2018年2月20日 (火)

『リバ!』2018年3月号

『リバ!』2018年3月号

内田康宏事務所から『リバ!』2018年3月号発行のお知らせです。
市長コラムは「岡崎には文化が無い?」です。

|

2018年2月12日 (月)

岡崎には文化が無い?

 先日、ある方から「岡崎は文化不毛の地であり、〝ジャズの街〟と言いながらライブハウスはほとんど無い」、「政策は役所主導で、ビッグネームや権威に頼ったものばかり」というお便りを頂きました。
 たまにはこういう辛口の御意見も刺激的で面白いと思いますが、できれば現実を正しく認識した上での意見であってほしいものです。
 ところで長年〝文化都市〟を標榜している岡崎に「文化が無い」というのは私は初めて耳にする意見であり、放置しておく訳にはまいりません。たぶん〝文化〟という言葉の定義に対する認識の違いの問題ではないかとも思います。

乙川

 岡崎は、大化の改新(645年)、飛鳥時代(白鳳時代)にはすでに壮麗な伽藍の並ぶ寺院があり、古くから交通の要衝として発展してきた長い歴史と文化のある地であります。14世紀に朝廷が南北に分かれて争った南北朝の動乱の口火が切られたのは、矢作川の両岸に対陣した軍兵達によってです。また、源頼朝の三回忌にまつわる仏像のある滝山寺があります。足利氏は尊氏の先祖、足利義氏の時代から岡崎に館をもち、鎌倉幕府四代将軍の藤原頼経も滞在したことがあります。
 江戸開幕以降、岡崎からは30家以上の大名が誕生しております。そして現在、日本の伝統文化と呼ばれているものの多くは、徳川家康とその家臣団によって開発された江戸において始まり発展したものであります。その徳川家と家臣団(他の地においては殿様)にまつわる数多くの文物があるのがこの岡崎ですし、全国でも有数の神社仏閣の数を誇ります(京都よりも多い)。そうした事実を数え上げただけでも「文化が無い」とは言えないはずです。

 また岡崎は古くから芸所としても有名であり、今も踊りや小唄等のお師匠さんもたくさんみえます。洋楽においてもクラシックのみならず、ポピュラー・ミュージック界で活躍してみえる方を多く輩出していますし、地元で後進の指導に尽力して下さる方も少なくありません。そのおかげで小中学生の合唱・吹奏楽・オーケストラのレベルも高く毎年全国大会へ出場し、上位入賞を果たしています。(Beanzz、ビーンズという子供ジャズバンドもあります。)

りぶらジャズオーケストラJr.岡崎 Beanzz

(りぶらジャズオーケストラJr.岡崎 Beanzz)

 岡崎高校のコーラス部はヨーロッパで行われる世界合唱大会で何度も金メダルを獲得しております。ちなみに5大会連続で金メダル、そのうち3回は世界チャンピオンであります。
 光ヶ丘女子高校のダンス、合唱も全国レベルの活躍をしておりますし、愛産大三河高校のアーチェリー部や城西高校のサッカー部も有名です。その他にも素晴らしい成果を出している学校や団体所属のオリンピック候補級の選手もたくさんいます。
 ついでに言わせて頂くと、学力の方も大したもので、毎年の全国学力・学習状況調査で、愛知県は全国ランクの上位ではありませんが、岡崎の小中学生の学力は全国平均よりも高い水準にあります。(この統計は人口の多い所が不利。)
 岡崎市芸術祭に出展される絵画、彫刻、その他の分野についてもレベルの高さに毎回驚かされます。秋には各学区において文化祭が行われていますが、こちらも一般の方々の作品の洗練度にびっくりさせられてばかりです。

 岡崎市はトヨタ系の会社の重役の方が多く在住してみえます。また、銀行や証券会社、生保などの支店長として全国を回ってみえた方で、土地を岡崎に確保しておいて、退職と同時に新築して岡崎に住まわれた方を何人も知っております。歴史的文化遺産に加えて、自然も豊かで、生活基盤や各種施設も整っているということもあると思いますが、それらの皆さんの多くが岡崎を居住地として選ばれた理由に「伝統文化の魅力と居住環境の良さ」を挙げています。「岡崎には文化が無い」という言葉がどこから出てくるものか全く分かりません。国立の研究所(自然科学研究機構)が岡崎に来たのも同様の理由であります。

自然科学研究機構

(自然科学研究機構・山手キャンパス)

 ジャズについて言うならば、「岡崎をジャズの街に」というのは決して役所からの発想ではありません。日本のジャズの育ての親の一人として有名なドクター・ジャズこと故・内田修先生(御近所でしたが親戚ではありません)の存在は言うまでもなく、ポピュラー・ミュージックとしてジャズを楽しもうとするグループ等、様々な形でジャズに取り組んでみえる方達がおられます。
 「岡崎ジャズストリート」については、市内で会社経営をしてみえた故・同前慎治さん(兵庫県出身)という方が市内のジャズ愛好家の方達と共に10数年前に民間の立場で自主的に始められたものです。岡崎市は街の活性化の観点から補助をしてきたというのが今日までの実態であります。

岡崎ジャズストリート座談会

(岡崎ジャズストリート座談会。『リバ!』2006年10月号より)

 ジャズに限らず、こうした趣味的要素の強い文化イベントに、公共が主体的に取り組むべきものではありませんし(同様のモノが他にもあるので)、また、役人が仕事として行っても良い結果は期待できません。(第一、面白いものになりそうな気がしません。)
 私も毎年、秋のジャズストリートには積極的に参加し、協力しておりますが、普段は引きこもり型のジャズ・ファンであり、一人でCDを聴いている方が好みでありますし、それで構わないと思っております。
 ライブハウスに行く、行かないは個人的趣味の問題でありますし、ライブハウスが流行らないとしても、それは行政施策の結果ではありません。そうしたことをもって、一方的に「岡崎に文化が無い」と言うのは、あまりに短絡的ではないでしょうか?

