・エー
岡崎信用金庫
株式会社岡崎ニューグランドホテル
中部スターツ株式会社
協力企業 スターツ信託株式会社
得  点 89点(小数点以下切り捨て)
借地期間 50年(一部民間所有地は30年)
借地料 1箇月あたり275円/平方メートル

 北東街区を「岡崎の文化を継承し発展させる拠点-新世紀、岡崎の櫓」「東岡崎駅の顔、乙川・市街地の玄関」「駅と川・市街地をつなぐ結節点」と位置付け、大きく二つの機能を導入する提案である。
 ひとつ目は、岡崎観光の起点となる「まちのコンシェルジュ機能」として約 110 室のホテル、約 200 台収容の駐車場、観光情報発信拠点、レンタサイクル事業。
 ふたつ目は岡崎の“伝統”と“時代感度”の「コネクト(つなぐ)機能」として、カジュアルレストラン・カフェ、岡崎名産と人気飲食店がコラボしたコンセプトレストラン、観光物産や地域に不足する生鮮品を扱うコンビニエンスストア事業。
 審査委員会においては、本事業の基本目標である「持続可能な魅力ある都市空間の創造」「にぎわいや憩いの空間の創出」の達成に具体的な方策がソフト面・ハード面で示されており、それを確実かつ持続的に進めるように、金融機関や施設管理会社を含めたSPC(特別目的会社)を設立するなど運営計画も優れたものであったことから、今後公民連携で進めていくまちづくりのパートナーとして、最もふさわしい提案であると評価したものである。

―提案施設の概要―
 提案された施設は、「北店舗棟」「南店舗棟」「ホテル棟」「駐車場棟」の4つの建物で構成される。これらの施設のほか、明代橋公園の整備も行われることになる。事業費は初期投資額約30億円(設計費、整備費、定借保証金等)。

東岡崎駅北東街区(敷地ゾーニング)

 ホテル棟、北店舗棟、駐車場棟に囲まれた場所の1階に、「にぎわいの場」として広場を設置する。市が整備するペデストリアンデッキのレベルで、ホテルロビーや回廊テラス、北店舗棟のテラスが「にぎわいの場」を通して接続される。
 南店舗にある「まちのコンシェルジュ機能」を生かし、観光情報発信拠点とする。観光案内デジタル板、まちの情報発信、レンタサイクル貸出、Wi-Fiスポット等が同店舗に設置される(提案書の内容は今後、設計や協議により変更もあり得る)。

■北店舗棟
 3階建て 延床約1,850平方メートル

1階 原付駐車場 約230台
(半地下形状のため川側からは見えない)
2階 飲食店舗3区画 (店舗数は不明)
(明代橋公園から階段やスロープで出入り可)
3階 飲食店舗3区画 (店舗数は不明)

■南店舗棟
 平屋建て 延床約370平方メートル

1階 物販店舗2区画 うち1区画は生鮮コンビニ

■ホテル棟
 9階建て ビジネスクラス 延床約3,780平方メートル

1階 設備スペース
2階 温浴施設
3階 ロビー
4階~9階 客室 シングル102室 ツイン8室

■駐車場棟
 5階建て RF有 延床約6,780平方メートル

1階 駐輪場 約1400台
2階~5階
屋上
駐車場 約200台

■明代橋公園
 事業者で整備。既存の桜を残し、補植もする。そのほか通年開花がみられるように樹種を選定。施設と一体感をもたせる。

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2017年3月 6日 (月)

「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」プラン決定

藤田保健衛生大学 岡崎医療センター

 2月23日(木)、岡崎市役所において、学校法人藤田学園の小野雄一郎理事長、星長清隆学長、幸田町の大須賀一誠町長、岡崎駅南土地区画整理組合の髙木廣行理事長、岡崎市医師会の小森保生会長の方々と共に新病院建設に向けての打ち合わせ懇談会を行った。
 長年、本市の課題であった市・南部地域の医療の中核を担うことを期待される新病院「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」が、建設に向けてさらに大きな一歩を踏み出すこととなった。
 これまでは話だけが先行していた感があったが、今回建築パース(完成イメージ図)と共に具体的な病院の姿が明示され、先般正式に県から承認された400床の病床数を得て、いよいよ来年春には着工し、2020年(平成32年)4月のオープンを目指すこととなる。

「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」概要発表

―懇親会での挨拶―
 市長の内田です。朝から外はあいにくの雨空でありますが、私の心は満開の桜のようでありまして、今日は桜の花びら模様のネクタイをして参りました。
 本日は豊明市の藤田保健衛生大学から、小野理事長様をはじめ、星長学長様、そして事務局の皆様方に岡崎市を御訪問いただき、誠にありがとうございます。また、本日は幸田町の大須賀町長様、岡崎駅南土地区画整理組合の髙木理事長様、そして、新病院の建設にあたり御尽力をいただいております医師会の小森会長様にも御多用の中、御同席をいただいております。重ねてお礼を申し上げます。

 只今は新病院「藤田保健衛生大学 岡崎医療センター」の概要につきまして、素晴らしい完成予想図と共に御披露いただきました。平成26年5月に協定を締結して以降、間もなく3年が経過しようとしておりますが、この間、藤田学園の皆様には綿密かつ慎重な準備を進めていただきました。その成果として、先月、無事に愛知県から病床400床の承認が下り、本日の発表と合わせまして新病院の建設も「いよいよ」といった感じになって参りました。
 私も、市民の皆様から「藤田学園の新病院の情報はまだか、まだか」と言われておりましたが、「近いうちに必ずや目に見える形で御披露する」とお約束しておりましたので、ようやく本日その責任を果たすときが来たと、感慨もひとしおであります。
 後ほど組合の髙木理事長様からもお言葉があろうかと思いますが、現地においては造成工事が順調に進められていると聞いております。岡崎市としましても、新しい病院をお迎えするにあたり、南部での民間の開発事業も具体化しており、周辺の道路や公園の整備など、基盤整備を鋭意進めているところですので、引き続き藤田学園さんにも御協力をいただきながら各事業のより一層の相乗効果による南部地域の活性化を期待しているところであります。
 最後になりますが、藤田学園様には今後とも様々な局面での市との連携、地域との連携をお願いいたしまして私の挨拶といたします。本日は誠にありがとうございました。