 世の中というものは、様々に多様な価値観で形造られたモザイクのようなものだろうと考えております。私はそうした多様性と伝統文化の共存する岡崎という街をこれからも大切に育ててゆきたいと思います。
 まずは「モノづくり」で豊かさを獲得した岡崎市に、もう一つの経済の柱として、歴史的資産、伝統文化と豊かな自然を活かした「観光産業」を付け加えたいと考えております。さらに言うならば、観光客ばかりでなく、市民にとってもきれいになった自らのふるさとの街を四季の景観を愛でながら歩くだけでも気分が良くなります。そして市民の多くが歩くことを習慣にして頂くようになれば、健康な人が増え、医療費の削減にもつながります。(認知症対策にもなる。)
 元気であってこその長寿であり、幸せな人生だと考えます。岡崎がそうした所になるようにガンバりたいと思っております。

|

2018年2月 5日 (月)

平成30年 岡崎市消防出初式

岡崎市消防出初式

 1月14日(日)、厳しい寒さにもかかわらず、久し振りの好天に恵まれ、本年も盛大に岡崎市消防出初式を行うことができました。
 整然と規律正しい消防職員並びに消防団員の試技に対し、市民から大きな歓声が上がりうれしく思いました。
 出初式は消防関係者の日々の訓練の成果を披露する場であると共に、市民に消防活動の理解をはかり親しんで頂く場でもあります。また、本市の冬の一大イベントの一つとして、これからもさらにショーアップした華やかな催しにしてまいりたいと考えておりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
 以下は当日に述べた年頭の辞です。

岡崎市消防出初式


 平成30年の輝かしい新春を迎え、心からお喜び申し上げます。
 本日、岡崎市消防出初式を挙行いたしましたところ、ご来賓の皆様におかれましては公私ご多用の中ご臨席を賜り、心から御礼申し上げます。また、学区総代の皆様をはじめ、多くの防災関係の皆様におかれましては日頃から地域の防災、防犯活動に多大なるご尽力をいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
 そして先程、表彰の栄に浴されました皆様方におかれましては、長年にわたる消防防災活動に対しまして改めて敬意を表するものであります。

 さて、昨年を振り返りますと7月の九州北部豪雨をはじめ、全国各地で記録的な大雨による被害が発生しました。
 この九州北部豪雨では、本市からも消防職員が緊急消防援助隊として全国で1台配備されております、全地形対応車レッドサラマンダーで初めて出動し、孤立した集落への安否確認や救助活動などに従事しました。近年では全国各地で豪雨災害が発生しており、改めて自然災害の恐ろしさを思い知らされたところであります。
 こうした豪雨災害や大地震の発生が危惧される中、地域の防災リーダーであります消防団員や婦人自主防災クラブの皆様方の活躍に大いに期待するものであり、地域住民の皆様のご協力なくして地域防災の強化を図ることはできません。どうか今後とも更なるご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
 そして本日出初式にお越しいただきました皆様には、伝統のはしごのりや救助救出訓練をはじめといたしまして、レッドサラマンダーの勇姿や一斉放水もご覧いただけますのでどうぞご期待ください。

全地形対応車両(レッドサラマンダー)

Firefighting2018114y2

Firefighting201811410

Firefighting20181144

 また、出初式後には目に見える形で整備の進む乙川リバーフロント地区におきまして、様々なイベントを開催しておりますので、清々しい新春の一日をごゆっくりお過ごしいただけたらと思います。

 終わりに、本日ご臨席を賜りました皆様方並びに市民の皆様には、寒さが一層厳しくなる中くれぐれもご自愛いただき、今後益々ご活躍されますことを心から祈念申し上げまして、年頭の挨拶といたします。

光ヶ丘女子高等学校ダンス部


平成28年 岡崎市消防出初式 (2016.01.22)

平成27年 岡崎市消防出初式と成人式 (2015.01.14)

平成26年 岡崎市消防出初式と成人式 (2014.01.17)

名鉄ラッピング電車と第40回寒中水泳 (2015.01.28)

|

2018年2月 2日 (金)

新年会の祝辞(岡崎商工会議所・岡崎鉄工会・岡崎市総代会連絡協議会)

岡崎商工会議所・新年賀詞交歓会

 新年を迎え、連日新年のお祝いの会が続いておりました。
 岡崎商工会議所の新年賀詞交歓会(1月11日)。
 岡崎鉄工会協同組合と岡崎商工会議所機械金属部会の賀詞交歓会(1月11日)。
 岡崎市総代会連絡協議会の新春懇談会(1月15日)。
 などに参上致しました。いずれも同様の祝辞を述べましたので、代表して岡崎商工会議所での挨拶を御報告致します。


 皆様、新年明けましておめでとうございます。市長の内田であります。
 輝かしい希望に満ちた新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 皆様方の旧年中の市政へのご理解とご協力に対しまして、改めて感謝申し上げますとともに、本年も変わらずご指導、ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、これからも岡崎のさらなる繁栄のためには皆様方のお力が不可欠です。
 岡崎商工会議所におかれましては、大林会頭をトップとする新体制になり、これで2回目の新年を迎えられます。1年にまいた各種事業の種がこれから芽を出し、花を咲かせるようになります。どうか活力ある産業界と地域を目指し、引き続き積極的な事業展開に取り組んでいただきますことをご期待申し上げます。

 さて本市におきましては、昨年は市制101周年を迎え、次の100年に向けて新たな一歩を歩み出す大変重要な年でありましたが、皆様のご理解とご協力のおかげで各種事業を順調に進めることができました。
 今後の岡崎市の更なる発展・成長につながるプロジェクト事業であります「阿知和地区工業団地」や「スマートインターチェンジの計画」、「東部のアウトレット関連事業」を始めとしました大型プロジェクトについて、新年度より総合政策部に「地域創生課」を新設し、スピード感を持って集中的に推進してまいります。

 乙川リバーフロント地区整備におきましては、河川敷の改修に続き、秋からは人道橋の橋桁の工事も始まります。籠田公園から中央緑道、人道橋にかけての整備につきましては市役所1階のホールにて立体模型の展示を行いました。

岡崎セントラルアベニュー完成模型図

 この事業については全国のモデルとなる事業として行ってきましたが、このところ全国各地において「岡崎方式」の同様な事業を行う動きが出ておりうれしく思っています。しかし対象事業の半分近くを国庫補助で行えるのは岡崎だけであり、このことは自慢できると思います。
 多くの皆様のご協力により若き日の家康公の騎馬像も完成に向かっておりますし、徳川四天王の石像も同エリアで展示されます。このエリアでは様々な実証実験も行われ、効果的なモノは各公園においても展開される予定となっております。

Kerogawa1

 そして、その施設整備においてはなるべく地元産の木材を使いたいと思っています。岡崎は水源と消費地が一つの市域で自己完結している珍しい土地であります。市域の60%は山林であり、その山林の整備により防災ときれいな水の確保も図りたいと考えております。
 2つの駅前の再開発についても整備は順調に進んでいます。JR岡崎駅東口のシビックコア地区については完成にむかっておりますし、東岡崎駅周辺整備については北東街区の工事も始まっております。

ララシャンスOKAZAKI迎賓館

(昨年10月にオープンした「ララシャンスOKAZAKI迎賓館」)

吹矢橋公園

(新しく整備された乙川沿いの吹矢橋公園)

 春の家康行列(4月8日)は家康公役に豊橋市出身の松平健さんの出演が決定しました。芸名の松平は徳川と三河にちなんだものであり、ご本人も大変ハリ切っております。今年の家康行列はぜひお見逃しなく!

 その他にも、これから数年のうちに全市的に手がけた事業が次々と実現を迎え、本市の景観や人の流れも大きく変わっていきますのでご期待下さい。
 このように多くの事業を展開していく究極の目的は、岡崎の子ども達が自らのふるさとに対し、これまで以上により大きな愛情と誇りを持てる、「夢ある新しい岡崎」を築くためであり、今後も全力で取り組んでまいりますので皆様方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 最後に岡崎市の経済が活力にあふれ一層活性化されることをご期待申し上げますとともに、岡崎商工会議所の今後ますますのご発展と、本日ご参会の皆様のご健勝とご活躍を祈念申し上げまして新年の挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。

|

2018年1月29日 (月)

新男川浄水場の更新事業

男川浄水場

 1月12日(金)、運用の始まったばかりの新男川浄水場を視察しました。今回は担当部署の協力も得て、詳しく御報告させて頂きます。
 このたびの事業により、本市の水道水の約5割が新しい施設により浄化された、より新鮮な水として市民の皆様の各家庭にお届けできることをうれしく思っております。


事業の経緯と概要
 本市では今後発生するであろう巨大地震への防災・減災対策のさらなる推進に努めていますが、その一つが男川浄水場の更新事業です。
 男川浄水場は、折しも高度経済成長真っ只中、東京オリンピック翌年の昭和40年(1965年)に、乙川を水源とする本市で3番目の浄水場として誕生しました。以来、半世紀以上にわたり、本市のライフラインの要である水道水の約半分を担う基幹浄水場として、まちづくりと市民生活の両面を支え続けてきましたが、抜本的な老朽化対策と耐震化が必要となり、この度の更新事業を実施することとなりました。
 現在、全国の多くの自治体では、人口減少に加え水需要の減少により水道事業の経営基盤の強化が大きな課題となっており、莫大なコストを要する施設の改築更新は大きな負担となってその対応に苦慮しています。

 こうしたことから本市では、同種の公共施設としては全国で2番目となる先例的な取り組みとして、民間事業者の技術力やノウハウを活用しつつ、財政負担を抑制することを目的としたPFI(Private Finance Initiative)手法を導入しました。その事業方式は、設計及び建設とその後の15年間(平成29~44年)の維持管理(運転管理を除く点検、保守、修繕)を一体で行うBTM(Build Transfer Maintenance)方式で、排水処理設備の運転管理や、発生汚泥の有効利用、また場外の市内各地の配水池・ポンプ場など、既存の145施設の維持管理も含む本市独自のものとなっています。
 こうして平成25年(2013年)に始まった建設工事は計画通り順調に進み、主要設備が完成した昨年の12月7日、旧浄水場から機能を完全に切り替え、無事に通水を開始することができました。
 現在、1月末の完成を目指して、既設構造物の撤去やアクセス道路の舗装など最終の仕上げ工事が急ピッチで進んでおり、晴れて2月6日に完工式典を迎えることとなりました。

Otogawafilterplant20187

(新男川浄水場の全景、1月中旬)

視察に絡めて施設のポイントなど
 新浄水場は、これまでの約1.2倍、将来の建替えなどの更新を見込んで、東京ドームより少し広い56,000平方メートルの用地を旧浄水場の東側隣接地に確保して建設されました。
 入口のゲートをくぐるとすぐ、緩やかな上りのスロープが続くことで、周辺の土地から3メートルほど嵩上げされていることに気が付きます。これは昭和46年に台風23号が来襲した際に乙川が氾濫して男川浄水場が浸水し、34,000戸が断水した過去の重大事故を教訓に、浸水対策として敷地全体を乙川堤防と同じ高さに嵩上げしているからです。