―これまでの経緯―
平成26年5月29日 岡崎市、藤田学園、岡崎駅南土地区画整理組合の間で「大学病院の建設に関する協定」を締結。
緊急な入院や手術に対応できる二次救急医療を24時間365日体制で対応する新病院建設へ。西三河初の大学病院の誕生。
平成27年8月26日 幸田町の新病院への支援表明を受け、岡崎市と幸田町が新病院の財政支援に関する覚書を締結。
平成28年12月 藤田学園が市保健所に病床整備計画書(医療法に基づく最初の手続き)を提出。
平成28年12月22日 岡崎市が「救急医療拠点施設整備支援補助金交付条例」を制定。補助金上限50億円。
平成29年1月 市保健所が愛知県の承認を経て、藤田学園の病床整備計画を承認。
平成29年度 新病院の最終設計
平成30年春 工事着工予定
平成32年4月 開院予定
―新病院計画概要―
■病院開設運営 : 学校法人藤田学園
■場所 : 岡崎市針崎地内
 岡崎駅南土地区画整理事業地内
 岡崎駅から南西約1km
■病床数 : 一般病床400床
■階数
 1階
 2階
 3階
 4~7階
: 地上7階(免震構造)
: 外来・検査
: 事務・供給
: 手術室他
: 入院病棟
■敷地面積 : 約30,000平方メートル
■建築面積 : 約 8,500平方メートル(病棟)
■延床面積 : 約35,000平方メートル(病棟)
■一般駐車場 : 約400台
■総事業費 : 約200億円
■財政支援 : 岡崎市・幸田町

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岡崎市南部に総合病院建設決定! (2014.06.12)

藤田学園 「大学病院の整備及び運営に関する協定」 (2015.04.05)

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2017年3月 2日 (木)

平成29年3月議会 その1(市長提案説明)

岡崎市議会・平成29年3月定例会

 昨年の選挙後、二期目で初となる平成29年度予算審議の3月議会が始まった。一期目で提案し、説明を行い、準備をしてきた施策が国、県、民間の協力を得てこれから一つ一つ目に見える形で実現していくことになる。
 さらに新年度からは、次の時代につながる事業を積極的に行ってゆく覚悟である。

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はじめに
 3月定例会の開催に当たり、所信の表明と平成29年度当初予算の施策のあらましを申し上げ、議会及び市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
 日本経済は、経済対策などの施策の推進により、雇用や所得環境が改善し、民間の需要を中心とした景気回復が見込まれております。国の平成29年度予算は、働き方改革などの一億総活躍社会の実現に向けた主要な取り組みを行うとともに、成長分野への重点化など、経済再生に直結する取り組みを推進する「経済再生と財政健全化の両立を実現する予算」としております。
 本市におきまして平成28年度は、市制施行100周年という節目の年にあたり、「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打ち、様々な記念イベントを多くの市民の皆さまと実施し、岡崎の魅力を再発見するとともに、誇りや郷土愛を高めることができたものと思っております。
 これを契機としまして、平成29年度は、本市のこれからの100年の礎(いしずえ)を築くための初年度であり、今後も都市としての魅力を高め、持続的に発展し続けることが重要であると考えるところであります。
 現在、進めております各事業、あるいは29年度当初予算に計上しました事業は、岡崎の将来を見据えたものであり、このまちに生まれ育ち、大人になっても、豊かで安心して暮らすことができるまちづくりのための事業であります。引き続き、市民の皆様と共に、全力で事業に取り組んでまいる所存であります。

平成29年度予算の大要
 それでは、新年度予算の大要につきましてご説明申し上げます。予算規模は以下のとおりであります。

一般会計 1,233 億円
特別会計 684 億 1,503 万円
企業会計 556 億 6,081 万円
合 計 2,473 億 7,584 万円

 一般会計の予算規模は、前年度対比0.1%の増となり、3年連続で過去最高となっております。
 一般、特別、企業を合わせました全体では、1.3%の増となっております。
 まず、一般会計の歳入であります。歳入の根幹となります市税収入におきましては、景気の回復基調もあり、約685億円を見込み、過去最高であった平成20年度の市税収入を超える額となっております。
 内訳としましては、法人市民税では、税率の引下げに伴い、減額が見込まれるものの、個人市民税では、引き続き、給与所得の増加による増額などで、市民税は約4億8,000万円の増収、固定資産税は、企業の設備投資が回復傾向にあることによる増額などで、約8億2,000万円の増収、市税全体では、約15億1,000万円の増収を見込んでおります。また、地方交付税は、市税の増収が見込まれることなどから、3億1,000万円の減額、繰入金は、財政調整基金からの繰入額の減額などで、約18億3,000万円の減額となっております。
 次に、歳出であります。
・総務費は、市民会館整備事業の終了などで、約26億5,000万円の減額。
・民生費は、PFI手法により整備しました、こども発達センターの整備運営費の増加などで、約31億8,000万円の増額。
・衛生費は、火葬場の整備事業の終了などで、約28億5,000万円の減額。
・土木費は、岡崎駅東地区整備事業費、岡崎駅南土地区画整理事業費補助事業などの増加などで、約23億8,000万円の増額。
・消防費は、消防指令システム整備事業費の増加で、約10億2,000万円の増額。
 となっております。

 ここからは、新年度予算に計上しました主要事業につきまして、総合計画の基本施策に沿ってご説明申し上げます。

地域で支えあい安全に暮らせるまちづくり
 国際化、多文化共生の推進では、平成29年度に友好都市であるフフホト市と提携30周年を迎えることから、記念事業を行ってまいります。
 4月にフフホト市からの使節団をお招きし、家康行列に参加していただくことや、7月には本市から使節団を派遣するなど、人々の訪問交流を通しまして、文化、教育など市民相互の理解を深めてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

平成29年度 岡崎市当初予算案

 災害対策としましては、東日本大震災の教訓や南海トラフ地震の新たな被害想定を踏まえ、平成28年度から「岡崎市地震対策アクションプラン」の策定に取り組んでおります。
 現在、この計画は、「命を守る」を最優先課題としまして、本市が行うべき対策事業を整理しているところであります。
 地震対策は、市民、事業者などの様々な主体が協働して対処していくことが重要であるため、事業者からの意見集約や、パブリックコメントを実施し、平成29年度末の策定を予定しております。
 また、近年、頻発する局所的な集中豪雨などの水害対策のため策定しております「総合雨水対策計画」では、具体的な施策を定めるアクションプランの策定を進めてまいります。
それと並行して、住居などへの浸水防止のため設置する止水板の設置費用に対しまして、新たに補助制度を始めてまいります。