男川浄水場

 更新事業のポイントである耐震化については、震度6強の南海トラフ巨大地震を考慮した設計となっています。施設全般の耐震化はもちろん、中枢を担う管理棟基礎には60年以上の長期耐久性を備え、水平移動の稼働量が最大で44.7センチにも及ぶ免震装置を設置して地震の揺れそのものを防ぐ構造となっています。
 電源喪失対策としては、浄水場に引き込む高圧受電を2経路確保することで、日常的に停電リスクを回避するとともに、最新のガスタービン式非常用発電設備を導入するなど、災害時でも万全の対策を講じています。

 水質の更なる安全、安心を目指して新設された浄水設備の1つが「粉末活性炭接触池」です。活性炭は原水に含まれる異臭味や有機物を除去するための薬品ですが、専用の施設を設けることで、接触時間を長くしてその効果を最大限に発揮させることができます。
 これまでも水質として全く問題になることはありませんでしたが、飲用のために添加される塩素(次亜塩素酸ナトリウム)と原水に含まれる有機物(フミン質)が化学反応を起こすと、有害な有機塩素化合物(トリハロメタンなど)が生成されることが分かっています。
 現在の高度浄水処理方式でも、これらを完全に除去することはできませんが、健康リスクに関する最新の科学的見地を受けた水質基準の厳格化の流れを踏まえ、本市としても有害物質の一層の低減による水質の向上に鋭意取り組んでいます。

Otogawafilterplant20183_2

Otogawafilterplant20184_2

各施設の案内

Otogawafilterplant20188

「管理棟」・・・屋上からは西側に隣接する旧男川浄水場のシンボル、高架水槽のほか、市民病院や中央総合公園の武道場などを間近に見ることができる。

Otogawafilterplant20189

「粉末活性炭接触池」・・・深さ5.0メートル以上の溝がW形に迂回するように配置され、そこを活性炭が混じって真っ黒になった原水がゆっくりと流れていく。

Otogawafilterplant201810

「フロック形成池」・・・薬品(PAC)を添加して撹拌し、水の濁りを小さな粒(フロック)から少しずつ大きな塊にする(建設中の昨年4月)

Otogawafilterplant201811

「凝集沈殿池」・・・長さ約50メートル、有効深4.0メートルの沈殿池が4つ。学校のプール約28杯分、約9,900立方メートルの水が一度に処理できる。浄水処理には全体でおよそ8時間を要するが、ここでは、フロック(濁りの塊)が更に大きくなり、約4時間かけてゆっくり沈めて除去されていく。(建設中の昨年4月)

Otogawafilterplant201817paintshop

「中央管理室」・・・運転管理はこれまで通り上下水道局職員の直営となっており、24時間365日の切れ目のない迅速な対応に備えている。最新のクラウドシステムを採用し、重要データを外部サーバで管理することで、災害やトラブルによる消失事故を防止。また市内58箇所の無人施設を一括して監視、運転管理する。

Otogawafilterplant201812

「水質自動監視装置」・・・毒物や薬物に対するヒメダカの異常な動きを画像処理で感知してアラームを自動発報する。3か所から取水する原水の水質をリアルタイムで厳しく監視している。

Otogawafilterplant201813paintshop

「送水ポンプ棟」・・・年間およそ750万キロワット時の莫大な電力を使う男川浄水場、その心臓部とも言えるのが地下に鎮座する10台のポンプ群。一瞬たりとも休むことなく稼働し、給水区域の約半分を担う根石、大西、本宿の3か所の配水場へ送水を続ける。1日平均配水量は、約58,000立方メートル(平成28年度実績)にのぼる。水道が市民生活を下支えするとは、正にこのことと実感できる地下空間!

Otogawafilterplant201814

「応急給水施設」・・・災害時にはバルブを開けるだけで給水車に素早く給水できる常設施設。場内道路も広くて余裕があり、一般的な消火栓タイプに比べて簡単で効率的。

Otogawafilterplant201815

「ガスタービン式非常用発電設備」・・・航空機や火力発電にも利用されるガスタービンエンジンの心臓部を覗く。燃料に軽油を使う違いはあるが、起動したときの轟音に混じって発せられるキーンと耳を突くタービン音は飛行機と同じく迫力満点。

Otogawafilterplant201816

「太陽光発電設備」・・・170ワットの太陽電池パネル296枚を2列に並べ、50.32キロワットの発電規模を誇る。一般家庭(5キロワット)の10倍規模に相当し、場内の照明などの電力を補助する。この日は晴天で条件が良く、1日で200キロワット時ほど発電したとのこと。最新の500リットル・クラスの冷蔵庫でも半年以上は余裕をもって稼働できる。

締め
 今の日常生活では、蛇口を捻れば水が出るのは当たり前となりました。これは水道事業者の長年の苦労の積み重ねによるものですが、本市では、この「当たり前」を絶やさぬよう、昭和8年の水道事業創設期から直営による運転を行ってきました。
 この度の事業を機に、これまで培った経験や知識を守ることが水道事業者としての責務を果たすことであるとの思いを改めて強くし、更新後も直営による運転を継続することを決断しました。
 半世紀振りにリニューアルされた男川浄水場は、これまで通り24時間365日、上下水道局直営による運転管理体制の下、「安全で安心な水道水の安定供給と市民に愛される浄水場」を目指して職員一同、がんばっています。