健やかに安心して暮らせるまちづくり
 子ども子育てにおきましては、出産後も安心して子育てができる環境づくりに努めてまいります。
 まず、PFI事業で進めておりました「こども発達センター、すくも」が、4月、福祉の村にてオープンいたします。これは、発達に心配のある子どもの相談、医療、支援を総合的にサポートする複合施設であり、子ども一人ひとりの特性に合わせて、医師、保育士、保健師などの専門スタッフが連携し、子どもの自立や成長のサポートを行ってまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 次に、これまで、就学前教育を行うことを目的として運営してきた梅園、広幡、矢作、3園の公立幼稚園を、4月より幼保連携型の認定こども園へ移行してまいります。
 この認定こども園は、幼児教育と保育を一体的に行う施設であり、幼稚園と保育園の両方の良さを併せ持ち、保護者の就労状況にかかわらず、利用していただくことができるようになります。
 保育園の整備については、保育需要の増加に伴い、岡崎地域においては、既設の保育園での園児の受け入れが困難な状況となるため、南部市民センター分館の敷地内に新たに乳幼児専用の保育園を整備してまいります。
 老朽化により建替えを行っております山中保育園及び、整備費の助成をしております私立美合保育園は、年内の完成を予定し、公私立ともに安全で快適な保育環境の整備に努めてまいります。
 児童育成センターにつきましても、29年度は、常磐学区に新設するほか、細川、六ツ美北部、北野の3学区へ増設してまいります。

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 また、民間児童クラブを利用する方への補助を拡充してまいります。
 具体的には、経済的に不安定な状況に置かれている世帯への支援として、生活保護を受けている世帯においては月額の利用料の全額を、児童扶養手当を受けている世帯はその半額を補助いたします。
 利用者の負担軽減を図ることにより、地域の中で子ども達が豊かに成長できるような環境を整えてまいります。

自然と調和した環境にやさしいまちづくり
 昨年11月に地球温暖化対策の新しい国際ルール「パリ協定」が発効され、我が国におきましても温室効果ガスを削減することとなりました。
 これを受けまして、本市の「地球温暖化対策実行計画」を改訂し、その施策の一つである太陽光発電設備などの設置費用への補助制度をより効果的な制度に改定してまいります。
 また、西三河5市で連携し取り組んでおります、EUの「首長誓約」をモデルとする、エネルギーの地産地消、温室効果ガスの大幅削減を目的とした日本版「首長誓約」のアクションプランも推進してまいります。

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賑わいと活力あるまちづくり
 昨年12月に100周年記念事業として開催しました「岡崎モータースポーツフェスティバル」は、多くの方に来場していただき、大変、盛況でありました。29年度におきましても、ものづくりの地域として各企業の最新技術の紹介や、本市の産業の発展を図るため、引き続き開催してまいります。
 これからの観光は、自治体が自らの観光資源の特性を把握し、集客できる力を高め、観光消費を雇用などにつなげていけるよう観光産業を強化する必要があります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

 本市におきましても、代表的な歴史文化資産である徳川家康公というブランドを柱に、重要な観光拠点である岡崎公園を活用した施策を推進していくため、マーケティングの実施や、家康公観光プロモーションの計画策定、岡崎公園の活用方法についての検討を行ってまいります。
 また、民間団体と連携して戦略会議を立ち上げ、継続的な事業や広報戦略などの情報共有を図り、民間主導の観光推進体制の確立を目指す取り組みを進めてまいります。
 観光イベントにおきましては、四季を通して、この岡崎に来ていただけるようにすることが大切であります。
 その一つであります春の桜まつりの「家康行列」では、俳優で武道家の「藤岡弘、」さんに特別出演していただくことになっております。皆さんもご承知のとおり、藤岡さんは、昨年放送のNHK大河ドラマ「真田丸」で本多忠勝公役を熱演され、忠勝公生誕の地であります本市の「家康行列」への出演を快く引き受けていただきました。戦国武将最強との呼び名にふさわしい迫力ある姿を間近にご覧いただける絶好の機会となりますので、ご期待ください。4月9日開催予定であります。
 そのほか、夏の花火大会、冬の家康公生誕祭、岡崎公園のイルミネーションなど、四季折々のイベントを行うことで、交流人口の増加を図ってまいります。

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 新たな岡崎のシンボルとして東岡崎駅前に設置を予定しております家康公の騎馬像につきましては、多くの企業や市民の皆様からの熱い思いと、多額のご寄附をいただいております。現在のところ、制作費が賄えるほどのご寄附をいただいており、改めて市民の皆様の愛郷心の深さに、心より感謝申し上げるものであります。
 昨年末に、私自身、神戸峰男先生のアトリエを訪れ、制作状況を拝見してまいりました。制作が着々と進んでおり、平成30年度末には、大きさも出来栄えも文字通り日本一の騎馬像が誕生する運びとなっております。

快適で魅力あるまちづくり
 これからのまちづくりは、暮らしに必要な機能を都市部に集め、公共交通などで日常生活がおくることできるよう、都市全体の構造を見直す、いわゆる「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の考えで進めていくことが重要であります。
 本市におきましても、高齢者や子育て世代の生活環境の整備、行政サービスの効率化など、持続可能なまちづくりの観点から、都市計画マスタープランの改定を行ってまいります。
 都市基盤の整備では、その都市計画マスタープランにおいて、都市機能誘導区域として設定します、「岡崎駅周辺」及び「東岡崎駅周辺」地区の整備を進めてまいります。

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 まず、岡崎駅周辺地区では、駅東地区において、市有地を活用し、民間事業者の提案でコンベンションホールやホテルなどが入る商業施設の整備が、1月より始まっており、順調に進めば、10月にはオープンされる見込みとなっております。それと合わせましてJR岡崎駅と商業施設をつなぐペデストリアンデッキや公園など駅前広場の一体的な整備を行い、市南部の拠点づくりを進めてまいります。
 もう一つの都市機能誘導区域であります、岡崎市の玄関口であり、また、まちづくりにおいて重要な地区となります東岡崎駅周辺地区整備については、「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに再整備を進めているところであります。駅前広場、ペデストリアンデッキなどの整備を、乙川リバーフロント地区整備と合わせ進捗を図ってまいります。
 また、24日に発表させていただきました東岡崎駅北東地区の活用におきましては、今後、優先交渉権者と事業計画の協議を進めてまいります。人と乙川を結び、景観と調和のとれた、にぎわい、憩いの空間を創出することができる提案となっており、平成30年度末完成を目指して整備を進めてまいります。
 隣接する乙川リバーフロント地区整備では、明代橋上流の遊歩道の整備や、(仮称)乙川人道橋の橋台、橋脚の工事に着手してまいります。市道明代橋線の電線共同溝の整備も開始し、周辺の景観に配慮した歩きやすいプロムナードの整備の進捗を図ってまいります。
 施設整備を進めると同時に、民間の事業活動と連携し、まちに賑わいをもたらす様々な取り組みを引き続き行い、観光産業都市の基盤となるよう市民の皆様と共に新しいまちづくりを進めてまいります。