男川浄水場市民見学会のご案内
 お伝えしましたとおり、男川浄水場(岡崎市大平町字塚畑1番地)は平成30年1月末に完成します。これを記念して2月10日(土)、11日(日)の2日間、市民見学会を開催します。事前のお申し込みは不要です。どなたでも参加できますのでこの機会にぜひどうぞ。

男川浄水場市民見学会

Otogawafilterplant20186

|

2018年1月27日 (土)

岡崎市労連「旗開き」

岡崎市役所職員労働組合連合会

 1月12日(金)、岡崎市役所職員労働組合連合会(岡崎市労連)の「旗開き」が竜美丘会館で開催され、来賓として出席しました。
 当日の祝辞を掲載します。


 皆様、新年あけましておめでとうございます。正月も12日目を迎えておりますが、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。今年もこうして「旗開き」が盛大に開催されましたことを重ねてお祝い申し上げます。
 皆様方におかれましては、組合員の生活向上と市民サービスの充実のため、日々熱心に取り組んでいただいており、深く感謝と敬意を表する次第であります。
 人口減少社会に突入し、労働者人口が急激に減少する中、政府は「働き方改革」を提唱しその取り組みが始まっております。本市におきましては生産性、効率性の向上及び職員の健康やワークライフバランスを推進するため、7月と8月に時間外勤務の縮減に取り組み、一定の成果が出たものと思っております。
 引き続き、皆さんが実力を発揮しやすい労働環境の改善に向け、可能な限り取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆様方の引き続きのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 さて本市におきましては、昨年は市制101周年を迎え、次の100年に向けて新たな一歩を歩み出す大変重要な年でありましたが、皆様のご理解とご協力のおかげで各種事業を順調に進めることができました。これから数年のうちにそうした事業が次々と実現してまいりますことを感謝しております。そして施設の空間をいかに活用するかが問われることになると思います。
 今後も福祉や医療、防災や教育といった基本施策の充実には、引き続きしっかりと取り組みながら新たな事業を積極的に展開することで、私の究極の目的であります、岡崎の市民、ことにこども達が自らのふるさとに対し、これまで以上により大きな愛情と誇りを持てる、「夢ある新しい岡崎」を築き上げることができると考えおりますので、皆様にはさらに英知を集めていただき、より一層のご努力をお願いいたします。

 終わりに、岡崎市役所職員労働組合連合会の今後ますますのご発展と、皆様方のご健勝とご活躍を祈念申し上げまして新年の挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

岡崎市役所職員労働組合連合会

|

2018年1月23日 (火)

『信用情報』インタビュー

Shinyojoho1

 『信用情報』2018年新年特別号(株式会社信用交換所名古屋本社、052-264-1133)にインタビューが掲載されました。ブログでも御案内いたします。


Shinyojohotitle1

――市民との対話の場を随分設けていますね。

内田 市民や各団体と市長が話し合う「市民対話集会」を積極的に開催しております。まず岡崎市は何をやっているか、今後どう進めるかなどの講演を行って、その後にフリートークとなり意見を交換するのです。言葉で説明するのは限界がありますから、映像を見てもらいながら説明する場合もあります。目で見てもらうのが効果的ですね。呼ばれれば小学校でも中学校でも行きますし、先日は大学生とも意見交換をいたしました。

市民対話集会(2015年11月12日)

 この前、政策説明会、講演会などの開催件数を勘定してみたら、通算で300回以上にもなりました。ここまでやる首長は少ないかも知れません。自分でもよくやっているなと(笑)。
 全国的にみますと政策というものは、市民が途中の経過を分からないまま進んでいくことが多いと思いますが、それでは良くないと考えています。政策の意図などを明確にするため、こちらから飛び込んで行って、どんどん疑問などに応えるという姿勢を大事にしています。一人でも多くの方に理解してもらい、進めていきたいと思いますし、これが「顔の見える民主主義」だと思っていますので精力的に実施しています。一時の情動に押されて物事を決定してしまうのは良くないし、無駄が多いです。しっかりと地に足の着いた施策を進めていくためこのような場を設けているので、学生さんにも「反対があったら遠慮なく言っていいよ」と、意見を引き出す努力をしています。

Shinyojohotitle2

――「岡崎のセールスマン」を自認しているそうですね。

内田 一つの例ですが、2015年8月に大阪のなんばグランド花月で『すち子のハッピーウェディング?イン岡崎』という題目の喜劇が上演されました。

すち子のハッピーウェディング?イン岡崎

 ホテル花月岡崎店の結婚披露宴会場において、“祝辞”を述べて岡崎をPRする役で出演したのですが、終わってみれば随分反響がありました。「岡崎のセールスマン」としてこれからもやれと言われたことは何でもやりますよ。

Shinyojohotitle3

――ブログでもやわらかいタッチで発信されています。

内田 もともと文章を書くのが好きだったのですが、その基盤はアメリカの大学で培われたといえるでしょう。僕は岡崎市の生まれですが、愛知県立岡崎北高等学校、日本大学法学部と進み、大学卒業後は大学院に行く予定で教授にもお願いしていたのですが、ちょっとしたケガをして入院してしまいました。そのため試験を受け損ない、1年間待つことになるかと思ったのですが、たまたま知人を通じて留学の話をいただき、卒業後にインディアナ州立大学に入学して政治学を学ぶことになりました。

内田康宏

 インディアナ州立大学ではきちんとしたレポートを書くことを徹底的に鍛えられました。字数、枚数、提出期日。しかも、自分の明確な主張は何なのかをはっきりさせなくてはならないので、随分訓練になりました。
 その後愛知県議会議員時代にはクリントン大統領の就任式に招かれ、地元新聞に記事を書いたことがきっかけとなり以来マスコミなどでいろいろ掲載されるようになりました。今思えば、やはり海外での学校生活が表現力の基本になっているように思います。

Shinyojohotitle4

――今後の政策の柱は?