未来を拓く人を育むまちづくり
 まず、学校教育についてであります。
 全ての子どもたちが家庭の経済事情に関わらず、未来に希望を持ち、学校生活を送ることができるよう、就学援助制度の変更をいたします。これまで、入学後に給付しておりました学用品などの購入費を、平成30年度新入学の児童生徒分から入学前に受給できるよう変更してまいります。
 また、28年度から始めました、4月分の給食費無料化を引き続き実施し、進級、進学時の各家庭における経済的な負担の軽減を図ってまいります。

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 次にスポーツの推進では、誰もが気軽に参加できるスポーツの普及や、生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境づくりに努めてまいります。
 愛知県から移管を予定しております愛知県岡崎総合運動場の再整備については、PFI手法によって整備を行う予定であり、平成29年度は、事業者の選定を行います。翌30年度から、現在の陸上競技場を第3種公認の陸上競技場へ改修することなど、平成32年度のオープンに向けて各施設の整備を進めてまいります。

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 次に、本市の象徴であり、市を代表する史跡、岡崎城跡(じょうせき)についてであります。乙川河川敷で発見された「菅生川端石垣」は、全長400mの直線的な石垣としては国内最長であることや、その後の調査で石垣の構築方法、数種類の刻印が確認されるなど、史跡としての価値がますます高まっております。そのため、城跡をできるだけ本来の姿に戻す視点に立った整備を行い、未来への遺産として保存する必要があると考えております。
 平成29年度は、石垣の保存修理の整備方法の検討や、本丸月見櫓(つきみやぐら)などの発掘調査を実施してまいります。史跡の価値を未来へ伝え、城下町を囲む総構えの岡崎城跡の姿が見て分かる整備を目指してまいります。

将来まで自律した状態が続く都市経営
 本市の成長力の確保を目的とし、27年度より「岡崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に取り組んでおります。
 その成果によって高めることができた魅力を市内外へアピールし、目を向けてもらうことが必要であり、また、幅広い分野での取り組みを、行政のみでなく、市民参加の協力のもとで行うには、本市への愛着を高めることも重要であります。
 地方創生への取り組みを、効果的に展開するための施策としてシティプロモーションは大変有効であるため、29年度は、新しいシティプロモーション戦略のアクションプランの策定に取り組んでまいります。
 シティプロモーションの一環として28年度から始めました「おかざき応援寄付金」制度でありますが、市内外多くの方からご寄附をいただいております。
 29年度は、新しいシティプロモーション戦略と合わせた事業メニューの検討や、新しい返礼品の開拓、寄付者の方の利便性の向上などに取り組み、引き続き実施してまいります。

むすび
 最後になりますが、昨年の選挙におきまして、多くの皆様からご支持をいただき、2期目の市政運営を担わせていただくことになりました。
 平成29年度は、本市のこれからの100年に向けたスタートの年度であると同時に、1期目に手がけた事業の進捗が目に見えてくる年度でもあります。
このような中で、平成29年度当初予算案は、更なる本市の発展のため、総合計画などに掲げました各施策の着実な実施とともに、市民の皆様とお約束をした公約の実現を念頭に編成をしてまいりました。
 本市を取り巻く諸条件を踏まえまして、適切な市政運営を行い、「夢ある新しい岡崎」の実現に向け努めてまいりますので、議員各位のご理解と一層のお力添えをいただきますよう、お願い申し上げます。
 なお、会計別の主な事業、条例議案及び平成28年度補正予算等につきましては、両副市長より説明させていただきますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。

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2017年2月24日 (金)

平成29年度当初予算案を発表しました

東海愛知新聞

 2月16日(木)に発表した平成29年度の当初予算について、主な事業の概要を御説明申し上げます。一般会計の当初予算におきましては、市税収入、予算規模、ともに過去最高額となりました。

会計名 予算額 前年対比
一般会計 1,233 億円 0.1%増
特別会計 684 億 1,503 万円 2.3%増
企業会計 556 億 6,081 万円 2.8%増
合 計 2,473 億 7,584 万円 1.3%増

 平成28年度は、市制施行100周年という節目の年にあたり、先人の築き上げた歩みを振り返るとともに、「新世紀岡崎 飛躍祭」と銘打ち歴史的な1年を市民の皆様とお祝いしてまいりました。
 平成29年度は本市のこれからの100年の礎(いしずえ)を築くための初年度となりますことから、未来を見据え、持続可能なまちを創っていくことが重要と考えています。また、私自身といたしましても、昨年秋の市長選挙で多くの市民の皆様から御支持を頂き、再び市政運営を担うこととなり、これが2期目の最初の予算となります。2期目は1期4年間に蒔いた事業の「種」が地上に芽を出し、花を咲かせ、その成果を市民の皆さんに直(じか)に感じて頂けるものと思っております。
 このまちに生まれ育った子ども達が、ふるさと岡崎に対して、これまで以上に大きな愛情と誇りを持てる「夢ある新しい岡崎」のまちづくりのため、全力で邁進する所存であります。
 これらのことを踏まえて編成してまいりました当初予算案は、「未来を見据えたまちづくりを進める予算」と位置づけたところであります。

総合雨水対策事業
 近年、頻発する局所的な集中豪雨だけでなく、30年確率降雨に対しても床上浸水被害を解消するため、また、平成20年8月末豪雨相当の降雨からも人的被害をゼロにするため、平成28年度に「総合雨水対策計画」を策定しました。
 平成29年度は、具体的な施策となるアクションプランの策定を進めてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

こども発達センター業務
 PFI事業で進めておりました、発達に心配のある子どもの相談、医療、支援を総合的にサポートする複合施設「こども発達センター すくも」が4月1日、福祉の村内にオープンいたします。
 子ども一人ひとりの特性に合わせて医師、保育士、保健師などの専門スタッフが連携し、子どもの自立や成長のサポートを行い、本市並びに幸田町における発達支援の拠点としての機能を果たしてまいります。

平成29年度 岡崎市当初予算案

(仮称)岡崎モーターフェスティバル開催業務
 「(仮称)岡崎モーターフェスティバル開催業務」は、市制施行100周年記念事業として昨年12月に開催された岡崎モーターフェスティバルが盛況であったことを受け、モータースポーツイベントを集客の柱に据えつつ、自動車産業を基盤とするこの地域の産業振興と交通安全啓発を目的とした催しを開催するものです。

平成29年度 岡崎市当初予算案

観光企画業務
 「観光産業都市・岡崎」として、本年度観光基本計画アクションプランを策定し、平成29年度は最も代表的な歴史文化遺産である徳川家康公ブランドを柱に、重要な観光拠点である岡崎公園を活用した施策を推進していくため、マーケティングの実施や、家康公観光プロモーションの計画策定、岡崎公園の活用方法についての検討を行ってまいります。
 特に徳川家康公のブランドを生かした観光プロモーションの展開では、公民連携の戦略会議を立ち上げて、民間主導の観光推進体制の確立を目指し、観光産業をものづくりと並ぶもう一つの経済の柱とする観光産業都市の実現に向けて、地域が一丸となって「稼ぐ力」の向上を図る取り組みを進めてまいります。

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観光イベント推進業務
 また、本市ならではの魅力的な観光資源を活用した四季折々のイベントを実施し、観光客の誘致拡大を図ってまいります。平成29年度は、家康行列におきまして、NHK大河ドラマ『真田丸』で本多平八郎忠勝役を演じました、俳優の藤岡弘、さんを本多忠勝役で招聘し、さらなる魅力アップを図ってまいりますので御期待下さい。

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東岡崎駅周辺地区整備推進業務
 岡崎市の玄関口であり、また、まちづくりにおいて重要な地区となります東岡崎駅周辺地区につきまして、「誰もが使いやすい にぎわいの交流拠点」をコンセプトに再整備を進めているところであります。駅前広場、ペデストリアンデッキなどの整備を乙川リバーフロント地区整備と合わせ進捗を図ってまいります。
 また、北東街区の活用におきましては、人と乙川を結び、景観と調和のとれた、にぎわい、憩いの空間を創出することも目的として事業募集を行い、提案のあった事業者から近々、優先交渉権者を決定し、平成30年度末完成を目標に事業計画の支援を進めてまいります。

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シビックコア地区整備業務
 岡崎市の南の玄関口であるJR岡崎駅周辺の基盤整備と合わせ、シビックコア地区におきましては新たな交流拠点として整備が進み、民間事業者の提案による市有地を有効活用したコンベンションホール、ホテルなどが入る商業施設や駐輪場がオープンする予定です。それと合わせまして駅と商業施設をつなぐペデストリアンデッキや公園等を一体的に整備することで、地域の活性化と魅力あるまちづくりを進めてまいります。なおこの事業は当初予定より早まり、本年の10月にはオープンできる見込みとなっております。

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乙川リバーフロント地区整備等推進業務
 乙川リバーフロント地区整備につきましては、本年度に引き続きハード・ソフト両面の事業を展開してまいります。
 ハード事業として、平成31年度完成予定の(仮称)乙川人道橋の整備工事の進捗を図るとともに、明代橋上流の遊歩道の整備など、さらに、殿橋と(仮称)乙川人道橋の右岸側では電線共同溝の整備を含め、景観に配慮した歩きやすいプロムナードの整備を進めてまいります。
 また、ソフト事業として、施設整備に合わせ公共空間を利活用した公民連携のまちづくりを行ってまいります。本年度の実績を踏まえながら、社会実験の実施や活用促進を行い、観光産業都市の基盤となるよう市民の皆様と共に新しいまちづくりを進めてまいります。

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要・準要保護児童・生徒就学援助業務
 児童・生徒の保護者の負担を軽減し、義務教育の円滑な実施を図るため、新入学学用品費を支給するものです。平成30年度入学予定者からは入学前に受給できるように変更してまいります。給食費の1ヶ月無償化とともに、進級、通学時期の各家庭における経済的負担を少しでも解消できるよう取り組んでまいります。

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児童育成センター、保育園整備、(仮称)額田センター
 「市民に関わる予算」として、平成29年度中に完成する施設や新規・拡充する施策をまとめています。様々な分野で各種事業の充実を図っております。
 「児童育成センター」につきましては、児童の健全育成を図るために整備を進めており、平成29年度は常磐、六ツ美北部、細川、北野の4学区に設置してまいります。
 また、保育園の整備といたしまして、私立保育園につきましては「美合保育園」の増改築に対する建設補助を、公立保育園につきましては「山中保育園」の建て替え及びJR岡崎駅を中心とした南部地域の保育需要の増加に即応するため、3歳未満児専用の「(仮称)南部乳児保育園」を新たに建設してまいります。
 「(仮称)額田センター」は現在建設工事を進めているところであり、平成30年2月の開館を予定しております。この施設は額田支所を中心に、市立額田図書館や森の総合駅といった周辺施設の機能を集約するもので、公共施設等総合管理計画に沿った取り組みの一つであります。
 これらの施設につきましては、それぞれ平成29年度内に完成し、市民の皆様に御活用いただけるよう、所要の経費を計上しております。

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新規・拡充する施策
 最後に新規・拡充する11の施策について御説明申し上げます。
(1) 男女共同参画社会の推進といたしまして、「女性活躍のための支援」につきましては、働きたい女性への就労支援や、育休中及び育休復帰後における不安解消のための支援を行ってまいります。また、事業所への啓発・支援として、働き方改革に関するセミナーや専門家の派遣を行い、ワーク・ライフ・バランスの推進を行います。
(2) 「止水板設置の補助」につきましては、都市整備における防災対策のうち、床上浸水被害を軽減する施策といたしまして設置費用の一部を補助してまいります。
(3) 保健衛生の充実といたしまして、「歯周疾患検診の拡充」を行います。50歳及び60歳の歯周疾患検診にオプション項目として口腔がん検診を追加します。発見の遅れによる生活の質の低下などの問題に対し、早期発見・早期治療を可能にいたします。
(4) 「地域保健活動の推進」につきましては、保健師に地区担当制を導入し、家庭訪問や健康づくり活動を通じて地域特性に応じた活動を、モデル地区において推進してまいります。
(5) また、「自殺予防対策」につきましては、こころの悩みを抱える方の相談の増加に対応するため、こころの健康電話相談である「こころホットライン」の回線を増設いたします。
(6) 児童福祉の充実といたしまして、「民間児童クラブ利用者育成料の補助」につきましては低所得者世帯に対する補助を拡充し、公民格差の是正を進めることで、児童の健全育成を推進してまいります。
(7) 「浄化槽転換設置整備費の補助」につきましては、良好な生活環境の確保といたしまして制度の見直しを行い、生活排水による公共用水域の汚濁防止や公衆衛生の向上を図るための支援を行ってまいります。
(8) 住宅・住環境の整備といたしまして、「木造住宅耐震改修費の補助」につきまして、平成29年度は国庫補助も活用し、上限120万円に補助額を拡充し、旧耐震基準の住宅・建築物の耐震化が進むように支援を行ってまいります。
(9) 一方、罹災または老朽化した危険な空き家に対しましては、「危険空き家除却事業費の補助」を新設し、居住環境の整備改善のための支援を行ってまいります。
(10) 「私立幼稚園就園奨励費」につきましては、国の幼稚園就園奨励費補助金の増額に伴い、私立幼稚園に通う園児の保護者のうち、低所得者やひとり親世帯等に対して負担軽減を行ってまいります。
(11) 「看護師研修の実施」につきましては、現在医療現場で働いていない、潜在看護師の把握と復職のために、講義及び技術訓練を行ってまいります。これにより、再就職希望者の職場復帰を容易にし、岡崎市内の医療現場の看護師確保の一助になることを期待しています。