内田 この地域はご承知のとおり自動車産業を中核とした製造業で栄えてきました。そのことがこれまで地元に多大な貢献をしてきたことに間違いないのですが、岡崎には他の地域にはない、歴史的な文化遺産、そして自然の美しさがあるので、これらをさらに生かした観光産業の振興を積極的に進め、もう一つの経済の柱にしていきたいと考えています。
 これまで観光に力を入れていなかったわけではないのですが、目玉になるような施設が整備されていない、十分な駐車場が整備されていない、観光の案内がしっかりできていないなどの具体的な問題もあって、どちらかといえば「来るのであれば来てください」というような消極的なスタンスで、観光で勝負している地域と比べるとかなり遅れていました。

Otogawa201709022

 幸い、歴史と川を活かした整備を進めていきたいと思っていた時に、国土交通省が考案した「歴史まちづくり」と「かわまちづくり」という事業の認定を受けることができ、それらが追い風になりました。二つとも認定を受けたのは愛知県では岡崎市のみで、歴代の市長も観光の整備を考えてはこられましたが、私の代になって環境が非常によくなりました。とくに河川を整備するというのは認可などでなかなか難しいのですが、この認定を受けたということで状況が大きく変わると思います。町の中にこんなにきれいなS字形の川がある都市も珍しいので、それを十分活かしたまちづくりを進めていきたいですね。

Shinyojohotitle5

――岡崎城の今後は?

内田 岡崎城は明治維新後、廃城と戦災などにより市街地においてその面影を感じられる場が少なくなっていますが、本市の歴史文化遺産のひとつとして十分価値があると思っています。
 特に戦国期から江戸期にかけて整備された堀や石垣は極めて歴史的価値が高く、岡崎城の最大の売り物であります。2016年、連続する石垣としては国内最大級といわれる「菅生川端石垣」が確認され、2017年9月には月見櫓の発掘調査を行いました。どちらも現地説明会を開催したところ、市内外から大変多くの方がお越しになられました。このことからも近年のお城ブームとともに、改めて歴史ある岡崎城跡の持つ魅力を認識しました。

Okazakicastle201709051

岡崎城

 また、岡崎城の天守は、名古屋城と同様、建築から間もなく60年を迎えることから近い将来、城をどのように建て替えるのか、あるいは延命措置をするのかという大変重要な問題が出てまいります。私としてその時のために今からできる限り、岡崎城に関する資料を揃えておきたいと思っています。現在、市民の皆さんに、自宅のお蔵や倉庫に岡崎城の設計図や見取図、古い写真が残っていないか広報紙などを通じてお願いしているところです。
 そして、4月から社会教育課に岡崎城跡整備係を新たに設け、岡崎城跡を未来に向けて確実に保存し、将来的に国の史跡となりうる整備を目指していきたいと考えています。

Shinyojohotitle6

――新しい徳川家康公の銅像を建てるそうですね。

内田 家康公の銅像は岡崎城などいくつかあるのですが、いずれも晩年のものであり、このたび銅像制作の第一人者である神戸峰男(かんべ みねお)さんに依頼し、若き日の家康公をデザインしていただきました。これまでのタヌキオヤジ的なイメージを払拭し、馬上で弓を持つ25歳当時の銅像です。実は家康公の弓は免許皆伝の腕前です。
 ご承知の通り、家康公は生まれてから人質になる7歳半まで岡崎で過ごしましたが、19歳で桶狭間の戦いで敗れ、先祖の墓の前で自決しようとした時に住職である登誉天室(とうよてんしつ)にたしなめられてお城に戻り、25歳の時に改名して新しい人生を歩むことになります。そんなわけで、私は若き日の家康公を岡崎市の郷土愛の新しい象徴にしたいと思っています。しかも資金は公共の予算ではなく、市民の皆様の寄付による浄財で制作できることになりました。

Shinyojoho2

 当初は半分くらい各方面から集めようと思っていましたが、市内の公所に「家康公観光振興基金」という募金箱を設置し、7,000万円全額が集まりました。銅像は2019年に東岡崎駅前に完成しますが、今から楽しみですね。

Shinyojohotitle7

――2016年に市制100周年を迎えました。

内田 はい、1916年7月に市制を施行(県下3番目、全国67番目)して2016年7月1日に市制施行100周年を迎え、記念式典などを開催しました。7月2日・3日には岡崎中央総合公園(高隆寺町)で「おかざき100年祭」を開催して、「バースデーパレード」や「うまいもの市」などの楽しいイベントも行い、100歳をお祝いしました。

おかざき100年祭

 今後、2030年頃まで人口が増えていき、約40万人になると予想されています。さきほど話しました「歴史まちづくり」「かわまちづくり」などの魅力ある事業を進めて、将来は50万人都市を目指していきます。いずれにせよ、これから数年のうちに岡崎は大きく変わってまいります。ぜひご期待ください。

Shinyojohotitle8

――休日の過ごし方は?

内田 休日はほとんどないですね。恥ずかしい話ですが、曜日の感覚がなくなっている(笑)。市長になって最初の年の休みは7日間だけでした。周りの方からは「体に気をつけた方がいい」といわれていましたが、自分だけは大丈夫と思っていました。ちょうど市長になって1年くらいして、朝から妙なめまいがして話していても語尾が乱れるんですよ。他人は気が付かないかもしれないが自分ではわかるのです。それで市民病院で診てもらったところ、血圧が193ですよ。糖尿病の気もないのにこういう風になるのは「ストレス以外にない」という診断でした。その後も多忙の状態が続いていて、趣味などに充てる時間はないですね。
 しいて言えば動物が好きなので、家で飼っている猫3匹、犬1匹と戯れることが楽しみですね。あとは映画館にも行けないのでDVDを買って観るくらい。酒もたばこもやらない。みんなも飲めないことを知っているので2次会には誘われないです(笑)。

|

2018年1月20日 (土)

平成29年度 全国浄化槽推進市町村協議会

Septictank201711161

 昨年11月16日(木)、「全国浄化槽推進市町村協議会」の理事会と通常総会が東京両国にあるKFCホールにて行われた。岡崎市長は全浄協会の会長であるため、午前中の理事会の取り回し、午後からの総会と一日仕事となった。
 今回は加えて、総選挙後初となる議院会館の挨拶回り、「矢作川改修促進期生同盟会」の会長として国土交通省への要望活動もあったため、帰宅は夜となった。
 市長職に意外と出張仕事が多いというのはこうした様々な役職を兼務していることもあるからである。
 以下に全浄協総会における私の挨拶を報告します。

Yahagiriver201711161

(国土交通省への要望。太田稔彦豊田市長とともに)

Yahagiriver201711162

(牧野京夫国土交通副大臣に要望書を提出)


 皆様こんにちは。全浄協会長をおおせつかっております愛知県岡崎市長の内田康宏であります。
 本日は平成29年度全国浄化槽推進市町村協議会・通常総会を開催いたしましたところ、環境省をはじめ、関係団体等多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、盛大に開催できましたことを心から厚く御礼申し上げます。
 昨年は4月に熊本地震があり、今年も各地で異常気象による災害が発生致しました。被災されました方々には心からお見舞い申し上げます。

 さて、浄化槽は永年にわたる行政及び浄化槽関係団体の方々のご尽力により、下水道と共にわが国の生活排水処理を担う施設として進展してまいりました。
 しかしながら、平成28年度末において未だに約1,223万人が汚水処理施設を利用できない状況となっており、国においては平成25年5月に閣議決定いたしました「廃棄物処理計画」で、汚水処理人口普及率として浄化槽による普及率を29年度中に12%とする目標が9.2%に滞っているところです。
 都道府県にあっては、平成30年度末までに、都道府県構想策定マニュアルを踏まえた構想の見直しを完了するとともに、その見直しにあたって、市町村においてアクションプランの策定を完了する等のご指導があり、会員の皆様は鋭意奮闘中のことと思います。
 そうした中にあって、浄化槽の普及促進と生活環境の保全並びに公衆衛生の向上に寄与することを目的に、平成2年に設立された本協議会は、4半世紀あまりを経て本年10月現在で、全国1,718市町村の78.9%にあたる1,356市町村が会員として加入されています。また、平成22年からは20都府県が特別会員として入会していただいているなど、その果たす役割はますます重要となっております。

Septictank201711162

 浄化槽施策を推進するために必要な財政的な面にあっては、環境省において、厳しい財政事情のなか、循環型社会の形成を推進するために交付金を来年度約30%増額要望するなどの積極的な施策を展開していただいているところであります。
 また、会員から地方創生推進交付金の所要額についても満額要望があったところです。
 しかしながら、地方財政は昨年に引き続き厳しい状況であることから、7月の概算要求前の要望と同様となりますが、本日皆様のご意見をお伺いした上で、環境省をはじめ関係機関への要望を行ってまいりたいと思います。

 本日は議事に先立ちまして、環境省浄化槽推進室長の松田様から、「国の最近の動向等について」ご講演いただきます。また、総会終了後となりますが、「生活排水処理システムの持続的なインフラ整備について」、元厚生省環境整備課長の加藤三郎様から特別講演をいただきます。
 最後に、本日提案いたしました議案の、慎重なる審議をお願い申し上げるとともに、ご臨席の皆様をはじめ、会員各位のご健康と今後ますますのご発展を祈念申し上げまして挨拶といたします。ありがとうございました。


平成28年度 全国浄化槽推進市町村協議会 (2016.12.03)

|

2018年1月19日 (金)

『リバ!』2018年2月号

Reversible20182

内田康宏事務所からいつものご案内です。
『リバ!』2018年2月号の市長コラムは「一人暮らしと犬猫について」です。

|

2018年1月15日 (月)

一人暮らしと犬猫について

アミ

 昨年8月下旬に始まった犬猫との共同生活もこれで4ヶ月を経過することとなる。(→以前のブログ「三猫と一犬との共同生活始まる」)
 「60代になってからの男の一人暮らしはつらい」とよく言われるものであるが、借家の御近所さんは皆親切な人ばかりで、いたって快適な「ハッピー・シングルライフ」が継続中である。

 家内は、私が仕事が終われば、出産のため帰っている娘と一緒にいるマンションに食事に来て、それから犬猫のいる所へ戻るものと思っていたらしいが、未だ一度もそんなことをしたことはない。(第一めんどうくさい!)
 「誰か他に食事を作る人でもできたか?」と思ったのか、家内はときおり偵察に立ち寄っていたが、全くその気配が無いと分かるとピタリと来なくなった。
 もっとも、来なくなった一番の理由は、飼ってから3年間息子か嫁さんとしか散歩に行かなかった犬のアミが「このオッさんと出かけないと散歩に行けない」と悟ったせいか、今では毎晩私と散歩するようになったからである。コンビニで肉まんを購入し、手で受け取った時に感じるあの温かさとやわらかさに似た犬の落とし物も毎日キチンと回収している。アミの前に飼っていた歴代の犬の散歩は元々私が行っていたことであり、「ようやく元のライフスタイルに戻れた」とも言える。