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2017年2月23日 (木)

『リバ!』2017年3月号

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内田康宏事務所からのお知らせです。
リバーシブル2017年3月号が発行されました。
徒然市長日記は「人生は戦いなり」です。

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2017年2月15日 (水)

第4回 全国まちゼミサミット

第29回岡崎まちゼミ

 2月2日(木)、市民会館にて「第4回 全国まちゼミサミット」が行われた。岡崎での開催は2年振りのこととなる。2月2日~3日の二日間で全国から約600人が参加する一大イベントである。
 〝まちゼミ〟とは「得する街のゼミナール」の略称で、地域のお店の方が講師となり、それぞれの業種のプロとして専門知識に基づいた知恵、情報、商売のコツ、また趣味の楽しみ方などを無料で受講者(お客様)に伝える少人数制のゼミのことである。
 それぞれのお店で開催する講座を通じて、店主やスタッフとお客様とのコミュニケーションによって信頼関係を築くことを目的とした事業である。単なる営利目的の活動ではなく、「お客様」「お店」「地域」の〝三方よし〟の人と人の対面によるコミュニケーション事業なのだ。美容、健康、飲食、物販、サービス、金融等、多種のお店の参加により1時間から1時間半で行い、原則、受講料は無料(材料費が必要なケースもあり)とし、事前予約の上〝まちゼミ〟は実施される。お客様にとっては「学びの場」となり、人生が豊かになれる知識や技術が身につき、各お店にとってはお客様との出会いや商業者同士の繋がり、経営革新も企てられる取り組みとなっている。
 第29回目となる「岡崎まちゼミ」の開催期間は、2月3日(金)~3月15日(水)である。20店舗以上の参加店により、全部で122の講座が開かれる。チラシ等の配布を行い、受講者の予約募集を行って開催するシステムである。

 このまちゼミは、2003年(平成15年)1月にこの岡崎の地から始まった。当時は大型店や百貨店が全国の地方都市に過剰進出し、その過当競争による結果、次々と撤退するという傾向があった。岡崎市も同様に、大規模店舗の出店で弱体化した商店街が人通りの減少によりさらなる苦境に陥るという状況にあった。
 そのような中、「街にかつての賑わいを取り戻そう」という気運が高まり、商工会議所と地元商店主たちの「なんとかしたい」という強い思いの中から〝まちゼミ〟は生まれることとなったのである。
 試行錯誤を重ね、事業を継続する中、着々とノウハウを蓄積し、現在の市民から楽しみにされる街の名物に育ってきた。その後、〝まちゼミ〟は全国に広がり、現在約273地域で開催されており、今も拡大中である。
 商店街の活性化事業として始まったこの〝まちゼミ〟であるが、今や学校や図書館、地元団体、一般市民や子供会など地域全体を巻き込んだ一大ムーブメントを引き起こしている。(2016年には「第6回 地域再生大賞」の準大賞を受賞している。)

―挨拶―
 皆様こんにちは。御紹介頂きました岡崎市長の内田康宏であります。
 第4回全国まちゼミサミットが、ここ岡崎の地で、再びこのように盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。また、北は北海道、南は沖縄県を始め、全国各地より御参加頂きました皆様を心から歓迎申し上げます。そして、本日のサミットを主催されました、皆様にも厚く御礼申し上げます。

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 平成14年、岡崎で誕生したこの「まちゼミ」は、今や全国47都道府県、300地域に迫る勢いで広がっており、中心市街地や商店街の活性化につながる手法として高く評価されていることの現れだと感じております。自らの利益のみ求めるのではなく、お客様、そして地域社会にも貢献する大岡裁きのような「三方よし」の精神は、今後ますます重要になってくるものと確信しております。
 岡崎市としましても、このような民間主導の活動を側面支援するとともに、岡崎商工会議所と共同で岡崎ビジネスサポートセンター OKa-Bizを運営し、売上げ向上に悩む事業者の支援を積極的に行っているところであります。

 さて、この岡崎市は愛知県の中央部に位置し、この地域の教育、文化、産業の中心都市として発展を続け、昨年7月1日に市制施行100周年を迎えました。ちなみにこの市民会館も100周年事業の一環としてリニューアルされたものであります。徳川家康公生誕の地である岡崎が、次の100年に向け、今後さらに安定した経済基盤を築くことができるよう、本市の経済の柱であります自動車産業を中核とした「ものづくり」に加え、独自の自然と歴史文化遺産を活かした「観光産業」の育成を図っているところであります。
 このような時期に、皆様方をお迎えできましたことは誠に喜ばしい限りであり、これを機に岡崎市の魅力を存分に感じて頂き、これから何度でも岡崎にお越し頂けるようになることを願っております。
 今後、2~3年のうちに私の公約が次々と実現します。岡崎市はさらに進化致しますのでぜひ御期待下さい。
 最後になりますが、本日のサミットを通じて商店街活性化へのヒントを一つでも多くつかんで頂くことを御期待申し上げますとともに、お集まりの皆様のさらなるご活躍とご健勝を祈念申し上げ、私からの挨拶といたします。本日は誠におめでとうございます。

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2017年1月31日 (火)

藤岡弘、さん、今春本多忠勝役に!

藤岡弘、さん

 昨年、NHKの大河ドラマ『真田丸』で本多平八郎忠勝役を演じ存在感を示していた藤岡弘、さんが、今春の岡崎桜まつりの「家康行列」において本多忠勝役で再び登場することとなった。
 出演交渉は、昨年の夏頃から東宝の事務所を通して行ってきた。そして昨秋行った仮契約により正式に出演して頂けることと相成った。
 昨春の〝里見浩太朗・家康公〟による盛況ぶりを見ても明らかな通り、大物スターの登場は家康行列の魅力と集客力アップにもつながり、沿道の商店街からも「朝から来客が増えた」と好評だったことから、この度の藤岡さんへの出演交渉を行うことになったのである。ただ、今回は10月に選挙があったため、私が直接御挨拶にうかがうのが12月となってしまった。

家康行列(2014年4月6日)