ピーコ

 先日、某新聞を読んでいたら「ペットの数、猫が逆転」という記事を見かけた。その理由として「犬はしつけ・散歩が負担となり、猫の方が楽」ということが書いてあったが、私は「とんでもない心得違いである」と思っている。
 犬でも猫でも、一度飼うことを決めたらならば家族の一員として人と同じように愛情と気配りが必要になる。もっとも彼らは文句を言わないし、口答えもしない点、人間より楽であると言えるかもしれない。
 それでも猫は一日何回もトイレの掃除が必要であるし、魚の缶詰めのエサはくさりやすいので、一日3回に小分けして与えなくてはならない。猫はことのほかキレイ好きであり、トイレが汚いと外で用を足すことがあるためトイレの掃除は欠かすことができない。水の飲み方も様々である。水道の蛇口から流れる水を飲みたがる猫(トラオ)、自分の前足ですくって飲む猫(プースケ)、自分専用の水オケからしか飲もうとしない猫(ピーコ)と実に個性的だ。

トラオ

プースケ

 二匹のオス猫は先を争ってエサを食べるのであるが、お姫様ネコのピーコはいたってめんどうくさいヤツである。一匹だけ離れた所にいて、ジーっとこちらの様子を眺めており、彼女だけの特別食(オスのモノより高級)を運んで来るのを待っているのだ。しかも一度で食べずに途中で毛づくろいをしながらゆっくり食べるため、先に自分の分を食べ終えたオス猫達に横取りされてしまうことになる。そのためピーコの食事中はボディガード役もつとめなくてはならない。こういう癖をつけた娘が悪いのであるが、今となっては致し方ない。

 犬というのは、呼べば飛んで来る、忠実で身近な友達と言えるが、猫は自分が気が向かなければ呼んでも来ないワガママ者である。しかし不思議なことに、こちらが仕事がはかどらず沈んだ顔をしてたり、疲れて横になっていたりすると、いつの間にか横に来て体をくっつけたりする。まるで人の心のスキ間に入りこんでくる妖精のようなところがあるのが猫の魅力なのかもしれない。

Cats201801151

 先に猫は文句を言わないと書いたが、エサが足りなかったり、トイレが汚れたままだと夜中に起こしに来ることがある。また、まれに耳元に顔を寄せてきてワケのわからないことをゴニョゴニョと猫語(?)でうなることがある。呼んでも無視していたくせに、朝起きてみると枕元や足元で丸くなって眠っているのも猫のカワイイところである。
 そんな猫のイメージのせいか、昨今空前の猫ブームであるという。私は逆にそのことを心配している。ブームには必ず反動があり、カワイイはずの猫がワガママ者であり、意外に手のかかる動物であることが分かった時に、また捨て猫や虐待が増えるのではないかと危惧している。一番身勝手なのはそうした人間であるからだ。

Cats201801153

 猫を飼うためにはエサを与えるだけでなく、避妊対策をし、トイレの世話をし、室内飼いの場合はいたる所に爪とぎ用のセットを配置しておかなくてはならない。玄関、お勝手、部屋と部屋の境目の柱がムキ出しになっている所など、猫が爪とぎをやりそうな場所に先回りして防御のボードやマットを付けておいた方が良い。それでも猫は人間の思うように行動しない。それが猫である。
 犬は悪いことをした時に大きい声で叱れば学習してやらなくなるが、猫は逆に人のいない時に隠れて行ったりする。それが彼らの習性であることを理解しなくてはならない。キチンとエサをやっているのにわざわざ保管場所からエサ袋を引っ張り出してきて散らかしてしまうのも猫であり、叱ってもムダである。こちらが箱の中に仕舞いこんだ方が利口というものである。
 多頭飼いをする場合さらにめんどうが増える。相性が悪いと猫同士でケンカをすることがあるので、エサ場やトイレも複数用意する必要があり、それらの管理にけっこう手間がかかる。そうしたことをしっかりと認識した上で飼うべきであることを強調しておきたい。今や単なるペットと言うより、コンパニオン・アニマル(同伴者)とも呼ばれるようになった犬猫は家族以上の意味を持つ存在であるかもしれない。

 話を一人暮らしに戻すと、気楽な一人暮らしが良いと言えるのは、健康で、自分一人で何でも処理できた上でのことである。病気で寝たきりになってしまえば、ぜいたくは言えず施設で人様のお世話になるしかないのである。
 そのため私も食事や運動を含め健康管理に十二分に気をつけている。決して政府の医療費削減政策の片棒をかついで言う訳ではないが、「健康であってこその長寿であり、幸せである」と考えるからである。
 欧米でも一人暮らしの老人は多いが、そのことを日本のようにマイナスにばかりとらえてはいない。「自分らしい生き方」を希求すれば、それは結局一人暮らしに行き着くからである。子供には子供の家庭があり、その家にはそこのルールがある。夫婦と言ってもいずれどちらかが先立つのである。私は今まさに未来の予行演習をしていると言える。

 ところで昨年こんなことがあった。妹の家で突然子猫を飼うことになったのであるが、何とその猫はゴミの収集箱の中に捨てられていたという。そのままでは焼却場で生きたまま焼かれるところであった。運良く妹の亭主が泣き声に気がついて救い出したのである。

柚(ゆず)

(ゴミの収集箱の中に捨てられていた子猫)

柚(ゆず)

(順調に育ち、柚(ゆず)と名付けられた)

 私は自分を信心深い人間だと言える自信はないが、生き物に対してこうした無慈悲な扱いをする人間は決して良い死に方をしないであろうことを確信している。そうした行いをする人間はそういう運命(因縁)を自ら引き寄せていると感じるからである。
 いずれにせよどんな動物であっても、生あるモノは大切にしたいものである。

|

«「市政報告」の最新版です