 国交省への来年度予算要望に出かけた12月12日(月)の午後、電車を乗り継いで世田谷区に到着。駅から東宝の担当者の車で藤岡さんの事務所へと向かった。
 さすがにスターの個人事務所らしく、鉄筋コンクリートのがっしりとした建物であった。事務所の前には撮影機材を満載したと思われる大型車両が停められていた。なんとこの細い道路を通ってここに駐車させるのは、藤岡さん御本人だそうである。ちなみに藤岡さんは大型、大型特殊はじめ、ほとんどの車両の免許を持ってみえるそうだ。
 2階にあるガラス張りの応接室に向かった。階段をのぼる途中、テラスに本物かと見まがうような陶器製のトラの置物が我々の方を向いて座っており、ドキリとさせられた。
 応接間のテーブル上には、本多忠勝に関する資料や藤岡さんの雑誌インタヴューに答えたコピーなどがていねいに並べて置かれており、藤岡さんのこの役に対する思い入れと、来客に対する細やかな心配りが感じられるようであった。窓際には初代仮面ライダーの当時のポスターや貴重なフィギュアなどが並べられており、きっとマニアにはたまらないお宝であろう。
 そう言えば今回の話を本多家の御当主・本多大將(ひろゆき)さんに伝えたところ、初代仮面ライダー世代でもある大將さんは「ともかく理屈を超えてうれしい」とコメントされていた。

 ほどなくして入室してみえた藤岡弘、さんは肩書きに武道家とある通り、1メートル80センチを超える体軀(たいく)に筋肉のヨロイをまとっているような方であった。そうした見かけに反して、声はソフトでラジオの朗読番組に合いそうな、やさしい語り口であった。
 今回の本多忠勝役については一番敬愛する戦国武将であり、NHKの大河ドラマに忠勝役の出演依頼があった時は運命的なものを感じたそうである。私達にはこれまでも主役を歴任されてきたイメージが強いのであるが、御本人は「役者人生で初めて本当にやりたい役が回ってきた」と熱く語られた。
 藤岡さんの武士道と日本文化・伝統に対する思い入れは深く、俳優業の傍ら、武士道と日本文化の伝道師として世界中を回って活躍されていることはつとに有名である。私もこれまで70数ヶ国を訪れているが、藤岡さんの100ヶ国近くにはとても及ばない。

 職業軍人であると同時に武道家でもあり、戦後は警察官として指導的立場にあった父君喜一氏から「文武両道に通じる規律ある生活と古武術に始まり、柔道、剣術など各種武道を厳しく指導を受けたこと」が今日のベースになっているということであった。
 父君は戦時中に受けた弾の跡やキズ跡があり、そのせいか長生きはされなかったとのことである。そのため戦友でもあった小野田寛郎少尉が戦後29年経って(昭和49年)フィリピンのルパング島で発見され、帰国した折には、息子である藤岡弘、さんと出会う機会があり、小野田さんとはその後も親交が続き、父君の語られなかった戦時秘話を聞くことができたという。その後小野田さんがブラジルへ移住し、牧場を始められ、ブラジル軍に関わりを持たれていた頃にも藤岡さんは南米まで出かけられたそうである。小野田さんが亡くなられる前にもう一度会うという約束が果たせなかったことが心残りであると語られた。

藤岡弘、さん

 藤岡さんは東宝映画『大空のサムライ』(昭和51年)にも主演されている。原作者であり物語の主人公でもある零戦の撃墜王・坂井三郎氏とも面識があり、多くのお話を直接聞かれているそうである。藤岡さんはこの映画の後に小型飛行機操縦の免許もとっている。小型船舶の免許もあるそうであるから、陸・海・空すべての映画に対応できる。無線の資格もあるそうで、これで爆発物取扱の資格があればアメリカ海軍のネイビー・シールズの隊員も務まりそうである。

 それから時代劇の話でも盛り上がった。友人から「映画オタク」と呼ばれる私であるが、『椿三十郎』における三船敏郎と仲代達矢の終盤の決闘シーンについてつい熱く語ってしまった。
 瞬時に決まる三船さんの居合い抜きの場面をスローモーションで観てもよく分からず、後に何かの本で読んで「右手で抜いた刀の背を左手のヒジで押し切りするように高速回転させる」ということを知ったとお話したところ、さすが刀道教士七段、抜刀四段に加え、居合道も極めてみえる藤岡さんは、すでに御自身も試みておられ、「あれって本当に出来るんですよ。私もやってみました」と軽く答えられ、またもや驚かされた。
 よく手入れされている日本刀の刀身は台所の包丁とは違い、うっかり刀の部分を握りでもすれば手の平が切れるほど鋭利である。私達がマネでもしようとすれば、自分の手足を切るのが関の山である。武芸百般に通じた現代のサムライ・藤岡弘、さんにおいてこそ成し得る技であることを明記しておく。

藤岡弘、さん

 話がはずみ、1階の奥にあるお茶室にも案内して頂いた。室内には藤岡さん自らデザインされた鎧兜をはじめとし、何領もの甲冑(かっちゅう)が並んでいた。囲炉裏の周りに腰を下ろした我々は、藤岡さん手ずから入れられたお茶を頂き、足元に置いてあった仕込みヅエ(レプリカ)も見せてもらうことができた。
 これらの凝り具合に私は同じ傾向の趣味の臭いを感じ、個人的にも藤岡弘、さんを好きになりそうである。
 別れ際に「また、ぜひ遊びに来て下さい」と言われたことを女房に話すと、「バカじゃない、社交辞令に決まってるじゃない!」と一笑に付されてしまった。
 しかし帰りに外まで出て、私達の車が角を曲がるまで見送って下さった藤岡さんの誠実な姿からは真実しか感じられないと、私は勝手に思っている。

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2017年1月26日 (木)

『岡崎まちものがたり』刊行。岡崎市民はスゴイ!

『岡崎まちものがたり』

 100周年記念事業の担当課から「100周年の主要事業として、学区ごとにそれぞれの歴史や文化、地域の特色を文章と絵や写真でまとめてもらい、それを一冊の本にして『岡崎まちものがたり』として出版する」という話を聞いた時、当初、正直言って「大丈夫かいな?」と思ったものである。
 地域によっては「そんなメンドウくさいことはどうもならん!」という所もあるかもしれないと思ったからである。事実、最初あまり乗り気でない総代さんもみえたと聞いている。

 ところが一旦プロジェクトが動き出してみると、それぞれの学区には地域独自の歴史、伝統、風俗、文化に詳しい長老・古老がおみえになり、また一家言のある郷土の歴史家や元先生、文章の達人、絵に自信のある方など多士済々であることが分かってきた。そうした皆さんにハリきって自らのふるさとへの思いや情報を書き綴って頂き、しまいには各学区8ページでは足りない程の内容のあるものが出来上がった。
 平成29年1月19日(木)、『岡崎まちものがたり』が完成したことを記念して市民会館でお披露目会を開催した。また同時に、市のホームページでも本の内容を公開した。

岡崎まちものがたり完成お披露目会

 こうしたものが地域文化の集積というものなのだろう。改めて岡崎市民の文化力の高さ、底力というものを再認識し、敬服している次第である。
 最終的に400ページにのぼる読み応えのある本となり、今我々が読んでも面白く、新たな発見となる話も多い。今やらなくてはできないものができたと思っている。これから20年、30年、あるいは100年先には大変な資料になっていることと思い、うれしい限りである。
 改めて御協力頂いたお一人お一人の皆様に感謝申し上げます。
 ちなみに表題の文字は徳川18代、德川恒孝(つねなり)様のものです。

―岡崎まちものがたり完成お披露目会での挨拶―
 皆さんこんにちは、市長の内田です。
 本日はご多用の中、「岡崎まちものがたり完成お披露目会」にお越し頂き、ありがとうございます。また、日頃は市政に対しまして格別のご理解とご協力を頂いておりますことに厚く御礼申し上げる次第であります。
 平成28年7月1日に市制施行100周年を迎えました本市にとりまして、この「岡崎まちものがたり作成事業」は、市制100周年記念事業の主要事業の一つであり、総代会連絡協議会の全面的なご協力を頂き、市内47小学校区の総力をもとに、市民の皆様が編集を行ったものであります。発行に向け、大変なご尽力を頂いた各学区まちものがたり作成委員会の皆様に対しまして、この場をお借りして深く敬意と感謝を申し上げます。
 この本は、先人の築き上げてきたこれまでの歩みにつきまして、写真を中心に振り返り、市制100周年時における地域の自慢などを市内外へ伝える記念誌として、大変すばらしい出来栄えであると感激しました。なお、各学区のものにつきましては、多くの皆様方の御要望に応え全戸配布を予定しております。
 この100周年は市の成長過程における一つの節目であり、これを契機として、今後も次世代を担う子どもたちが、ふるさと岡崎により大きな愛情と誇りを持つことのできる「夢ある新しい岡崎」の実現を目指していきます。
 そしてこの『岡崎まちものがたり』は、誰もが訪れたい、住んでみたいと思う、賑わいある活気に満ちたまちづくりに繋がっていく本になっていると考えております。現在進めている他の事業もこの2~3年の内に順次完成してまいりますので、こちらもぜひ御期待下さい。
 地域を改めて見つめ直し、岡崎について一層の理解を深め、愛情を持って次の時代に引き継いでいって頂くことをお願い申し上げまして、私からの挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。

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  『岡崎まちものがたり』は、市制100周年記念サイトの「岡崎まちものがたり学区ページ」でも閲覧が可能です。47学区、それぞれの学区ごとにダウンロードできます。

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2017年1月20日 (金)

人生は戦いなり

Life is a Struggle

 現在、私の自室の正面にはクリムト作の「黄金の騎士」の複製画が飾ってある。本物の絵は愛知県美術館の所蔵するものであり、〝人生は戦いなり〟という副題がついている。気の弱い私は自らを鼓舞する目的で、この絵を目前に飾り、毎日見ているのである。

 人がこの世に生き続けるということは、それぞれ何かしかの戦いをしているということである。精子と卵子の邂逅を得て人間としてこの世に生まれる権利を手に入れるためには、まず数億の仲間(兄弟?)との競争に勝ち抜かなくてはならない。すなわち一つの生命の誕生のためには、数億の同様の可能性の犠牲があるのである。どのような平和主義者も人生の第一段階でこの戦いを制して生まれてきているわけであり、その事実を否定することはできないだろう。キリスト教の言う「人間の原罪」というのは、案外こんなところから発しているのかもしれないとも思う。
 さらに生まれ落ちた後もまだ戦いは続く。五体満足に生まれることができたか否か。知能や美貌に恵まれた否か。裕福な家に生まれたかどうか。そして愛情あふれる両親のもとに育つことができるかどうか。そうした、本人の意志ではどうしようもない、生まれつき備わった生物的基礎能力と環境的条件が個々の人間に与えられた人生ゲームにおけるアイテムであり、基本設定要件となる。
 その点で我々は初動の段階において、風に飛ばされる種子や鳥によって運ばれる果実の種と同じである。そう、人生とは生まれた瞬間から偶然と不公平から始まるのである。おまけに生まれる前や生後に親に殺されたり、捨てられる不運なケースさえある。
 誰しも偶然の所産として与えられたそれぞれの条件のもとに〝人生の戦い〟を進めて行かなくてはならない。第一段階の幸運不運の違いはあっても、例外は無いのである。

 戦いの種類は多岐にわたり、次々と降り注いでくる。進学、就職、資格の獲得、昇進競争や自ら挑む選挙もそうである。さらに配偶者獲得のための競争もある。こちらは個々の感情的要素がからみ、さらに難物である。そして幸か不幸か結婚に至っても、その配偶者と子供達との葛藤といった問題が加わってくる。
 先日新聞に、世の中には二通りの人間があり、それは「結婚を後悔している人間」と「未だ結婚していない人間」であると記してあった。
 先のことは分からないものであるが、うまくいったと思ったことが後にとんだ貧乏クジの元となることもあるし、その逆のケースもまれなことではない。そのように人知を超えた、思うにまかせないものが人生であり、人生航路の至る所にドンデン返しの落とし穴が散りばめられているからこそ人生は最後まで油断できないのである。

 幼少時から能力と才能を発揮する子供、上級に進学してから頭角を現す者、あるいは実社会に出て本来の実力が開花する人など様々である。一つの道を堅実に歩む者、運命のいたずらか本人の意志かはともかく、二転三転しながら成功する者しない者、幸せな人生を送れたかどうかは、本人の人生観、価値観にもよってくるため一概には言えない。いずれにしてもそれぞれの人生ステージにおいて次々と新たな戦いの場が用意され、それに勝ち残ることが要求される。
 時に神仏を呪いたくなるような過酷な運命を与えられ、しかもその中で戦い続けることを要求されることがある。戦いに倒れることがなくとも、その運命の重荷に耐えきれず、自ら人生ゲームを途中退場してゆく者もいる。
 それも選択の一つではあるが、人生の敗北者の烙印を消すことはできないであろう。チャンスは戦い続ける者にのみ与えられるのであるから。

 この仕事をしていると様々な人生を垣間見る機会があるが、これまで、生涯、幸運に恵まれた人生というのは聞いたことがない。
 また、人からうらやまれる富や社会的地位や名誉を持っている人が必ずしも幸せな人生を送っている訳ではない。家庭内や一族との間に不和を抱えていたり、子供の不出来や健康上の問題などに悩まされていたりもする。
 自らの失策や不運はもとより、他人の巻き添え、あるいは経済や社会の変化、法律の改革により窮地に追い込まれる人生もある。
 それでも生きてゆかなくてはならないのが人生なのである。

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